「海洋プラスチックごみ」を減らすために今日からできること。

MAMA 2020.02.07

ウミガメの鼻にストローが詰まって苦しむ映像を過去にニュースで見た人も多いのではないでしょうか。
とてもショッキングな映像でした。
この頃から海洋プラスチックごみ問題について話題になることが多くなりましたね。
そして、プラスチック製品のリサイクルや削減を実行する人も徐々に増えてきていると思います。
今回は海洋プラスチックごみを削減するために、食生活からできる様々な事を考えていきたいと思います。

海洋プラスチックはどこからやってくるのか

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海洋プラスチックごみの起源をたどると、約8割は陸から運ばれてきているのだとか。
陸地で捨てられたり壊れたりして出た様々なプラスチックごみは、風や雨によって排水溝を通って河川へと流れ、衝突や紫外線や熱により微細化されながら海へと流出します。
そして、海洋生物がプラスチックによって傷つけられたり、小さな粒子となった「マイクロプラスチック」を摂取したりしてしまうのです。さらに、魚を食べる私たちの体内にも蓄積しているのではないかと懸念されています。

日本の現状

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陸上から海洋に流出したプラスチックごみ発生量ランキングでは、1位が中国、2位がインドネシア、3位がフィリピンなのに対して、日本は30位でした。
そして、日本のプラスチックごみのうち、80%以上が有効利用されていると発表されています。
これだけを聞くと、日本はプラスチックのリサイクルが進んでいるようにも聞こえます。
しかし実際は、プラスチックごみを海外に輸出していたり、サーマルリサイクルと言って燃やした際に出る熱を利用しているだけの場合もリサイクルだと言っているのです。
プラスチックごみが新しいプラスチックに生まれ変わっているのではなく、他国に押し付けていたり、燃やして出た熱を1回だけ利用しているだけでは、本当の意味でのリサイクルにはなっていません。

食生活から私達ができる対策

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世界経済フォーラムの報告によれば、2050年にはプラスチック生産量はさらに約4倍に増え、「海洋プラスチックごみの量が海にいる魚を上回る」との予測を発表しています。
海洋プラスチックごみ問題を他人事ではなく自分のこととして、私たちができる対策を考えていきたいと思います。
具体的な対策の一例を以下に挙げます。

・マイバックを持参し、レジ袋をもらわない。
・マイボトルを持参し、ペットボトル飲料は買わない。
・マイ箸マイスプーンを持参し、プラスチック製のスプーンやフォークをもらわない。
・プラスチック製のストローは使わない。
・食品の保存はラップやチャック付き袋を使用せず、蓋つきの容器や食器に入れる。
・食品トレーを使用していない食材を選ぶ。また、お店の人に対して食品トレーを使わずに販売してもらえるように要望する。
・食器洗い洗剤は詰め替え用の商品を購入し、ボトルは再利用する。
・牛乳パックやトレーなどを自治体で回収していない場合は、スーパーなどに設置されている分別回収ボックスまで持参する。

プラスチック・スマート

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環境省では、海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて、個人・企業・団体・行政などのあらゆる主体が、それぞれの立場でできる取組を行い、プラスチックと賢く付き合っていくために、「プラスチック・スマート」キャンペーンを実施しています。
マイボトルを使い始めた等のあなたの取り組みをSNS(Instagram・ facebook・Twitter等)に載せて 「#プラスチックスマート」 とタグをつけて投稿してみましょう。
国内外にあなたの取り組みを発信することが、海洋プラスチックごみ問題を解決する確実な一歩につながります。

参考文献
・環境省「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」の策定について
・Plastic waste inputs from land into the ocean (2015.Feb. Science)

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