ピコ太郎が推進大使を務めるSDGsって何!?
これまでに、脱プラスチックや食品ロス削減、オーガニック、フェアトレード等、様々な食糧問題や環境問題についてのお話をしてきました。
・脱プラスチックへの動き。環境にやさしいストローや食べられるストローも!?
・10月から食品ロスに関する新たな法律が施行。親子で7日間食品ロスダイアリーにチャレンジ!
・フェアトレードや有機の意味っていまさら聞きにくいかも・・・?未来のために食からできること
・毎日お茶わん1杯分のごはんを捨てている?まだ食べられるものが捨てられてしまう食品ロスについて考えよう
これらはすべてSDGsの取り組みの一つでもあります。
世界中でブレークした「PPAP」ダンスを踊るタレントのピコ太郎さんが、2017年に外務省からSDGs推進大使に任命され、SDGsのPPAPバージョンを国連で披露しました。
それではご覧ください。
SDGs版PPAP
ピコ太郎×外務省(SDGs)~PPAP 外務省/MOFAより
SDGs版のPPAPは「ペンパイナッポーアッポーペン」ではなく、「Public Private Action for Partnership」となります。
歌詞も「I have an apple, I have a pineapple, un, no poverty(貧困を終わらせる)」や「I have a pen, I have a book, un, education(教育)」といった感じになります。
最後の「サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ」が早口で大変そうですが、持続可能な開発目標って何? と、興味を持つきっかけになりそうです。ピコ太郎さんが歌う、その持続可能な開発目標(SDGs)とは何なのか、説明します。
SDGsとは
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の頭文字を取ったもので、読み方はSDGs(エス・ディー・ジーズ)と言います。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193ヶ国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。 17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。
SDGsの17の目標
貧困をなくそう
飢餓をゼロに
すべての人に健康と福祉を
質の高い教育をみんなに
ジェンダー平等を実現しよう
安全な水とトイレを世界中に
エネルギーをみんなに そしてクリーンに
働きがいも経済成長も
産業と技術革新の基盤をつくろう
人や国の不平等をなくそう
住み続けられるまちづくりを
つくる責任 つかう責任
気候変動に具体的な対策を
海の豊かさを守ろう
陸の豊かさも守ろう
平和と公正をすべての人に
パートナーシップで目標を達成しよう
例えば脱プラスチックは13と14に、食品ロス削減は2、4.8、9、12、13、17に、フェアトレードは1~17の目標すべてに該当します。このように、SDGsの取り組みは広範囲にわたります。
日本の途中経過
2020年の日本のSDGs17の目標達成度を色別に示してあります。
緑が目標達成、黄は課題が残っている、オレンジは重要な課題が残っている、赤は主要な課題が残っている、です。
また、2020年度世界のSDGsランキングで日本は166か国中17位。
順位だけを見ると悪くはない数字ですが、やはり赤色を示している目標を個別にみていくと、5(ジェンダー平等を実現しよう)、13(気候変動に具体的な対策を)、14(海の豊かさを守ろう)、15(陸の豊かさも守ろう)、17(パートナーシップで目標を達成しよう)と、日本が課題とするジェンダーや環境問題への課題が進んでいないことが分かります。
残り10年で私たちにできること
SDGsの期限は2030年で、残り10年を切りました。SDGsの目標を達成するには、国にだけに任せるのではなく私たち一人ひとりの取り組みも大切です。
持続可能な開発目標と言われても、なかなかピンとこないかもしれませんが、17の目標1つひとつを見てみると、あなたが気になっていたことがきっとあると思います。まずは、そこから始めてみましょう。
私は地元で収穫された野菜を積極的に購入します。これにより、2(飢餓をゼロに)、8(働きがいも経済成長も)、12(つくる責任 つかう責任)の目標達成に貢献します。
私はエコバックとマイボトルを持ち歩きます。これにより14(海の豊かさを守ろう)の目標達成に貢献します。
私は女性の社会進出を応援し、女性が担うことの多い育児や家事労働が男女平等になるように声を上げます。これにより、5(ジェンダー平等を実現しよう)の目標達成に貢献します。
私はフェアトレードのチョコレートを買います。これにより、1~17全ての目標達成に貢献します。
ちょっとした意識改革と行動で、誰でも気軽に始められそうですよね。 地球上のすべての人が抱える課題を解決し、誰一人取り残さない明るい未来を子どもたちに届けるために、私たち一人ひとりができることから実行しましょう。