第33回 チュートリアル福田充徳の「はじめてパパのなんでも〈新発見〉!」 【チュートリアル福田の育児エッセイ・33】福ちゃん、息子へのしかり方、怒り方で悩む。
2017年12月、待望の第一子となる男の子が誕生! 新米パパとして、まだまだわからないことだらけだと言う福田さんの育児日記です。子どもとの毎日の暮らしの中でみつけた発見や感動、ときにするどい(!?)ツッコミを赤裸々に語っていただきます!
おもちゃを散らかす息子。でもこれって怒ること?
息子も1歳をすぎていよいよヤンチャになってきました。ここ最近よく考えるのは、息子への怒り方。どうやって怒るのがいいのか、そもそも怒っていいものなのか。よくネットの育児記事なんかをみていると「叱らない子育て」などという言葉も目にします。怒らずにいられたら、それはもちろんそれがいいのですが、「これ、どうするの?」という場面に出くわすこともしばしばです。
例えば、たくさんおもちゃが入ったおもちゃ箱。息子はそれを、ひっくりかえしてわーっておもちゃが散らばるのをみているのが楽しい様子。それを繰り返しやっています。僕が片付けたら「ばちゃー」、片付けたらまた「ばちゃー」。これを「やめなさい!」と怒ってしまえることと言えば、そうなんですけど、でも僕は怒るのも違うかなと思うんです。だって、片付けないと困るというのは、僕の都合であって、息子は散らかっていることが悪いことと思ってやっているわけではない。それを頭ごなしに怒っても、当然なんのこっちゃわからないですし、なにも伝わらない。まあ、俺が片付ければええことやしな……と思って、軽い感じで「やめてー」って言いながら、片付けています。
もちろん、椅子の上に立ったりとか、火のそばに近づいたりとか、危険がある場合は強く言葉をかけるようにしています。でも、おもちゃ箱ひっくり返すとか、細かく設定してある空気清浄機のコンセントを抜かれて全部無に返ったとか、せっかくふわっと焼き上げたパンを上からベシャッと潰される……そういうことは、すべて大人の都合やしなあと思うので。それを「しちゃダメ!」とか「やめなさい!」と怒るのはちょっと大人も勝手かなあと思ってしまいます。
仲のいい知り合いのスタイリストさんは上が5歳のお兄ちゃんで下が2歳。彼女は、もうずっと怒っていてイヤになる、と言っていました。朝ごはん食べなさい、早く支度しなさい、そういうことをずっと言っていると、お母さんも疲れてしまいますよね。でも、怒らないことには、何も前に進まない。怒り方については、これからもっと悩むことになりそうです。