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ハワイ移住者によるローカルハワイ案内。 ダイヤモンドヘッドを満喫できる穴場スポット〈Deck.〉へ。【ハワイ通信 Vol.1】
グリーンカードの当選後、念願叶ってハワイに移住した雑誌&書籍編集者の椎名絵里子さんによる、全8回のハワイ通信。観光情報はもちろんですが、普段のハワイでの生活がなんとなく分かる、日々の暮らしの中で見つけたあれこれを、ローカル目線でご紹介。第1回は、大好きなダイヤモンドヘッドが満喫できる場所についてご紹介いただきました。
ダイヤモンドヘッド好きは永遠に。
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観光客として訪れていた時も、住んでからも、ずっと変わらずに好きなもの。ダイヤモンドヘッド。
この山を拝むだけでハワイに帰ってきたー!と思うし、移住後は、ダイヤモンドヘッドが見える場所を求めて丘の上に引っ越しをしたくらいです。余談ですが、名刺のロゴもダイヤモンドヘッドをモチーフにしています。
なんなんでしょう、あの美しさ。
さて。
大好きなダイヤモンドヘッドなので、どこからでも見ていますけれど、「これはお見事!」という眺めの場所に行くと、その癒され度は半端ないです。
そんなわけで、観光できた際にぜひ訪れていただきたい、ワイキキでダイヤモンドヘッドを見るのにベストと思う場所を、今回はお伝えできればと思います。
これ以上に近い場所はない!〈デック〉。
〈クイーン・カピオラニ・ホテル〉が昨年の秋に大改装を終えてリニューアルオープンをしました。30億円を費やしたとか。
このホテル、改装前からダイヤモンドヘッドビューがすごいということは聞いていて、いつか泊まりたいと思っていたのです。現在はおしゃれなブティックホテルっぽく改装され、そのお部屋からの眺めは変わらずに最高なのですが、泊まっていなくても、誰でも利用できるレストラン〈デック〉をまずはご紹介したいと思います。
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どーんと。
こちらです、この眺め。
ダイヤモンドヘッドをワイキキ側から眺める際に、全景が見えて、遮るものがない、という立地でここ以上のお店はありません。海も右手に見えるのですよ。この目の前の緑はカピオラニ公園なので、この公園中にホテルでも建たない限り、この眺望は保障されているってすごいですよね。
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ホテル3階にその名の通りオープンデッキがありまして、その場所の一部が〈デック〉になっています。朝のうちは穏やかな光ですが、日中はカンカン照りに。屋根のある店内部分とデッキ部分、好みで使い分けてみてください。もしおひとりだったり、さっと利用したいときはカウンター席もありますよ。どの席を使う場合でも、サングラスをお忘れなく。
お食事は、モダンアメリカンキュイジーヌ。
……って何? という人のために説明すると、アメリカンなお料理を現代的にセンスアップさせたもの、という感じでしょうか。地元の食材を多数取り入れたメニューがそろっています。
朝食と土日のブランチ、ランチ、ディナーとメニューが少しずつ変わるのですが、通しで営業。ごはんのタイミングを逃しがちな旅行中(や、もちろんわたしのような仕事中にも)、頼れますよね。
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朝食の一例としては、「ピタヤ・パパイヤボート」($10)。そして、朝にオススメなカクテルは「デック・ミモザ」($8)です。「朝からカクテルが飲めるんですね!」とスタッフさんに話すと「リゾートですから〜!」とノリノリで答えてくれました。こういう感じも、デックの心地よさ。スタッフさんの雰囲気もとってもいいんです。
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ディナーには、「ロロズ・フィッシュ・タコス」($15)と「クラフトビール」($8〜)はどうでしょう。ハワイでも流行りのクラフトビールをここではたくさん扱っています。メニューにビールの醸造所名は入っていても具体的な銘柄が書いていないのは、それくらい、小ロットのものを仕入れてすぐに売り切れてしまうからだそうです。タコスはマイアミにある系列のメキシカンレストラン〈LOLO’S〉の味を再現したもの。美味しいメキシカンが少ないと言われているハワイのなかで、このタコスは必食です。
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この〈デック〉はホテルのプールサイドにあります。プールはさすがに宿泊者だけの特権ですが、年に4回だけ、一般にもプールが解放されるプールパーティーデーがあるそうです。次の開催は8月の予定。ローカルにも人気ですっごく混雑するそうですが、このプールに入りながらのダイヤモンドヘッドビューが楽しめるのはここだけ。もしタイミングが合う人はトライしてみてください。
実は、もう1スポット、ダイヤモンドヘッドビューの場所をご紹介したいと思っていますので、次回にお届けしますね。
今回紹介したお店〈Deck.(デック)〉
■クイーン・カピオラニ・ホテル内3階
150 Kalakaua Ave., Honolulu
■808−931−4488
■6:30〜23:00(ハッピーアワー16:00〜18:00)
■無休
■駐車場:ホテルのバレーパーキングを利用(バリデートあり。2時間$3)
■公式サイト
(Photo by:Etsuro Sakaue)