夏バテ知らずの体をつくる!今日からできる簡単習慣6選

夏バテ知らずの体をつくる!今日からできる簡単習慣6選
LIFEHACK JOURNAL no.23 『夏バテ対策 その1』
夏バテ知らずの体をつくる!今日からできる簡単習慣6選
LEARN 2025.07.08
年々厳しさを増す日本の猛暑。抗うためにも、まずは夏を乗り切るための心構えと準備から始めたい。今回は夏バテ対策のために取れるワンアクションをご紹介。
photo_Yuki Nasuno illustration_Yusuke Itoh text_Ami Hanashima

教えていただきました 
南雲久美子

南雲久美子
(医師・漢方医学専門医)

なぐも・くみこ/大学卒業後、北里研究所附属東洋医学総合研究所で東洋医学を学び、1996年にクリニックを開業。主な著書に『冷え症・貧血・低血圧』(主婦の友社)など。

「食事・運動・睡眠」が夏バテ予防の三本柱。

夏バテになる原因の多くは、生活習慣の乱れから。放っておくと引き起こされるリスク、そのために知っておきたい予防の大原則とは?

日本における夏の概念は、ここ数年で大きく変わった。京都では1年のうち5カ月間は25℃以上の夏日、そのうちの3カ月間は30℃以上の真夏日に見舞われている。連日の暑さで体力も落ち、冷房の効いた環境に長時間いることで引き起こされる不調も多い。南雲久美子先生によると「夏を穏便に過ごすことは、一年が健康でいられる保険になる」という。

「倦怠感、不眠など夏バテは人によって症状の違う“名前のない病気”。なんとか乗り切れたとしても不調を残したまま秋冬を迎えてしまうと、結果“バテる”状態は続くので、安易に考えてはいけません。冷えからくる自律神経の乱れなども、夏の不調が原因なことが多いんです」

対策として、まずは夏バテになりやすいタイミングを知っておくことが大切だ。大きく分けて年に2回あるという。

「一つは、梅雨〜夏日の初め頃。気温・湿度差に体が慣れず、胃腸の働きが弱くなり食欲不振などの不調が引き起こされます。そして2回目は夏の終わり頃。冷房を浴び続けたことによる冷え、屋外との寒暖差疲労などで倒れる人が増えてきます。2つの波を乗り切るためにも、健康的な食事、適度な運動、十分な睡眠は大前提。まずは6つのアクションから、夏バテをしない習慣づくりを心がけてみてください」

夏バテ知らずになるための簡単習慣1. クエン酸×ビタミンB群は無敵の食養生。

柑橘類、酢、梅干しに多く含まれるクエン酸。タブレットやイオン飲料によるこまめな摂取も得策だが、豚肉、うなぎといったビタミンB群と一緒に摂ることで相乗効果を発揮する。

夏バテ知らずになるための簡単習慣2. 着脱自在な服装で体温管理を徹底。

ノースリーブなど肌見せ服での一枚勝負は避けたい。薄手の上着を携帯したり、重ね着をするなど、屋内外を行き来しても体温調節できる服装を。汗冷え防止として速乾性のある素材も◎。

夏バテ知らずになるための簡単習慣3. 温冷フードは食べる場所で決めるべし。

涼しい部屋での食事は、胃腸への負担を避けるためにも火を通した料理が手堅い。冷たい飲み物や食べ物は、暑い日の外で摂取するなど、体内外の温冷バランスを見極めて。

夏バテ知らずになるための簡単習慣4. 冷房環境とは上手に付き合う。

オフィスなど避けられない冷房下では、冷えにつながる首を冷気から守る。家では、隣の部屋にクーラーを入れ扇風機で風を送るなど、いずれも直接風が当たらない工夫を。

夏バテ知らずになるための簡単習慣5. 適度な運動と睡眠で体力貯金を。

暑さゆえに外出控えでだらけがちだが、体力低下は夏の後にも響く。涼しくなったらウォーキング、室内でストレッチなど体を動かす習慣は怠らないように。睡眠は1日6〜7時間が理想。

夏バテ知らずになるための簡単習慣6. 入浴の温度と、長さを見直す。

良い睡眠を導くためにも入浴は欠かせないが、熱いのを我慢して入るのはNG。湯船の温度、浸かる時間は年齢や体質によって変わる。入浴後でも大汗をかかない程度を見つけよう。

南雲先生のクリニック
目黒西口クリニック
目黒西口クリニック
目黒

東西医学を融合した治療。

冷え、自律神経などあらゆる不調を見つめ、体に優しい漢方医療を主に行う。

住所:東京都品川区上大崎2-17-2 JR目黒グリーンビル6F
TEL:03-3492-2660
HP:https://www.meguro-kanpo.com/

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