手取り月収の何%を貯蓄に回すのが正解?ノーストレスのお金管理術

教えていただきました
中村芳子
なかむら・よしこ/アルファアンドアソシエイツ代表取締役。日本の女性FP第1号で相談実績1,500件以上。著書に『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方・ふやし方』(三笠書房)ほか多数。https://www.al-pha.com/
そこかしこに潜むムダ遣いの素。
元手になるお金がないことには投資を始められない。ファイナンシャルプランナーの中村芳子さんは「お金に余裕ができたら貯金や投資を始めようと考える人は、いつまで経ってもできない人」と、ぴしゃり。収入が少ないときは少ないなりに貯金に回す。基本は手取り収入の最低10%から、目標15%。「5年後10年後になりたい自分をイメージすると、実現したいことが見えてきてやる気が出ます。貯金は未来の自分へのプレゼント。貯めグセは一生の財産になりますよ」
また「お金が貯まらない人には理由がある」と中村さん。

上の表は、お金を貯めるために各費目をどれくらいに抑えればよいかの目安を示したもの。この表を参考に、自分の支出割合を計算してみよう。比率をオーバーしている費目がズバリ、お金が貯まらない原因だ。
とはいえ、何もかもを切り詰める必要はない。「毎月一定額の貯金ができて、借金がなく、よく食べよく寝てよく運動し、心を許せる友人がいる。そんなふうに心も体も健全な生活ができていれば、お金は自分の満足度を最大化するように使うのが正解」と中村さん。限られた収入で満足度を高めるためには、メリハリつけたお金の使い方をすること。まず、お金をかける「贅沢費目」と、お金をかけない「節約費目」を決める。そこにムダ遣いはないだろうか。手始めに、ムダ遣いの素を見つけてみよう。

上の「SPENDING CHECK」はほんの一例だ。「お金が貯まらない人ほどムダに無頓着。例えば、ATMの手数料。いくつかの条件を満たせば現金引き出しは無料になるのに、平気で支払ってないですか? 週1回の手数料で、1年で1万1440円も損をしています」。ドキッとした人は要注意。ムダ遣いの習慣から見直してみよう。
貯まらない原因はどこ?
