材料3つで完成するものも!“ふきのとう”が主役のレシピ3選|料理×器の組み合わせも提案。

ひらの・ゆきこ/書籍、雑誌、広告のレシピ制作をはじめ、商品開発、ワインプロデュース、飲食店プロデュースなど幅広く手がける。最新刊は、愛猫の黒猫クミンと出かけた『南フランス 猫と旅する美しい村』。
柔らかな白の器が引き立てる、オイル漬けと簡単アレンジ料理。
独特の香りとほろ苦さが特徴のふきのとう。春の山菜の代表格で、見かけると天ぷらやふき味噌などを作ってみたくなるけれど、実際にはなかなか手が出ないという人も多いのでは? そんなふきのとうを満喫する、平野由希子さんのおすすめがふきのとうのオイル漬け。
「そのまま食べてもいいし、これを使っていろんな展開もできます。多少保存もできるので、私も春になると1回は作ります」
ということで、ベースのオイル漬けと、簡単なアレンジ2品のレシピを教えてくれた。
「どれもお酒のおつまみにぴったり。ポテトサラダは、焼いた鰆をほぐして混ぜてもおいしい」
そして、今回のシンプルなメニューに合わせた器は、中田雄一さんの作品。
「中田さんが作る、ニュアンスのある柔らかい白とツヤ感が好きで。色絵も素敵です。シンプルな料理も映え、本当に毎日使いたくなる器です」
〈ふきのとうのオイル漬け〉そのままつまみにしても、料理にアレンジしても。

ふきのとう …6〜8個(100g)
塩 …小さじ1/2
オリーブオイル …1/3カップ
作り方
❶ ふきのとうは茶色くなっている部分を取りのぞく。沸騰した湯に塩(分量外)を適量入れ、ふきのとうを加えて2〜3分ゆでる。空気に触れると色が黒くなるので、落とし蓋をする。または、レードル(お玉)などで沈めながらゆでる。
❷ 冷水にとった後、水気をしっかり絞る。大きいものは縦半分に切る。
❸ 保存瓶に入れて塩を振って混ぜ合わせ、オリーブオイルを注ぐ。冷蔵庫で1週間〜10日程度保存可能。食べる際は、お好みでチーズや生ハムなどを添えて。
〈ふきのとうのタプナード〉パンや野菜につけて、ワインのつまみに。

ふきのとうのオイル漬け …60g
黒オリーブ(種ぬき) …100g
アンチョビ …20g
ケッパー …小さじ4
オリーブオイル …1/2カップ
にんにく …1かけ
こしょう …少々
作り方
❶ ふきのとうのオイル漬けはざく切りに、にんにくは粗みじん切りにし、そのほかの材料と共にフードプロセッサーにかける。
❷ ラディッシュ、バゲットなどを添える。保存瓶に入れて冷蔵庫で10日〜2週間程度保存可能。
〈ふきのとうのポテトサラダ〉ちょっぴり苦味が効いた大人の味わい。

ふきのとうのオイル漬け …50g
じゃがいも …3個(400g)
玉ねぎ …1/8個
マヨネーズ …大さじ3
ディジョンマスタード…小さじ2
塩 …適量
*
・オリーブオイル …大さじ1
・ワインヴィネガー …小さじ1
・塩 …少々
・こしょう …少々
❶ じゃがいもは皮をむき、大きめの乱切りにし、塩を加えた水からゆでる。
❷ ふきのとうのオイル漬けはざく切りにする。玉ねぎは薄切りにし、水に10分さらした後に、水気を拭き、*を加えて和える。
❸ じゃがいもに竹串がスッと通るようになったら、水気を切り、弱火にかけて余分な水分を飛ばす。熱いうちにボウルに入れ、木べらなどでつぶす。
❹ 温かいうちに②の玉ねぎ、マヨネーズ、ディジョンマスタードを加え混ぜる。粗熱がとれたら、②のふきのとうを加え混ぜる。
1980年、北海道生まれ。東北芸術工科大学工芸科卒業。財団法人金沢卯辰山工芸工房修了後、2011年より金沢にて作陶する。2018年より白釉と色絵を基軸に制作。のびやかな絵付けやゆらぎのある白い器に定評がある。
住所:東京都渋谷区上原1-32-3 CABO105
TEL:03-6826-2019
営業時間:13:00〜17:00
定休日:日月休
HP:https://www.leaf-mania.com/
ほかに石川〈石黒商店〉、京都〈STARDUST〉など。5月10日(土)〜15日(木)に東京〈LAPIN ART〉で個展を開催。※今回の器は料理家私物。