学芸員ラジオDJのDJAIKO62さんがおすすめする、今見ておくべきアートとは? 「今度はどの美術館へ?アートのいろは」
ラジオ番組で美術展を紹介するうちに美術館巡りの面白さに目覚めたというDJAIKO62さん。ふと時間が空いた時の選択肢として、アートとの一期一会に出かけてみませんか?初回はアイコさんもお気に入りだという恵比寿の山種美術館でGWいっぱいまで開催中の特別展をご紹介。スイーツやお土産情報も!
花見、まだ間に合います!
今年の桜は早かったですね。私も去年より2週間ほど前倒しで上野公園、六義園、京都・円山公園、京都御所なんかを見て回りました。タイミングが難しいので満開の桜を見られるとラッキーだと感じるほど。お天気ばかりはどうにもなりませんよね。「すっかり葉桜になってしまった」という人も、美術館でお花見体験をしてみませんか?
実は近代の日本画家たちも多く描いてきた「桜」。
恵比寿駅から歩いて10分程、山種美術館のコレクションは近代・現代の日本画が中心です。その中から桜が描かれた作品を約60点厳選した「 [企画展] 桜 さくら SAKURA 2018 -美術館でお花見!-」が5月6日まで開催中です。
「名所の桜」、「桜を愛でる」、「桜を描く」の3章から構成されています。
今回も見るのを楽しみにしていた作品です。京都の醍醐寺に数日間通い描いたとされ、昨年はこの絵をきっかけに醍醐寺までこの桜を見に行きました。
春草が20歳の頃に描いたという作品。女性や桜にパッと目が行きますが、お軸の右下の方に目をやると・・・
何の動物かははっきりしていないそうですが、とてもかわいいですね。
日本画って難しいイメージが最初はありましたが、親しみやすい入り口はたくさんあるんです。
例えばみんな大好きなスイーツも!
企画展ごとに出展作品をピックアップし、青山の老舗「菊家」さんとコラボして作る特製の和菓子。山種美術館入ってすぐの〈Cafe椿〉にていただけます。アート鑑賞と同じくらい私はここでのお茶タイムがいつも楽しみです。絵の作品名のパネルには「Cafe椿 和菓子になりました」という赤い表記があるので、お気に入りの絵から和菓子を選ぶのも素敵ですね。
こちらの絵は「花の色」というお菓子にインスピレーションを与えました(5点写っている写真の左下)。このコラボ和菓子がスタートしたのは2009年のこと。当時は3種類からスタートしたオリジナル和菓子も現在は企画展ごとに5種類に増えました。
作品を元にお菓子のモティーフや銘、色味やフレーバーの季節感も大事にしていらっしゃるそうですよ。2個からテイクアウトもできるのでお土産にもぴったり。
地下1階のミュージアムショップで販売されているオリジナルグッズもお見逃しなく!
山種美術館で開催中の「 [企画展] 桜 さくら SAKURA 2018 -美術館でお花見!-」は
2018年5月6日(日)までの開催です。春の余韻を存分に感じてください。
「 [企画展] 桜 さくら SAKURA 2018 -美術館でお花見!-」
◼︎2018年3月10日(土)~5月6日(日)
◼︎休館日:月曜日(ただし4/30(月)、5/1(火)は開館)
◼︎10:00-17:00(入館は16:30まで)
◼︎03-5777-8600(ハローダイヤル 電話受付時間8:00-22:00 年中無休)
◼︎150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
◼︎入館料、各種割引などは下記公式サイトをご確認ください。
http://www.yamatane-museum.jp/