出産のたびに引っ越し…6人かぞく、都内賃貸マンション暮らしの実情|モデル asacoの4回目の育児 – fourth time around

MAMA 2020.10.27

ひとり、ふたり、とかぞくが増えて、うれしい反面悩んでしまうのが住宅事情。
なんならわが家には子どもが4人もいますので、同じようにお子さんの多いファミリーから「家の間取りってどんなふうにしてるの?」と聞かれることが多々あります。
しかも、うちは賃貸マンションで、内装に手を加えるのにも制約があり…。

そんなわけで、今回は出産のたびに変化を遂げる、わが家の家スタイルをご紹介したいと思います。

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まずは遡って13年前、長女りねんの妊娠を機に、当時住んでいた杉並のお家から世田谷区へと引っ越しを決めました。
仲の良かったお友だち夫婦が住んでいたその地域がとても住みやすそうだったのと、彼らの近所なら毎日楽しそうじゃん! っていう、単純にただそれだけで引っ越し先を決めたのですが、結果、その地域にずっと住みつづけているのだから、あのときの直感はきっと正しかったのだと思う。
ま、正直子どもが生まれると保育園だの小学校だの、なにかしら通う場所ができるので、そこから大きく移動するのがなかなか難しくなるのも理由ではあるのだけど。

そのアパートは、キッチンとちいさなリビングと、6畳間が2部屋。赤ちゃんとの3人暮らしには苦にならない広さだったけれど、程なくして2人目を妊娠して「かぞく4人になると手狭なのでは…」と近所に物件を探していたら、いいなぁと思っていたマンションの一室がたまたま空いているのを発見! 即連絡をして、運よくそのお部屋に引っ越しをすることができました。

前のアパートよりも20平米ほど広くなって、広々快適~と思っていたら、またまた数年経って3人目妊娠。
「かぞく5人だとココも確実に手狭になるわ、、、」と再度広さ重視で物件を探し始めると、これまたいいなぁと思っていたマンションの一室がタイミングよく空くという奇跡!
りねんが小学校1年生になったばかりだったので、引っ越し先は絶対に学区内が条件の中、本当にラッキーだったなぁと思います。

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そのマンションに住み続けて、早6年。前のおうちからさらに20平米ほど広くなったものの、その間に4人目が生まれて「また手狭になるじゃん、、、」と物件を探し始め、正確には今も探しつづけてはいるのですがやっぱり学区内というのがなかなかハードルが高く、今のところ次なる良き物件は見つからず。
でもね、その間に今のマンションがどんどん住みやすくなっているのも事実なのです。

まずは駐車場事情。マンション内に限られた数の駐車場は、先着順で空いたら確保できるようになっているのですが、かぞくが増えて2台目を迎えたわが家、なかなかその1台分が空かずにしばらく別で、近所に駐車場を構えていました。
それが晴れてマンション内に2台目分も確保することができて、めちゃくちゃ便利に!同じく駐輪場も所有自転車分を確保するのにかなり時間がかかったので、これを手放すとなるとね。
重い腰が上がりづらい理由のひとつです。

愛車ボルボ240の次に迎えた、わが家2台目となるアメ車のダッジくん。めっちゃデカいです!
愛車ボルボ240の次に迎えた、わが家2台目となるアメ車のダッジくん。めっちゃデカいです!

それから、当たり前ですがマンション暮らしが長くなると同じマンションの住人に知り合いが増える!
エレベーターや駐車場での立ち話から仲良くなって、上の階のおじちゃんにお野菜をいただくこともあれば、下の階に住むファミリーがうちに遊びに来ることも。
もちろん、わが子たちと同じ小学校のお友だちも居るので、おたがいの家を行き来しながら気軽に遊べるのもありがたく、いつしか温かい人たちに恵まれたこの環境を手放すのはなにかよっぽどのことがない限り選択肢としてあり得ないのかも、と思うようになりました。

となれば、しばらくこの部屋での生活をつづける覚悟で、より快適に暮らせる工夫をしたらいいんだ! そう思って賃貸でもできることを探りつつ、最近は自分で汚れた壁紙を張り替えたり、6人でゆったり座れるソファーを新調したりと、すこしづつ居心地度アップを図っております。とはいえ、子ども部屋は? やっぱり手狭になるんじゃないの? などなど、みなさんからいただく質問の多くはそこなのですが、そもそも4人子どもがいて都内賃貸マンション暮らし、ひとり一部屋なんて発想は当然ないし、今のところはなんの支障もあリません。

現在3LDKの間取りを、リビング隣のお部屋をつなげて2LDKのような使い方に。うちは来客も多いので、みんなで一緒に過ごすスペースを一番広く快適に過ごせるようにしています。
それに、子ども部屋と大人の寝室の2部屋。子ども部屋は全然広くないけれど、高さを利用できる3段ベッドを導入して、同じく背の高いみんなの本棚と勉強机をひとつ。
中1長女だけはその机で宿題をこなしていて、小学生組はリビングで。2歳の末っ子はまだ私と夫と同じベッドで寝ています。

問題はこの先、長女が受験生になること、末っ子が大きくなって一緒に寝るのが難しくなること。
前者は確実に2年後にやってくるので、その際は大人の寝室として使っている部屋を長女の勉強部屋にして、私と夫のベッドはリビングの片隅に置こうと考えています。
来客多いのに、リビングにベッド?!と思うかもしれませんが、天井からお気に入りの布を垂らして仕切りみたいにしたらステキなんじゃないかなぁって、妄想上はいい感じに仕上がっています(笑)。

教科書、絵本など、子どもたち4人分の本を全て収納できる本棚は、益子の仁平古家具店にて。
教科書、絵本など、子どもたち4人分の本を全て収納できる本棚は、益子の仁平古家具店にて。

今まで、こともだちが成長するこれからの数年に向けて、お部屋の広さばかりにこだわっていたけれど、もしかしたら突然「海外に行く!」と言い出す子もいるかもしれないし、あと何年6人一緒に暮らせるのかだって正直分からない今、大切にしなければいけないことはもっと他にあるのでは、と思うようになりました。
賃貸だって、年数が長くなれば愛着も湧く。見つけた瞬間「あちゃー」と顔をしかめた壁の落書きだったり、ミニカーで作ってしまった床の傷だったり、わたしたちかぞくが確実にここで暮らしたという証拠であふれているこのお部屋を、ただの通過点と思わずにもっと愛してあげてもいいんじゃないか。
そんなふうに思考を切り替えたら、あれだけ次を探すことに慌ただしくしていたわたしも、もうちょっとのんびり腰を据えようか、なーんて思えるようになった今日このごろ。

あれ? 前回、田舎暮らしも視野に入れてなかった?とツッコまれそうですが、大胆にその決断ができるときくらいしか、今の環境を手放すことはできなさそうなわたしです。

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なにげなく越してきたこの地域で、巡りに巡って出会えたこのお部屋。
これもきっとなにかのご縁で、気づけば思い出が多すぎて、居心地も良すぎて、いつかちがう暮らしを選ぶときがやってきたら、この部屋で見たいろんな光景を思い出して思わず泣いてしまいそうな自分が容易に想像できますが、その日がやってくるまでの間、暮らしのアイディアをフル回転にして、今この環境をめいっぱい楽しめたらいいなぁと思います。

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