【SPECIALIST CLOSE-UP】 フードデザイナー・細川芙美さんに密着!「“おいしい”のその先、お客様が褒められる食事を届けたい。」
仕事に趣味に積極的な女子たちが集まる本誌Hanakoの読者組織『ハナコラボ』。そんなハナコラボパートナーのパーソナルにスポットライトを当てたコーナー。普段は見えない素顔に迫ります。今回ご紹介するのは、ケータリングなど、食で人を笑顔にするフードデザイナーの細川芙美さん。大事にしていることを聞きました。
食の世界にのめり込んだのは、料理家の山田英季(ひですえ)さんに出会ってから。それまでは料理好きのゴールはシェフになって自分の店を持つことだと思っていたけど、山田さんはレシピ開発やケータリング、撮影の監修など幅広く活躍されていて、食の世界にはたくさんの可能性があると知りました。
特に興味を持ったのは、当時まだそんなにメジャーではなかったケータリングの仕事。お客様の要望に合わせて、その時々のテーマやシチュエーションによって美しく、楽しい料理で応える。企業のイベントや撮影現場などでお声がけいただくようになった時、障がいがあるお子さんのご家族から依頼がありました。“誕生日を祝いたいけどレストランに行けないから、おいしい料理を届けてほしい”というリクエストで、私の料理でお祝いの目的が果たせたと喜んでいただいた時、使命感を覚えました。
おいしいものを作るのは大前提。さらに、注文してくれたお客様が周りの方に褒められる料理を届けたい。撮影現場でいえばロケ弁ひとつで、場が和んだり、みんなの気分を上げることができます。「今日のお弁当、おいしかった」とお客様がほかの方に褒められるといいな、と思いながらいつも作っています。食の世界はいろんな可能性が広がっていると知ったように、今後は日本だけじゃなくて、海外でも仕事ができたらと思っています。
細川芙美さんをつくる3つのこと
1.テンションが上がる真っ赤な愛車。
配達は自分で行くという細川さんの愛車は真っ赤なジムニー。「パッと見て、元気になるような車に乗っておいしい料理が届くと、お客様もうれしいかなと思って」
2.何もない部屋で気持ちを整える。
がら~んとした細川さんの部屋。「家電は便利ですが、自分が怠けてしまう気がして(笑)。掃除機や炊飯器、電子レンジは手放して、家事や料理を丁寧にしています」
3.買うよりも作る派。DIYが趣味です。
「必要なもの、欲しいものはまずは自分で作る」と細川さん。日頃からDIYグッズやミシンが大活躍。「手作りした分、愛着も湧く。仕事場のキッチンの壁も自分で塗りました!」
Profile…細川芙美(ほそかわ・ふみ)
ケータリング、東京・代官山にあるおむサンド店〈サプライスニッポン〉の運営など多岐に活躍。著書『#ひとりじめ飯』(光文社)。『Hanako』でズボラ女子でもできる簡単レシピを紹介する「SIDE-B COOKING」を連載中。