新たな魅力を作り、町を守る京町家の今。 1日1組限定の宿も。【京都】人々が集う、新しい町家のお店4軒

LEARN 2021.09.11

地域との交流も盛んな1日1組限定の宿、広々とした和室でいただく定食やおやつ、おうちのようにゆるりと過ごせる古書店など。今の暮らしに似合う姿へと形を変えた、新しい町家のお店、4軒をピックアップ。

暮らしになじむ、 町家の今。

京町家の雰囲気を残しつつ、新たな形へと進化させたお店はほかにも。坪庭や広々とした座敷を擁する町家を宿&イベントスペースとして再生させたのは、イラストレーターのダイモンナオさん。「1階の共用スペースを使ってワークショップやイベントを開催。火・水曜の午後はカフェとしても活用中です」と話す。〈ベジサラ舎〉は旬のオーガニック&有機野菜を中心に扱う八百屋さん。「大好きな町家の雰囲気を活かしたくて」と、和室部分をカフェとして活用。お座敷や縁側でいただく野菜たっぷりのごはんに、まるでタイムスリップしたような懐かしい気分に。

お酒とおつまみ、そして洋菓子がスタンディング形式で楽しめる〈あしべ〉、ギャラリーとしての顔も持つ貸し切り型の古書店〈二手舎 京都〉など、新スタイルのお店も続々と。京都に暮らすクリエイターや地元の人々、観光客など、様々な人たちが集い、交流を深める新たなコミュニティの場として、町家は今も大切な役割を担っているようだ。

1.【ゲストハウス】風情ある町家を活かした宿&イベントスペース。〈草と本〉/今出川

イラストレーターのダイモンナオさんが、自身のアトリエとイベントスペースを兼ねた宿をオープン。火・水曜は〈みのり菓子〉のランチとおやつがいただけるカフェになるなど、街と人を結ぶ「交流の場」としても話題に。

〈草と本〉
■京都府京都市上京区水落町87-2
■IN16:00/OUT10:00(火水のみカフェ12:00~16:00LO)
■1泊1室15,400円(サ別)
■15席

2.【青果店とカフェ】昔ながらの町家でいただく、しみじみおいしい野菜のごはん。〈ベジサラ舎〉/鞍馬口

店主の中本千絵さんが関西近郊の農家から直接仕入れるオーガニックや有機野菜を中心に販売。町家の風情たっぷりのカフェでは、旬の野菜をふんだんに使った定食を用意。おいしく食べて、おうちでの調理のコツも学べるのがうれしい。

〈ベジサラ舎〉
■京都府京都市上京区西社町179
■075-415-0438
■10:00~17:00(ランチ11:30~14:30LO、カフェ16:30LO)日月休
■23席

3.【古書とギャラリー】我が家のようにくつろげる、貸し切り型の町家古書店。〈二手舎 京都〉/鞍馬口

東京の古書店〈二手舎〉の2号店。台湾出身のアマンダさんが、京都滞在時に一目惚れした町家でオープン。ローソファを配した和室など、心和む空間で存分に本の世界に浸って。1組限定2時間1,000円~。事前にWebで予約を。

〈二手舎 京都〉
■京都府京都市上京区下木下町144-4
■03-6411-0248
■11:00~19:00 日月のみ営業、毎月20日は無料開放

https://www.nitesha.com/

4.【ケーキとお酒】スタンディングスタイルでケーキとお酒を。〈あしべ〉/五条大宮

「甘いものがある立ち飲み屋って面白いかも」。そんな夫婦のアイデアから生まれた一軒。パティシエールの大田真理子さんが作る美しい洋菓子と、京都の名料亭で研鑽を積んだ竜也さんのアテが同時に楽しめる。ケーキはハーブやお酒を効かせた大人の味わいで、焼酎などのお酒とも好相性。

〈あしべ〉
■京都府京都市下京区上五条町401
■075-201-3051
■13:00~21:00LO 不定休

(Hanako1200掲載/photo : Yoshiko Watanabe text : Azusa Shimokawa)

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