【前田紀至子のビューティートラベル】 ジメジメ気分を吹き飛ばす!6つのとっておきフレグランス
日々国内外を旅している前田紀至子が楽しく美しく、時にはマニアックに旅を満喫するコツをナビゲート。今回は、梅雨のジメジメ気分やおうち時間だってスペシャルになりそうな6つのとっておきフレグランスをご紹介。あなたの日々を愉しく彩る香りはどれ?
1.〈ゲラン〉の「ボワ ダルメニ」
前回のコラムでご紹介した「フレグランス コンサルテーション」で選んだ香水がこちら。まるで“パピエ ダルメニ(紙のお香)”のように気持ちを高めてくれる香りで、心穏やかに過ごしたい時にぴったり。温かみ溢れるウッディーとわずかなスパイシーは男女問わずうっとりとさせてくれるはず。至高の賛美“アート&マテリアル(芸術と素材)”という名の、 リュクスな香りを展開する「ラール エ ラ マティエール・フレグランス」の中の1本です。
2.〈バイレード〉の「オープンスカイ」
フレッシュで活動的な香りがお好みなら〈バイレード〉の新作フレグランス「オープンスカイ」を。
トップノートに香るのは、ポメロの爽やかで瑞々しいシトラスな香りとスパイシーなブラックペッパー。そこからヘンプ、ウッディーなパロサント、そしてパワフルなベチパーと展開されていく様は、たまらなく快活でハンサム。それもそのはず。今回インスピレーションとなったのは“旅”。自由に旅が出来ることへの期待を表現した香りで、飛行機内で過ごす時間や窓から見える地平線といった旅中のエモーショナルな感覚をオマージュしているのだとか。
3.〈ディプティック〉の「リフィラブル ソリッド パフューム ロンブル ダン ロー」
〈ディプティック〉を代表する香りのひとつ、「ロンブルダンロー」がカラフルなイラストに彩られた、サスティナブルなリフィラブルソリッドパフュームとして登場。摘んだばかりのローズとカシスの実の香りが重なるロンブルダンローのロマンチックな香りはソリッドパフュームになってもしっかり健在。カラフルなスワンモチーフのパッケージも、自宅ではもちろん、外出先でも心ときめかせてくれること請け合い。アルコールフリーの香り付きワックスを指先でつける所作まで楽しんで。
4.〈クラウス ポルト〉の「アグアフジェール」
130年以上の歴史があるポルトガルのボディケアとフレグランスのブランドである〈クラウス ポルト〉。ポルトガルの香りや風景からインスピレーションを得たフレグランスをベースにしている中でも一推しは、調香師リン・ハリスによるポルトガルの美しさを求めた香りを探す旅によって創り出された「アグアデコロニアコレクション」。潮風とウッドの香りを調香し、大西洋の果てしないビーチと松林を想起させる「アグアフジェール」など、性別を問わず心地よくつけられるジェンダーレスな香りも豊富なので、パートナーとの兼用もおすすめ。
5.〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー〉の「フォレ・ドゥ・コミ」
自宅でのリラックスタイムや睡眠時、優しい気持ちに包まれたい時には〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー〉の水性香水オー・トリプルを。特に、ロシアの森の澄み渡った空気を再現している「フォレ・ドゥ・コミ」は、雨が多い季節にも相性抜群。松の森の繊細な苔、清々しいミネラルのウッディな香り、雨上がりの大地の匂い。気分だけでも、澄み渡ったロシアの森にワープできそうな、イマジネーションを刺激してくれる一本。
6.〈アクア ディ パルマ〉の「シグネチャー レザー」
単なるフレグランスのブランドに留まらない、独自の洗練を極めたライフスタイルブランド〈アクア ディ パルマ〉。そのシグネチャー・オブ・ザ・サンのコレクションからは「レザー」をご紹介。トスカーナ地方の伝統的な皮革工房を連想するようなレザーノートに、シチリアのレモン、オレンジオイル、ラズベリーといったフレッシュな香りが絡み合うかと思えば、コロニアのシトラスやモロッコのシダーウッドなど世界中を旅しているかのように魅惑の香りが次々と覗きゆく完成度の高い名香。ハンサムで官能的な香りは、性別を問わず心奪われそう。
どれも老若男女問わず、素敵だと思える香りばかり。自分のためのみならず、ギフトの候補にもおすすめです。季節の変わり目に「なんだか日々がマンネリ気味」だと感じたら、香りを新調して気分一新してみては?
覚えておきたいチェックポイント3つ
1:紙のムエットと自分の肌では香り立ちが異なることも。可能であれば、肌に乗せてお試しを
2:パートナーとシェア出来る香りなら、少し高価なものも購入しやすい
3:自宅や睡眠時につける香水は穏やかな気持ちになれるものがおすすめ