東日本大震災の発生から10年。 台湾への感謝と友情がテーマ 「日台友情Always Here 311十周年東北友情特展」がいよいよスタート。

LEARN 2021.03.09

この3月11日で東日本大震災の発生から10年を迎える。当時世界中からたくさんの援助が東北に届いたが、中でも大きな支えとなったのが台湾だった。そんな台湾への感謝と今後も変わらぬ友情を願って、台湾における日本の窓口機関である〈日本台湾交流協会〉が台北でイベントを行う。Hanako編集部もその展示構成に参加している。早速そのコンテンツをご案内しよう。

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「日本と台湾の友情」をテーマに、台北の〈華山1914〉で開かれるのが、「日台友情Always Here 311十周年東北友情特展」と、マーケットと音楽のイベント「日台之心音樂會市集」だ。

Hanako編集部は「日台友情Always Here 311十周年東北友情特展」の展示を担当。その内容は「東北の過去と今」、「日本から感謝の声」、「日本から見た台湾の魅力」、「日本と台湾の交流」と4つのテーマからなる。注目は「東北の過去と今」がテーマのゾーン。本誌でも活躍する写真家の長野陽一さんが10年東北に通って収めた写真や、震災当時に手書きの新聞で地域の住民に情報を伝え、世界でも注目された〈石巻日日新聞〉も紹介する。そして、「日本から感謝の声」ゾーンでは、故・高田賢三さんが発起人となった「起き上がりこぼしプロジェクト」の協力により、台湾のクリエーターが絵付けした100体以上の「七転び八起き」のこぼしが並ぶ。

東北で実感する台湾の存在感の大きさ。動画でメッセージ、ずっと台湾を思い続けている東北からの感謝の気持ち。

Hanako編集部は取材で東北へ。復興を遂げる東北の現状と台湾への思いを動画に収めた。発酵をテーマにした商業施設の〈CAMOCY〉で河野通洋社長は「津波で家が流されてしまった時、私たちに寄り添ってくださった台湾のボランティアの方たちが忘れられない」と話す。

台湾のボランティアからの依頼で、数億円もの支援金を3日間気仙沼の市民に届ける橋渡しを担当し、被災者のケアに当たった気仙沼市役所の吉田瞳さんは「震災で気仙沼の事業所の約8割が被災し、家も仕事も無くした方がたくさんいました。お金を被災者の方に直接渡したいという気持ちは本当にありがたかった」と振り返る。こうした東北の方々の声を8分の動画に編集し、会場で上映する。

■詳しくは #Alwayshere #日台友情

「日台友情Always Here 311十周年東北友情特展」

■3月10(水)日〜21日(日)
■華山1914文化創意産業園区 中7B

「日台之心音樂會市集」

■3月13日(土)〜3月14日(日)
■華山1914文化創意産業園区/華山劇場

日本台湾交流協会

https://www.koryu.or.jp/friendship/

(photo:Norio Kidera)

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