料理家さん直伝。 混ぜて冷やすだけ!不器用さんでも失敗しない簡単『映えスイーツ』レシピ3選。
家で映えるスイーツが作りたい!でも、難しそう…。大丈夫です、簡単に、そして身近な食材で作れるレシピがあるんです。不器用さんでも簡単に作れる映えスイーツレシピを料理家さんに教えてもらいました。
1.もう市販カスタードに戻れなくなる!?不器用でも失敗しない「カスタードクリームのデザート」レシピ
■材料(4人分)
・牛乳…250ml
・砂糖…50g
・卵黄…3個分
・薄力粉…9g
・コーンスターチ…9g
・食塩不使用バター…10g
・バニラビーンズ…5cm
■作り方
1.ボウルで卵黄、砂糖、分量内の牛乳大さじ1とふるった粉類を混ぜる。
【Point】バニラビーンズは香りが出やすいよう、さやを裂いて種をこそげておく。
2.鍋に残りの牛乳とバニラビーンズを入れて沸騰寸前まで温め、1のボウルに入れて混ぜ合わせる。
3.再び鍋に戻し、中強火にかけて泡立て器で混ぜながら一気に炊き上げる。とろみがついても手を止めず、鍋の中心までボコボコ沸騰するまで火を入れる。焦げないよう注意。
4.火を止めてバターを加え混ぜ、清潔なバットに移し、乾燥しないようぴっちりラップをして急冷させる。【Point】バターの投入は必ず火を止めてから。
5.冷めたらバニラのさやを取り除き、ボウルに移してゴムベラでよく練ってフルーツと合わせて器に盛る。【Point】冷やす時はバットの下に氷を敷き、ラップの上に保冷剤をのせると早く冷える。カスタードには雑菌がつきやすいので、必ずその日のうちに食べきること。
Navigator…田中玲子(たなか・れいこ)/雑誌の編集を経てお菓子作りの道へ。カフェなどで経験を積んだ後フランス菓子を学ぶ。2002年に独立。著書に『お菓子作りの新常識』。
2.混ぜて冷やすだけ!さくらんぼを“音符”に見立てた「CHERRY NOTES 〜音を奏でるさくらんぼのゼリー〜」レシピ
■材料(4人分)
・砂糖…55g
・アガー…6g
・水…360ml
・チェリーブランデー…50ml
・さくらんぼ…4粒
■用意するもの
・直径5cm程度のグラス…4個
■作り方
1.砂糖とアガーをボウルに入れ、よく混ぜておく。さくらんぼは洗っておく。
2.鍋に1の砂糖とアガー、水を入れて中火にかける。ときどき混ぜ、鍋肌がふつふつとしてきて、80度くらいになったら火を止める。
3.ブランデーを加え、あら熱が取れたら、グラスの1/3までゼリー液を注ぎ入れ、冷蔵庫に入れて2時間ほど冷やし固める。
4. 3が固まってきたら、グラスにさくらんぼを1粒ずつ入れ、残りのゼリー液を注ぎ、再度冷蔵庫に入れて2時間ほど冷やし固める。
3.冷凍パイシートで簡単に作れる!「The Pie of Water〜海を切り取ったようなライムゼリーパイ〜」のレシピ
■材料(4人分)
・ゼラチン(水50mlに入れてふやかしておく)…18g
・ライムの搾り汁…125ml(約3個分)
・ライムブランデー…50ml
・砂糖…120g
・水…600ml
・着色料(緑、青)…各適量
・冷凍パイシート…20cm
・角1枚生クリーム…200ml
・練乳…30g
・飾り用ライム…1個
■用意するもの
・直径15cm×高さ3.5cmのパイ型(内側にバターを薄く塗っておく)…1台
・タルト石(なければ生米などで代用可)…適量
・絞り袋と口金
■作り方
1.ライムブランデーを作っておく。ライム1個(分量外)を薄切りにし、清潔な容器に入れ、ブランデーをひたひたになるまで注いで一日おく。
2.ふやかしたゼラチンをボウルに入れ、湯煎にかけてしっかりと溶かし、ライムの搾り汁、ライムブランデーを加えてよく混ぜる。別のボウルに氷水を用意する。
3.オーブンを200度に予熱しておく。麺棒で少しのばした冷凍パイシートをパイ型に敷き、底面全体にフォークで穴をあけたら、冷蔵庫で30分ほど冷やす。底と側面にオーブンシートを敷き、タルト石を敷き詰める。180度のオーブンで20分焼いたらタルト石を外し、さらに170度で15分程度、綺麗な焼き色がつくまで焼いたら、型から外して冷ます。
4.鍋に砂糖と水を入れて中火にかけ、砂糖が溶けて60度前後になったら火からおろし、2のボウルに加えて混ぜ、さらに青と緑色の着色料を加えて混ぜる。
5.ボウルの底を氷水に当て、ときどき混ぜながらとろみが出るまで冷やす。とろりとしてきたら、3のパイに流し入れ、冷蔵庫で2時間以上冷やし固める。
6.ボウルに生クリームと練乳を入れ、泡立て器で九分立てにして、口金を付けた絞り袋に入れる。
7.ゼリーがしっかり固まったら冷蔵庫から取り出し、5カ所にクリームを絞り、薄切りにしたライムを飾り、削った皮を上に散らす。※5等分にカットしてから飾り付けするのもおすすめ。
Navigator…土谷みお(つちや・みお)/菓子作家。東京都生まれ。2012年に映画からインスピレーションを得た物語性のある菓子を製作する〈cineca(チネカ)〉をはじめる。日常や風景の観察による気づきを菓子の世界に落とし込む。