私のテッパンギフト 素敵なあの人が選ぶ「大切な人に贈りたい鉄板ギフト」おすすめ4選！センスのあるプレゼントをチェック。

結婚や出産のお祝いとしてよく選ぶのが〈スタジオプレパ〉のティーポット。クラシックなフォルムと自然物を用いた持ち手のバランスが絶妙で、細部にまで手仕事の温もりを感じる一品です。茶葉をキャッチする仕掛けも可愛らしく、見れば見るほど優れた日用品だなと感じます。付き合いが長くなると、その人のモノへのこだわりや向き合い方もわかってくるもの。

このティーポットは、「この人ならきっと大切に使ってくれる」と感じる人にこそ贈りたいアイテムなんです。誰かに贈りものをするときは、ベタになりすぎず、それでいて使い勝手の良いものを選ぶように心がけています。ギフトは自分の気持ちを代弁していると思うので、長く使ってもらえるものを贈ることで、「あなたのことを大切に思っているよ」と伝わったらいいなって。数年後、数十年後にも、そのギフトを通じて自分のことを思い出してもらえたらうれしいですよね。

■長野県を拠点とするガラス工房〈スタジオプレパ〉の、素材の美しさと機能性を引き出した一品。日本茶にも紅茶にもよく似合う。〈マーガレット・ハウエル〉でも取り扱い中。22,000円（アングローバル 03-5467-7864）

Navigator…長場 雄（ながば・ゆう）／アーティスト、イラストレーター。雑誌や広告、さまざまなブランドとのコラボレーションなど幅広く活躍中。12月11日（金）から東京・渋谷のギャラリー〈SAI〉にて個展を開催予定。

周りの友人はみな、手に取るものにこだわりがあり、おいしいものが好きな人たち。そんな、良い意味で“うるさい”人々にも必ず喜んでもらえるギフトは、その時々の旬のものです。なかでも気に入っているのは、房総半島にある薬草園の跡地に作られた蒸留所〈mitosaya 薬草園蒸留所〉の「Eau de vie」。蒸留所で栽培したり、提携の果樹園や近隣の山々より手に入れた季節の果物や植物から、丁寧な手仕事を経て造られた蒸留酒です。

自然の恵みが抽出されていて、特別な気持ちに。お酒が好きな友人、味にうるさい友人たちにこれを贈って喜ばれなかったことはありません。アーティストが手がけたボックスの中にシンプルなボトルというパッケージの美しさも、ギフト向きだと思います。あとギフトを選ぶときのポイントは、自分も欲しくなるものかどうか。友人のために「Eau de vie」を購入するときにはもちろん我が家の分も一緒に。つい多めに頼んでしまいます。

■炭酸水で割って飲んだり、お菓子や料理にも使える。奥にあるのは、MOST WORMWOODのパッケージ。季節のフレーバーが楽しい。No. 052 KINMOKUSEI 100ml 2,200円（mitosaya 薬草園蒸留所 0470-64-6041）

Navigator…中川正子（なかがわ・まさこ）／写真家。2011年3月より岡山在住。最新作は写真集『Rippling』（WONDER FULL LIFE）。短編小説『モキク』など、文章執筆の仕事も多数。自身のオンラインストアも好評を得ている。

ギフトに選ぶなら、自分自身が本当に愛用しているもの。2年ほど前にパティシエの友人に紹介してもらったことをきっかけにすっかり気に入ってしまい、ずっと愛用している〈ZAHARA〉のオリーブオイルを贈りたいです。初めて口にしたときにその香りの豊かさに驚き、今では1日2回はこのオイルを使うほど、もう手放すことのできない逸品です。

良質なオイルを摂ることは、体や美容にも良い影響があるので、毎朝必ず3種以上のフルーツにカッテージチーズをトッピングして、これをかけて食べるようにしています。今の季節だとリンゴや柿、ブドウと好相性。あとはグリーンサラダにも。シンプルなサラダでもこれと塩を振るだけで野菜のおいしさが引き立ち、味わいがレベルアップします。えぐみが少なく香りが華やかなので、加熱せずにそのまま食べるのに向いていると思います。料理上手な義母はレパートリーもたくさんあるので、自由に使ってもらいたいですね。

■希少なシチリアの古来種を100%使用したオリーブオイル。えぐみが少なく、上質でバランスのいい一品。ZAHARAエキストラヴァージン・オリーブオイル500ml 4,600円（カーサ・モリミcasamorimi@casamorimi.co.jp

Navigator…草場妙子（くさば・たえこ）／ヘア＆メイクアップアーティスト。2006年に独立後、CMや広告、ファッションカタログなどを中心に活動。Instagramでは、自身で撮影したコスメを紹介し、人気を博している。

ギフト選びで大切にしていることは、贈る人に寄り添ってものを選ぶこと。ですがそれと同じくらいに、自分が実際にギフトをもらってうれしかったものは“いつか私も誰かにプレゼントしたい”と憧れの気持ちも抱かせてくれます。実はこのクッキーも、友人からいただいたのがきっかけ。料理の仕事を始めて14年、お世話になった方などから焼き菓子のギフトをもらう機会が多いなか、「渡辺くんが好きな味だと思う」と贈ってくれました。

華美すぎないピンクのシンプルなパッケージと、大理石模様を丁寧に再現したという薄い生地のクッキーの歯ごたえ、上質なおいしさが私の心に響いたのです。フランス・パリに、クッキーが有名で世界中で人気を博しているブーランジェリー〈ポワラーヌ〉がありますが、日本の〈ポワラーヌ〉はこのお店だと思っています。福岡に移住したいまでも友人からもらうたびにうれしくなるこのクッキー。永遠に私の憧れのギフトです。

■明治7年創業の洋菓子店〈村上開新堂〉の姉妹店。オリジナルの焼き菓子などシンプルで素朴な味わいの商品をそろえる。マーブルクッキーは予約制。地方発送も可。1,870円（税込）（山本道子の店 03-3261-4883）

Navigator…渡辺康啓（わたなべ・やすひろ）／1980年生まれ。料理家として2007年に独立、東京・二子玉川にスタジオを構え料理教室をメインに活動した後、拠点を福岡へ。著作に『春夏秋冬毎日のごちそう』（マガジンハウス）など。

（Hanako1191号掲載／photo : Keiko Nakajima, Masumi Ishida,Hiromi Kurokawa, Natsumi Kakuto illustration : Kotaro Numata text : Momoka Oba, Rio Hirai, Makoto Tozuka, Ami Hanashima edit : Rio Hirai）

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