夢は“日本一の八百屋になる”。 1ヶ月のテレビ登場回数は65本!〈アキダイ 関町本店〉秋葉弘道さん/人気スーパーの裏に、この人あり。名物店主に会いに行く。
各スーパーの個性は実にさまざま。ただひとつ言えるのは、店主の個性が色濃く反映される場所でもある、ということ。繁盛店へ導く店主の素顔に迫る!今回は、4月のテレビ登場回数は65本!〈アキダイ 関町本店〉秋葉弘道さんに会いに行きました。11月27日(金)発売号「もっと知りたい、スーパーマーケット。」よりお届け。
23歳で店を開いてから、目標はずっと「日本一の八百屋になる」。
野菜高騰、レジ袋廃止、そしてコロナ禍。私たちの生活に直結する出来事が起これば、この人の出番だ。2019年の流行語大賞に「軽減税率」がトップ10入りした際は、代表して表彰台にも立った。そんな全国区で知られるスーパーの店主、〈アキダイ〉の秋葉弘道さんに会いに西武新宿線に乗った。
「いらっしゃい!」と出迎えてくれたその声は、テレビで聞いたまんまの潰れた声。「23歳で店を開いてから毎日、声張ってるでしょ。もうこれが普通になっちゃったのよ(笑)」。そう言って豪快に笑う。店の前を車が通れば、「気をつけて~!」とお客さんに注意を促す。スタッフが野菜箱を抱えて値段を確認しに来れば、3秒と間を空けずに「225円だね」と即答する。スマホには取材の依頼がひっきりなし。その都度“無償”で丁寧に対応する。
「“日本一の八百屋になる”という夢があるの。でも何がなんでも店を大きくしたいってわけじゃない。一緒に働くスタッフ、ずっと支えてくれた常連さん、仕入れ先。みんなが幸せになる店、が大前提だよ」。そう目を輝かせながら、今日も秋葉さんは声を張る。
秋葉弘道(あきば・ひろみち)
埼玉県出身。高校時代、八百屋さんでのアルバイトでこの道に魅せられる。一度は会社員になるも、23歳で独立・開業。
〈アキダイ 関町本店〉
西武新宿線・武蔵関駅から徒歩3分。駅前とは対照的に、店の周りは活気に満ちている。
■東京都練馬区関町北1-15-11
■03-5991-3267
■10:00~19:30(日9:00~18:30)祝休
(Hanako1191号掲載/photo : MEGUMI, Yoshiko Watanabe text : Yoshie Chokki, Mako Yamato edit : Yoshie Chokki)