クイーンズランド州の注目スポットも紹介。 オーストラリアの5ツ星〈シロメィワイナリー〉と食肉料理人集団〈ELEZO〉のコラボワインに込められた想い。
世界屈指のサーファーズパラダイスビーチ・ゴールドコーストや、オーストラリア第3の都市・ブリスベン、世界最大規模のサンゴ礁地帯・グレートバリアリーフを擁するクイーンズランド州。今はコロナ禍により自由に旅することは叶いませんが、同州にある5ツ星ワイナリー〈Sirromet Wine(シロメィワイナリー)〉と、そのワインが飲める希少な日本のレストラン〈ELEZO GATE〉のコラボイベントが開催されたので行ってきました。ワインを飲みながら妄想オーストラリア旅へ出発!
オーストラリア初の海中ホテル&ヒップなナイトスポット。
ワインと料理のペアリングをレポートする前に、まずはクイーンズランド州で注目の観光スポットを紹介!
日本からオーストラリアのクイーンズランド州のケアンズまでは直行便で約7時間30分、ブリスベン・ゴールドコーストまでは直行便で約9時間。時差はプラス1時間と、とても旅しやすいディスティネーションの一つです。
アフターコロナの旅先候補として要チェックなのは、オーストラリア初の海中ホテル〈Reefsuites〉。2019年12月、グレートバリアリーフのサンゴ礁群にある人工浮島の下にオープンしました。
〈Story Bridge〉の真下にある〈ハワード・スミス・ワーフ〉は、感度の高いブリスベンっ子たちが集まるお洒落なエリア。カジュアルなバーからカフェ、ビール工場、ホテルやイベントスペースが軒を連ねています。
〈ELEZO〉のために作った特別なワイン。
旅欲が駆りたてられたところで、ここからが本題。今回のイベントの目的は、オーストラリアの 5ツ星ワイナリー〈シロメィワイナリー〉が〈ELEZO〉のために開発した特別なワインと、〈ELEZO〉オーナーシェフ佐々木章太さんの料理のペアリングを楽しむこと。
このオリジナルワインは、〈ELEZO GATE〉に行けば、いつでも注文することができます。
〈シロメィワイナリー〉はブリスベンとゴールドコーストの中間、豪州で最も高地高涼と言われるクイーンズランド州グラニットベルト地区に位置。これまで900以上の賞を受賞してきた名門です。
2億年の歳月をかけて形成された土壌との融合から生み出されるブドウは、少量ながらも極めて凝縮感が高く、自然の恵みが詰まっていると評価されています。
値下げ交渉をせずワイン職人の仕事を正当に評価。
一方の〈ELEZO〉佐々木さんは、〈シロメィワイナリー〉の純粋にワインに向き合う姿勢と味に惚れ込み、何度も現地に足を運ぶなかで信頼関係を築いてきました。今では〈ELEZO〉専用のブドウ畑で、ともにワイン作りをしています。
「料理人は厨房に立つだけではなく、食材が生まれるところからAtoZで携わるべき」と語る佐々木さん。「枝肉熟成流通部門(ELEZOMARCHE)」「シャルキュトリ製造部門(ELEZO PARTY)」「レストラン部門(ELEZO TABLE)」のほか、「生産狩猟部門(ELEZO FARM)」を立ち上げ、自社牧場で家畜家禽を育てています。狩猟ではネックとヘッドしか狙わないルールのもと、 素早くラボラトリーへ持ち帰り、放血・剥皮まで 手早く行うことでジビエの全部位の価値を最大限に高めています。
運命の出会いを果たした〈シロメィワイナリー〉に対しては、ワイン職人たちの仕事が正当に報われるよう値下げ交渉を一切行わず、ワイナリーのブドウが豊作の年も不作の年も変わらず〈ELEZO〉のオリジナルキュヴェを作ってもらう契約を交わしているそう。
近い将来、クイーンズランド州にレストランをオープンしたいと語る佐々木さんを、スクリーンの向こう側の南半球から嬉しそうに見つめる〈シロメィワイナリー〉の佐藤さん。
今回いただいたワインは、海を超え、志の高いプロたちが出会った奇跡を祝福するかのように香り高く、美味でした。