戦国武将が見守る、京都のパワースポットへ! 京都で大河ドラマ『麒麟がくる』の舞台〈本能寺〉へ。織田家&明智家の家紋入り「御朱印帳」を入手せよ!
2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の最終回が2月7日になることが発表され、クライマックスへ向けて注目を集めている京都の〈法華宗大本山 本能寺〉。明智光秀が君主・織田信長を討った場所としてあまりにも有名なこのお寺は、戦国時代に最強と言われた武将・信長公に見守られているような「気」をそこはかとなく感じる“パワースポット”でもあります。現在、2021年1月31日までの期間限定で特別展示『本能寺の変と天下人』を開催中。期間限定のオリジナル御朱印帳&御朱印をいただくことができます。
こんなところに本能寺が⁉
京都の寺町通商店街をテクテク歩いているとひょっこり現れる〈本能寺〉。歴史的に有名なお寺が日常に溶け込んでいるのが古都のスゴイところ。最寄り駅の阪急電車「京都河原町駅」は、昼夜問わず賑わう四条河原町や先斗町、祇園が徒歩圏内と、京都観光にとても便利な立地です。
〈本能寺〉は法華宗の大本山。1415年に日隆聖人が建立した本応寺が前身で、1433年に四条坊門の北に再建されたおり、現在の寺名に改められました。
現在の場所に移設されたのは、織田信長公が討たれた「本能寺の変」から9年後の1591年。豊臣秀吉公が京都のお寺をひとところに集め「寺町通」を作った際、〈本能寺〉も40石の年貢を受け取り従ったといいます。
これまで度重なる戦乱や大火によって5度の焼失、7度の再建を繰り返してきたことから、「ヒ(火)」が去ることを願う意味を込めて、本能寺の正式表記は「能」の字の作りの部分が「去」になっています。
織田家と明智家の家紋にときめく!期間限定の「御朱印帳」。
本堂の正面にある事務所では、オリジナルご朱印を授けてもらうことができます。現在の在庫分がなくなるまでの期間限定・御朱印帳があるということで、早速購入してみました。
と…‥、御朱印帳を見て仰天!
表には織田家の家紋、裏には明智家の家紋があしらわれているではありませんか!
「心しらぬ 人は何とも 言はばいへ
身をも惜まじ 名をも惜まじ」
明智家の桔梗の家紋の下には、秀光公が「本能寺の変」の前に詠んだと言われる辞世の句が書かれていました。
1582年の6月2日未明に勃発した「本能寺の変」の原因は、家臣・明智光秀の怨恨説、明智秀光、豊臣秀吉、徳川家康による三者共謀説、天皇・公家の陰謀説、千利休と堺町衆説などさまざまな憶測を呼んでいます。
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』ではどのような描かれ方をするのか気になるところではありますが、広く世間に敵(かたき)同士と思われている武将の家紋が、一つの御朱印帳に収まっていて大丈夫なのでしょうか?
お寺の方にお話を伺ってみると、毎年、織田信長公の命日である6月2日に、織田軍、明智軍ともに恨みつらみを忘れて成仏するよう、敵味方関係の区別なく平等に供養しているのだとか。だから、こうした御朱印帳が生まれたわけか!
オリジナルの御朱印帳袋もありました。明智秀光バージョン(写真左)と織田信長バージョンがあり、こちらも期間限定(現在の在庫分がなくなるまで)。ほか、ステッカー、お守りなども販売されていました。
織田信長の愛刀が眠る墓で、祈りを捧げる。
天下統一の志半ばで、無念の自害に追い込まれた織田信長公ですが、「本能寺の変」後に明智の家臣がどれだけ探しても、遺体が見つからなかったと伝えられているのだとか。
そんな織田信長公の公廟も〈本能寺〉の敷地内にあります。実は京都内にはいくつか彼のお墓が存在しており、これは代表的なものの一つ。三男・織田信孝公の依頼により建立され、石塔の下には武将の魂とされる信長の愛刀が眠っています。
『本能寺の変と天下人』展を1月31日まで開催中!
現在〈本能寺〉には、命がけの戦いのなか、先人たちが守り抜いた宝物が、特別展『本能寺の変と天下人』として、 2021年1月31日までの期間限定で〈大宝殿 本能寺 宝物館〉に展示されています。
公開されているのは〈本能寺〉が所蔵する貴重資料と、太陽コレクションが所蔵する資料。本能寺の変を軸に、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の天下人それぞれの生きた証を表現しています。戦国ファンにはたまらない空間でしょう。
〈大宝殿 本能寺 宝物館〉の常設展では、いつも信長公遺品や文化財が展示されており、特別展『本能寺の変と天下人』でもまとめて観ることができます。
例えば、珍しくヒゲが描かれていない信長公の肖像画や、秀吉公が京都の街のお寺を一つの通りに集め「寺町通」を造った際に〈本能寺〉が受け取った「御本尊御曼荼羅」、信長公愛用の茶道具の中でも逸品と言われ「本能寺の変」前夜に開かれた大茶会でも使用されたとされる茶釜「霰釜(あられがま)」、信長公に秀光公による謀反の危険を知らせたという逸話が残る唐銅香炉「三足の蛙」など、名品の数々が並びます。
主に戦国武将をテーマに、まるで書のように命を描く墨絵師・御歌頭(OKAZU)氏の作品が〈大宝殿 本能寺 宝物館〉の入り口に飾られていました。墨に濃淡をつけない独自のスタイルとダイナミックな筆の流れは必見です。
今年の秋は、古都のパワースポットでありし日の戦国武将たちの気配を感じ、歴史ロマンに想いを馳せてみては?
〈法華宗大本山 本能寺〉
■京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町522
■075-231-5335
■参拝時間:6:00~17:00、大寶殿宝物館・御朱印の受付時間9:00〜17:00(最終入館16:30)
■休館日:年末年始、展示替え日
■参拝料:無料
■公式サイト