ファッション雑誌編集者:Aura さんの場合。 台湾人女性の暮らしの中のウイルス対策が知りたい。「徹底した清潔と消毒 免疫力を高めるための自炊生活」
突如やってきた新型コロナウィルス感染症の流行に、マスクや清潔用品などは店頭から姿を消した。ウィルスに感染しないために、手洗いをしっかりと行うほか、大勢の人がいる場所への外出は避けるなど私たちの生活がガラッと変化した。生活周りなど身近かなこと予防対策として、私たちは何ができるだろうと常に思う日々だろう。その中で世界から注目されているのが台湾。2003年にSARSが大流行したことから、台湾政府はその時に得た教訓を活かして、今回の新型コロナウィルス感染の拡大を防ぐために数々の強力な予防対策を実施した。そんな台湾で暮らす女性たちに聞いた暮らしのヒントをお届けします。
ファッション雑誌の編集者であるAura(アウラ)さんは仕事上、人が多く行き来する場所にいることが多い。しかし、新型コロナウィルス感染症が流行してからはイベントPRなどの仕事も減り、隔週でのみオフィスへ出勤し、その他大部分は自宅で仕事をすることが多くなった。同時に大勢の人がいる場所への外出は避けたほうが良いということもあり、友だちとの会食もめっきり減ったという。
「毎晩帰宅後にまず行うのが、玄関で衣服、カバン、くつなどその日身に付けていた物全てに、消毒効果のある弱酸性水を吹きかけること」とAuraさん。出かける際にはマスク、アルコール消毒液、ハンドクリームを必ず携帯する徹底ぶりだ。小型の霧吹き容器にアルコール消毒液を入れ、いつでもどこでも携帯の画面などを拭けるようにしている。
今回、彼女は予防生活の中で気づいたことがある。それは、全てのプラスチックボトルがアルコール液の容器に適しているとは限らないとのこと。(2号 HDPE(ポリエチレン)及び5号 PP(ポリプロピレン)は基本的に使用可。)
免疫力を高めるためのレシピ。
Auraさんは免疫力を高めるために、ビタミンC、プロポリス、地鶏エキスを多く含む食べ物を積極的に取り入れている。さらに免疫力を高めるためにウコンや漢方茶も飲んでいるという。外に居る時だけではなく、自宅でもティーツリーオイルのような天然抗菌のアロマオイルを焚いたりして空気の浄化を行っている。
食事面での予防対策は朝晩どちらも自宅で自炊し、免疫力を高めるために「鶏肉としいたけのガーリックスープ」を作っている。鶏のスープは体調が悪いとき台湾では決まって飲むスープ。体の中から温まって体調管理への強い見方だ。「特ににんにくは強い殺菌作用によって自然治癒力が高まり、病気知らずの健康的な身体づくりができる。
また、『広東煲湯』というじっくり具材を煮込んで作るスープもよく作っています」とAuraさん。こちらのスープは脾臓を元気にし、肝臓の働きを良くして綺麗にする漢方である「五指毛桃」(ウージートレー モータオ)が入っており、作り方も簡単で栄養価の高い台湾の家庭料理なのです。
免疫力を高めるtips:鶏肉としいたけのガーリックスープレシピ
材料:鶏肉半羽(角切りにする)、漢方の一種:五指毛桃30g、乾燥しいたけ20g、にんにく20g、ナツメ少々、クコ少々、米酒少々、塩少々
1. 全ての材料を水で洗い、鶏肉をお湯で3~5分湯通ししたあと鶏肉から出た血をすくって除去する。
2. 鍋に2500mlの水を入れ、全ての材料を鍋に入れる。強火で水を沸騰させた後、さらに弱火で1時間半煮込む。最後に塩で味付けして完成。
※日本では「五指毛桃」が手に入りにくいがなくてもOK。
(Text&Photo: KM Leung,translation Shan)