頑張れ日本! 2020年東京オリンピックイヤー!世界が注目する日本人選手にインタビュー【柔道・レスリング】

LEARN 2020.01.20

2020年、いよいよ東京オリンピックが開催されます!今回は、Hanako本誌連載『LOCKER ROOM』より、人気の柔道・レスリングより世界から注目されている選手2人のインタビューをご紹介。

【柔道・大野将平選手】“サムライ”と呼ばれる世界王者も畳を下りたら気さくでチャーミング!

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今回、登場してくれたのは、リオ五輪柔道男子73キロ級・金メダルの大野将平選手。取材先のホテルに現れた大野選手は見慣れた柔道着ではなく、ビシッとスーツ姿。この日は、ホテルの近くで行われていた『講道館杯全日本柔道体重別選手権大会』に選手として出場するのではなく、観戦目的で訪れていたため、貴重なスーツ姿での撮影となりました。

競技の話では柔道家としての誇りや信念がビシビシ伝わってきました。
競技の話では柔道家としての誇りや信念がビシビシ伝わってきました。

撮影が始まると「この格好で大丈夫ですか?」とやや不安そう。「普段なかなかスーツで撮影することはないし、このチームスーツも年に数回着るかどうかなので…」と照れ臭そうに話し、腕を組んでもらうと「パンパンですよね」と笑う。さらに、本誌カメラマンが「スーツのCMがきちゃいそうですよ」と声をかけると、「きたらいいですね」とニッコリ。

想像以上にオープンな性格で、競技に関する話はもちろん、プライベートな話題でもざっくばらんに、ユーモアを交えながら話してくれる大野選手。本誌でも紹介したが、こだわりの香りの話ではいっそう饒舌になり、「匂いにはかなり敏感なので、女性のシャンプーの香りなんかも気になります(笑)」とハニかむ姿もかわいい。畳の上での鬼気迫る雰囲気とは異なり、チャーミングで柔らかな物腰が印象的でした。

■Birthday…1992/2/3
■Blood type…O
■Height…170cm
■Birthplace…YAMAGUCHI

おおの・しょうへい/階級は73kg級。得意技は大外刈、内股。リオ五輪・金メダリスト。世界選手権は2013年、15年、19年の3度優勝。17年は、当時在籍していた天理大学大学院での修士論文作成のために出場辞退。インテリアスリートの一面も。

(photo:Emiko Tennichi text & edit:Naoko Sekikawa)

【レスリング 乙黒拓斗選手】レスリング界の怪物の素顔は…寝ぐせ王子!?

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昨年の「レスリング世界選手権」男子フリースタイル65㎏級で金メダルに輝いた乙黒拓斗選手。取材当日、待ち合わせ場所のレスリング場に小走りでやってきた彼の第一印象は“愛らしい小動物”。本当に世界王者? と目を疑うほど温和な空気をまとう。実際、乙黒選手が所属する山梨学院大学レスリング部の小幡コーチも「一見、強そうに見えないでしょ」と笑う。世界チャンピオンとなりメディア取材も増えてきたが、「笑顔を作るのは苦手で…」と撮影に苦戦する様子も微笑ましい。

レスリング部の監督を務める高田裕司氏も「異次元の強さ。久々の怪物」と称賛するほどの逸材。でも、マットを離れたら、イマドキのおっとり系男子。寝ぐせのついた髪で大学やコンビニに行くことも日常茶飯事で、「世界選手権で優勝したあと大学に行ったら、先生のご厚意で大会の映像を流してくれて、『ちょっと立って!』と言われ。祝福していただけるのはとても有難いことですが、わかっていたらこんなボサボサの髪で来ないのにー、と思いました(笑)。これからは少し気をつけます。
世界を獲った乙黒選手は勢いそのままに、昨年末の天皇杯全日本選手権でも初優勝を決めて雄叫び!また1歩、東京五輪の舞台に近づき、表彰台のテッペンに上がる姿を想像せずにはいられない。

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普段の性格は?「こだわりが強いマイペースって言われます。基本、ズボラなんですが、どうでもいいところだけこだわるんです(笑)」

■Birthday:1998/12/13
■Blood:type O
■Height:173cm
■Birthplace:YAMANASHI

おとぐろ・たくと/小学生でレスリングを始め、全国高校総体3連覇。昨年、全日本選抜選手権、天皇杯全日本選手権の男子フリースタイル65kg級で優勝。世界選手権の男子フリースタイル65kg級でも金メダルを獲得し、日本選手の最年少世界一記録を44年ぶりに更新した。

(photo:Yasunori Yamamoto 、text&edit:Naoko Sekikawa)

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