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京都で「秋は夕暮れ」を楽しむ! 11月16・17・23・24の4日間限定!〈京都国立博物館〉屋外庭園で特別イベント開催。
〈京都国立博物館〉で開催中の特別展『流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美』を記念し、JR東海が『京都の秋は夕暮れ 特別イベント』を4日間限定で開催。普段は実施していない〈京都国立博物館〉庭園エリアでの有料飲食サービスを、夕暮れのきれいな時間帯に体験できます。今回、イベントに先駆けて行われたプレス向けイベントに参加した様子をレポート!
〈京都国立博物館〉で開催中の特別展『流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美』とは?
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柿本人麻呂や小野小町など、著名な36人の和歌の詠み人「歌仙」が描かれた鎌倉時代の絵巻物である『佐竹本三十六歌仙絵』。大正時代に当時の所有者がその絵巻物を売却しようとしたのですが、あまりに高額な値が付けられたため買い手が付かず、当時の財界人や古美術商たちによって一歌仙ずつ分割し購入されるといった、「絵巻切断」事件が起こったことでも知られています。
その日本美術史上では衝撃的な事件から、今年はちょうど100年。この特別展では秘宝『佐竹本三十六歌仙絵』全37件のうち、過去最大である31件を全国から集めて、その他の和歌に関連する平安・鎌倉時代の美術作品とともに展示しています。
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十二単などの装束も展示され、普段なかなか目にすることが無い平安貴族たちの華やかな世界にたっぷりと浸れる内容でした。また、和歌の現代語訳なども一緒に展示されていて、昔の人々の話ではあるのですが「寂しい、妬ましい」などの心情などは、現代も共感できるもので興味深かったです。
いよいよ、『京都の秋は夕暮れ 特別イベント』に参加!
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展示を見終え、〈京都国立博物館〉の建物も夕日に照らされ赤く染まる頃、イベントがスタートしました。
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イベントの開催場所は、何とこの〈京都国立美術館〉の庭園エリア。こちらでこのきれいな夕日を眺めながら、ドリンクやフードを味わえるんです。普段は飲食サービスは提供していないエリアなので、とっても貴重な機会ですよね。
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こちらのブースで、スタッフの方からドリンクとフードをもらいます。
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お酒は、1675(延宝3)年創業という京都・伏見で1番古い造り酒屋〈月の桂〉のにごり酒「本醸造大極上中汲にごり酒」。十分に発酵したもろみを桶の中から汲み出しておりを分離させて荒漉しした、元祖「米のシャンパン」だそう。
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お酒とのペアリングを考えて作られた、ミニフードのセットとともに味わえます。
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庭園内にはテーブルが置かれているのでそれぞれのテーブルでいただいたり、美しい噴水の周りに腰掛けていただいたり、と好きな場所で楽しめます。
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イタリアには夕食前の夕暮れの時間帯に食前酒を楽しむ「アペリティーボ」という習慣がありますが、夕焼けを見ながらお酒を飲んでいるとその「アペリティーボ」を体感しているようでした(実際に現地で体験したことはありませんが…)。
にごり酒と言うと甘口をイメージしがちですが、こちらはやや辛口でフルーティーな味わいの中に爽やかな酸味があり、飲みやすかったです。
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合わせるフードは、しらすを載せて焼き上げた油揚げやチーズ入りの八ツ橋など、にごり酒の甘味とリンクした甘めの味わいのものが多かったです。少し酸味の味付けの野菜を挟んだ雑穀入りベーグルサンドも入っていて、食べ応えたっぷり。こちらも具材の酸味とお酒の酸味がリンクして、すっきりといただけました。
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外でグラスを片手に、徐々に暮れていく夕暮れを眺める、とっても贅沢な時間を過ごせました。そう言えば、最近こんな風にゆっくり夕焼けなんて眺めていなかったな、と物思いにふけってみたり、、。
博物館の庭園で夕暮れを眺めながらドリンクやフードを味わえる、『京都の秋は夕暮れ 特別イベント』。このイベントに参加して、ぜひ枕草子で清少納言がおすすめしている「秋は夕暮れ」を体感してみてください!
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