ハナコラボ 前田紀至子が綴る”わたしの旅、あなたの旅” 第37回 台湾・台中のラグジュアリー温泉リゾート、〈星のやグーグァン〉で過ごす非日常旅。
日々国内外を旅している前田紀至子による、淑女らしく旅を愉しむための旅のしおり。今回は台中郊外の谷關(グーグァン)温泉にある、「温泉渓谷の楼閣」をコンセプトにした〈星のやグーグァン〉を訪れました。
憧れの〈星のや〉海外施設デビュー!
今回宿泊した、〈星のやグーグァン〉は、〈星のやバリ〉に続く2軒目の海外施設。湯量豊富な温泉や山々に囲まれた谷あいに佇むロケーション、全室源泉かけ流しを誇るラグジュアリー温泉リゾート。
以前この連載でも紹介した〈星のや京都〉と同じく、チェックイン時の小粋なウェルカムスイーツからして、素晴らしいおもてなしのはじまり。ライチのような形が台湾らしくてチャーミング。台湾らしく中にもパッションフルーツが入っているのが新鮮!
早速客室にチェックイン。今回宿泊したのは、客室での温泉滞在をたっぷり追求できるタイプの「月見」。メゾネットタイプで105平米の広々とした空間は、温泉フロアが他タイプの2倍という贅沢さ。
心地よくメイクやスキンケアができる洗面台は、気分良くステイするためにもマスト。アメニティはもちろんのこと、アクセサリートレイなど細やかな心遣いも嬉しい。
台湾の食材と日本料理の調理技法をかけあわせた、新たな食の魅力。
客室の温泉に浸かって、移動の疲れを癒したらダイニングで夕食を。なんと1年かけて台湾の食材を研究したというオリジナリティあふれる和会席。台湾で親しまれている食材と日本料理の調理技法をかけあわせた、新たな食の魅力を堪能して。
食後は〈星のや〉のお楽しみの一つでもある、ショップでのお土産探し。こちらは色とりどりのノスタルジックな模様が愛らしい台湾タイルのコースター。
ドライフルーツのセレクトもおしゃれで豊富。グアバやパイナップルなどの定番をはじめ、ストロベリーやドラゴンフルーツも!
翌朝は少し早起きして、待ちわびていた朝ごはんを。台湾朝食、和朝食、洋朝食と選べるものの、一番のおすすめはやっぱり台湾朝食。鶏だしと帆立の台湾粥とそれぞれ手の込んだトッピングに感激。滋味深いお粥は1日の始まりにぴったり。
食後には長きに渡る健康法として人々に親しまれている気功をもとに作られたストレッチで、心身のバランスを調整。深い呼吸と共に体を動かすことで、ますます心身ともにリラックス。
ゆっくりと過ぎ行く極上の時間
10:30〜11:30には「谷茶のひととき」として、地元名物の五葉松を使用した松葉のかき氷を頬張って、温泉でほてった体のクールダウンを。五葉松独特の軽やかな苦味と餡や練乳のバランスは絶妙!
日中は、今回の滞在で最高のお気に入りスポットとなったプールを満喫。澄み渡った湧き水と豊かな温泉によって、どこにいても水を感じられるパブリック空間。豊かな緑と高く広い空を感じながら、ガゼボでまどろんだり、プールにぷかぷか浮かんだり。1日中ここで過ごしたい!と思える場所。
夕方、再び大浴場へ向かう前に、温泉マスターによるストレッチや台湾茶を味わうプログラムを体験すれば、より一層温泉が心地よくなるはず。入浴前の養肝茶、入浴後の女神茶、いつどのタイミングで飲んでも良い烏龍茶など、お湯に浸かると思いのほか汗をかくからこそ、たっぷり水分を摂取したいところ。
驚くほど広い大浴場。地下200mから沸く自家源泉を使用しているからこそのスケール。
石積みの露天風呂も雄大な自然のムード抜群。谷あいだからこそ感じられる涼しく清らかな風と「美人の湯」と言われる弱アルカリ性のお湯はプライスレス。
温泉だけではなく、サウナと水風呂があるのも嬉しい。台湾式の温度が低めのサウナだからゆっくり体を温めて、露天の水風呂の気持ち良さを実感して。
湯上りに長い廊下に腰掛けて、自然と一体感を感じられるのも〈星のやグーグァン〉ならでは。
日本と台湾が素晴らしい塩梅で融合する、この〈星のやグーグァン〉。ゆっくりと過ぎ行く時間がこんなにもメロウに感じられる場所もそうそう無いなぁと、うっとりするのでした。
今回の旅の場所はここ!…星のやグーグァン
■台湾台中市和平区博愛里東關路一段温泉巷16号
■公式HP:hoshinoya.com/guguan/
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