Hanako w/ Seibu 〜22人のお店と、その暮らし。〜 元酒屋が、自然派レストランに転身。椎名町界隈で、体にやさしい料理とお酒を丁寧に提供する〈みかわや〉。

LEARN 2019.09.28

池袋からたったの一駅ながら、下町感あふれる「椎名町」駅。そこから歩いて10分ほどの目白通り沿いにあるレストラン〈みかわや〉は、祖父の代から続く元酒屋でした。3代目となる小宮隆さんが引き継ぐ際、大きくリニューアルし、自然派のお酒や食材の販売とともに、オーガニックレストランもオープン。「手軽な贅沢を届けたい」という小宮隆さんの思いが結実した“日々のごはん”は、この街に住む人びとの日々の暮らしを支えていました。

酒屋を存続させるために……。自分に何ができるかを考えてレストランで修業を。

ワインも焼酎も日本酒も、まんべんなくそろっているのも酒屋ならでは。小宮さんが飲んでおいしいと思ったものだけをセレクト。抜栓料(700ml未満300円、700ml以上1,000円)を支払えば、食事と一緒にいただけます。
ワインも焼酎も日本酒も、まんべんなくそろっているのも酒屋ならでは。小宮さんが飲んでおいしいと思ったものだけをセレクト。抜栓料(700ml未満300円、700ml以上1,000円)を支払えば、食事と一緒にいただけます。

祖父の代から続く酒屋をどうにか残せないかと考えて、オーガニックレストランへリニューアル。3代目の小宮隆さんはもともと飲食に興味はありましたが、「まさか自分がやるとは思っていなかった」と言います。しかも、オーガニックなものへ興味を持ったきっかけは、意外にも漫画でした。

「『美味しんぼ』を読んでいたら、有機の話の回があって。どれだけ味が違うんだろう?という興味から高田馬場の自然食品へ行って枝豆を買って食べてみたんです。通常よりも1.5倍くらい値段は高かったけれど、違いは確かにあるなと実感できました」

そして、その自然食品のお店で1年間ほどアルバイトをしつつ、そこで弁当づくりを手伝ったり、その後は、〈あえん〉という自然食材を使った和食屋で10年間、キッチンとしても働きました。目白店のオープン時には立ち上げのスタッフとして入り、そこで料理長まで経験してから、独立することに。

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「家を建て直そうかというタイミングで、1階をレストランにリニューアルし、独立することにしました。自分がしたいことよりも、まずこのエリアに住んでいる人たちは何がほしいかということが重要だと考えて、1年ほど準備期間に当てました。押し付けがましくやっても仕方がありませんから」

お店のオープンまでに、この街のことをリサーチしたという小宮さん。時間帯や曜日によって、通りを歩く人はどれくらいの年齢なのか?この場所に何があればいいのか?何が求められているのか?そうやって改めて街を見回してみると、戸建ての家がマンションへと変わり、昔から住んでいる人だけでなく、30〜40代の新しい住民が増えていることに気がつきました。

■続きは「Hanako w/ Seibu」をチェック。

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