【京都開運旅の穴場】「元伊勢」のある宮津エリアのおすすめ5選
京都市内から天橋立エリアへはJR特急が乗り入れる京都丹後鉄道・天橋立駅を利用。駅から、天橋立の南岸と北岸の一の宮を結ぶ観光船の乗り場までは徒歩5分ほど。目の前に広がる松林や穏やかな海を眺めつつ、約12分の船旅で心を清めつつ向かいたい。
1. 海の京都で信仰を集める元伊勢の風格ある佇まい。〈籠神社〉

元伊勢として知られる籠神社はかつて吉佐宮(よさのみや)と呼ばれ、伊勢に鎮座する前の天照大神(あまてらすおおかみ)が、後に外宮(げくう)へ遷った豊受大神(とようけおおかみ)とともに祀られた唯一の神社。養老3(719)年に名を籠神社に改め現在地へ。籠は彦火明命(ひこほあかりのみこと)が竹で編んだ籠船に乗り、海神の宮へ向かった故事に由来。主祭神は彦火明命、ともに天照大神と豊受大神らが祀られている。伊勢の神宮と同様の神明造(しんめいづく)りの本殿に、欄干には五色の座玉(すえたま)。その姿から伊勢との深い結びつきが伝わる。
住所:京都府宮津市大垣430
TEL:0772-27-0006
営業時間:7:30(電話受付、授与所8:30)~16:30※季節により変更あり
2. 縄文時代から受け継ぐ、磐座と御神水の奥宮。〈眞名井神社〉

籠神社の奥宮・眞名井神社は古代より水と磐座(いわくら)の信仰が息づく聖地。匏宮(よさのみや)として彦火明命が豊受大神を祀ったことが起源とされる。天の眞名井の水は清めの霊水であり、神域を守っているのは狛龍(こまりゅう)だ。拝殿の奥には神代の時代より守られてきた二つの磐座が控える。主座には豊受大神、西座には天照大神と伊射奈岐大神(いざなぎのおおかみ)・伊射奈美大神(いざなみのおおかみ)が鎮座。しんとした空気に包まれて、受け継がれてきた祭祀(さいし)と神々の息吹を感じられる厳かな場となっている。
住所:京都府宮津市諸岡86
TEL:0772-27-0006(籠神社)
授与所は月に数回開設。詳細は籠神社HPで確認を。籠神社からは歩いて10分ほど。
3. 籠神社のある一の宮へ風をきって小さな船旅。〈天橋立観光船〉

天橋立観光船のりばの天橋立桟橋(京都府宮津市文珠466)と一の宮桟橋(京都府宮津市大垣118-1)などを結ぶ。天橋立桟橋発は9時~16時の間に約30分~1時間間隔で出航。一の宮桟橋まで約12分、片道800円、往復1,300円。0772-22-2164(丹後海陸交通)
4. コーヒー片手にのんびり舟屋で過ごす時間。〈hakuzu coffee stand〉
伊根の景色に魅了された店主の樋口啄也さんが移住し営む。コーヒーは週替わりで7~8種類のシングルと、深めのブレンドを揃える。母屋で淹れたコーヒーを舟屋で。
住所:京都府与謝郡伊根町平田40
TEL:090-9698-5032
営業時間:10:00~17:00(16:30LO)
定休日:水木休
席数:10席
5. 地元魚介を思う存分楽しむための食堂。〈醤食堂〉

籠神社と伊根の間にある醤油蔵を改装した空間。秋サワラの藁燻し、天然ハマチのヅケなどの海鮮丼や、地魚フライの定食など地物づくしの魚介を満喫させてくれる。
住所:京都府宮津市長江945
TEL:0772-47-9933
営業時間:11:00~14:00、17:00~21:00
定休日:木休
席数:26席
水神の気に満ち満ちた、伊勢のふるさと。

籠神社のすぐ脇からリフトやケーブルカーで向かう天橋立傘松公園(京都府宮津市大垣75)。園内の冠島沓島遥拝所からは、籠神社の海の奥宮である2つの島を望める。
眞名井神社の境内に湧く天の眞名井の水は、神々の世界と地上を繋ぐもので、霊力が宿るとされる。手や口を清めて参拝するほか、汲んで持ち帰ることも可能。
日本海に面し、海の京都として知られる宮津は、宮津湾に浮かぶ白砂青松の架け橋、天橋立で知られる。その北にある籠神社は天照大神が伊勢へ遷(うつ)る前に祀られたと伝わる元伊勢のひとつ。1300年もの昔から、海とともに生きる人々の祈りを受け止めてきた。
奥宮・眞名井神社の歴史はさらに古く、天照大神の孫・彦火明命が若狭湾に浮かぶ冠島に降り立ち、眞名井原の磐座に豊受大神を祀ったことに始まるという。境内でこんこんと湧き出るのは〝天の眞名井の水〞。83代にわたり籠神社の宮司を務める海部氏の祖先、天村雲命(あめのむらくものみこと)が神々の世界の霊水を黄金の鉢に入れて持ち帰ったとされる御神水だ。

冠島とそばにある沓島は、古くから行き交う船の安全や豊かな暮らしを願う人々から、海の奥宮として信仰を集めてきた。傘松公園の遥拝所から望む景色は、神々しい静けさと日本海の雄大さをあわせ持つもの。日本三景のひとつ、天橋立を眺めながら船で向かう籠神社、そして眞名井神社への旅路とあわせて、海の信仰に触れる穏やかなひとときになるだろう。

さらに足を延ばして、舟屋が連なる伊根の町へ。海と寄り添う暮らしを身近に感じれば、この地に受け継がれてきた神々の物語が、よりいっそう静かに心へ染み入ってくるに違いない。

















