三社を巡った人だけの授与品で開運を。わざわざ行くべき奈良・吉野のスポット8選
- ▽1. 龍神が降り立つ社で山の恵みの水をいただく。〈丹生川上神社 上社〉
- ▽2. 未来の行く末を占った神聖な水のほとり。〈丹生川上神社 中社〉
- ▽3. 地の水の神様が都の繁栄を願う場所。〈丹生川上神社 下社〉
- ▽丹生川上神社の三社を巡り、水神様のご神徳を授かる。
- ▽吉野のアートとクラフトを知るニュースポット1. 身近なものを題材にものづくりをする。〈nuyak─鞄と陶─〉
- ▽吉野のアートとクラフトを知るニュースポット2. 吉野杉の産地で「木」の魅力を再確認する。〈KITO FOREST MARKET SHIMOICHI〉
- ▽吉野のアートとクラフトを知るニュースポット3. クリエイターたちが集う新たな憩いの場。〈MATOMANI STUDIO〉
- ▽ハレの名物をいただきに吉野山へ足を延ばして行きたいスポット1. 奈良名産の葛を使った甘いものをゆっくり楽しむ。〈TSUJIMURA & cafe kiton〉
- ▽ハレの名物をいただきに吉野山へ足を延ばして行きたいスポット2. 毎日の軽食にもハレの日にもいただく吉野の伝統食。〈ひょうたろう〉
- ▽日本最古の水神を祀る、三社巡りへ。
近鉄線で大阪、京都、伊勢、名古屋からアクセス可。それぞれの神社間は車で40~60分程度。三社の最寄り駅は、上社は近鉄「大和上市」駅。中社は近鉄「榛原」駅。下社は近鉄「下市口」駅。それぞれの駅から路線バス、タクシー、レンタカーなどを利用。
1. 龍神が降り立つ社で山の恵みの水をいただく。〈丹生川上神社 上社〉

主祭神:高龗大神(たかおかみのおおかみ)
主祭神である高龗大神は山の上に棲む龍神といわれ、山に降る雨やそこから流れ出る水を司る。上社は、1959年の伊勢湾台風による大滝ダム建設に伴い現在の高台へ1998年に遷座。境内には、おおたき龍神湖に沈むかつての元宮とその奥に龍が棲まう山々を望む遥拝所もある。上社のある川上村には吉野川源流の水源地の森があり、その水は奈良や和歌山の人々の飲料水として今も届けられている。命の根源である山の水を古から守る龍神に手を合わせたい。


住所:奈良県吉野郡川上村大字迫869-1
電話:0746-52-0733
参拝時間:9:00~16:30
2. 未来の行く末を占った神聖な水のほとり。〈丹生川上神社 中社〉

主祭神:罔象女神(みづはのめのかみ)
神武天皇が戦勝を占った3つの川が合流する「夢淵」と龍神が棲むといわれる「東の瀧」の元に鎮座する中社。主祭神は罔象女神で、伊邪奈岐命(いざなぎのみこと)と伊邪奈美命(いざなみのみこと)の御子神として、古より降雨と晴天を司ることから、暮らしを豊かに循環させる五穀豊穣や商売繁盛の神として崇められる。境内には、樹齢千年余といわれる御神木「叶えの大杉」や清めの水をいただける「丹生の真名井」も。滝や川、木々からあふれる水の気配を受け取りたい。



住所:奈良県吉野郡東吉野村大字小968
TEL:0746-42-0032
参拝時間:8:30~16:30(夏季は~17:00社務所)
3. 地の水の神様が都の繁栄を願う場所。〈丹生川上神社 下社〉

主祭神:闇龗神(くらおかみのかみ)
主祭神の闇龗神は上社に祀られる高龗大神と一対とも一体ともされる水の神様。山神である高龗大神に対し「闇(くら)」とは谷を意味し、谷底に湧く水に宿る地の龍神といわれる。丹生山山頂に立つ下社の特徴は、2頭の神馬がいること。そして、山の稜線に沿った独特の社殿の配置だ。拝殿から本殿までは75段の階段で繋がれ山頂の本殿からはるか北に線を繋げば藤原京、平城京、平安京へとたどり着く。ここが神聖な都の南、午の位置になることを伝えている。


住所:奈良県吉野郡下市町長谷1-1
TEL:0747-58-0823
参拝時間:9:30~17:00(社務所)
丹生川上神社の三社を巡り、水神様のご神徳を授かる。

古より伝わる丹生川上神社祭祀を三社が共に継承する丹生川上神社。それぞれの龍神を巡れば、広大な調和の心をいただくことができそうだ。巡ることでいただける授与品も。吉野手すき和紙の御朱印紙に三社の御朱印をいただき、福神矢には各社の御守をつけることができる。そして、諸願成就を祈念した御霊守は3つの天然石(翡翠(ひすい)、紅水晶、黒瑪瑙(くろめのう))が三社を象徴し、持つ人に水の恵みを与えてくれる。
三社それぞれのお守り、御朱印、絵馬も。



吉野のアートとクラフトを知るニュースポット1. 身近なものを題材にものづくりをする。〈nuyak─鞄と陶─〉


中社のある東吉野村は国内外から多くのクリエイターが集い、クリエイティブ・ビレッジ化が話題。革作家の長﨑大地さんと陶芸家の長﨑絢さんも東吉野に移住し、共同で工房を構える。
住所:非公開
TEL:非公開
工房見学は要予約。インスタグラム@___nuyak から
吉野のアートとクラフトを知るニュースポット2. 吉野杉の産地で「木」の魅力を再確認する。〈KITO FOREST MARKET SHIMOICHI〉


2024年オープン。下社にほど近い下市町の廃校を利用した体験型複合施設。伝統ある工芸品を知るギャラリーや特産物を扱うショップ、レストランなどが揃う。
住所:奈良県吉野郡下市町善城664-1
TEL:0747-58-8117
営業時間:9:00~17:00
定休日:不定休
吉野のアートとクラフトを知るニュースポット3. クリエイターたちが集う新たな憩いの場。〈MATOMANI STUDIO〉

中社から歩いて約10分。古民家を改築し、ギャラリー、スタジオとして運営していた場所にカフェを併設。地元アーティストとの交流の場となりそうだ。
住所:奈良県吉野郡東吉野村小703
TEL:090-1010-5275
営業時間:11:00~17:00
定休日:不定休
Instagram:@matomani_studio
ハレの名物をいただきに吉野山へ足を延ばして行きたいスポット1. 奈良名産の葛を使った甘いものをゆっくり楽しむ。〈TSUJIMURA & cafe kiton〉

奈良などで採れる葛の根から作られた葛粉を使い、くずもちやくずきりに。本葛メニューをいただけるカフェにオリジナルの愛らしい葛菓子や奈良の若手作家の品が揃うショップも併設。
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山950
TEL:0746-32-3032
営業時間:10:00~18:00(17:30LO)
定休日:火水休
席数:24席
ハレの名物をいただきに吉野山へ足を延ばして行きたいスポット2. 毎日の軽食にもハレの日にもいただく吉野の伝統食。〈ひょうたろう〉

柿の葉すしは、塩漬けにした鯖と酢飯を柿の葉で包んだ押し寿司。三代目が受け継ぐこちらの店では、味つけは塩のみ。ひと晩寝かせることでグッと旨みが増す。
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山429
TEL:0746-32-3070
営業時間:9:00~16:00
定休日:月休(月が祝の場合、火休)
テイクアウトのみ
日本最古の水神を祀る、三社巡りへ。

京都から南へ、近鉄特急に揺られ約2時間。奈良県の吉野といえば豊臣秀吉が花見をした桜の名所・吉野山で有名だが、その東西の山間に三社の丹生川上神社が厳かに鎮座する。
神武天皇は、高見川と四郷川(しごうがわ)、日裏川(ひうらがわ)の3つの川の合流する深い淵「夢淵(ゆめぶち)」で占いをし、天の神の教えを乞うたという。その逸話から水神が天降る聖地として古来信仰を集め、天武天皇の時代(675年頃)に創建。「人聲の聞こえざる深山 吉野の丹生川上に我が宮柱を立てて敬祀らば 天下のために甘雨(かんう)を降らし霖雨(りんう)を止めむ」と信託を受けたという伝承があり、雨乞いや止雨祈願をする水利の神として長く崇敬されてきた。晴れを乞うときには白馬を、雨を乞うときには黒馬を奉納したことから絵馬の起源の地としても知られる。

丹生川上神社は、長い歴史の中で所在が失われ、現在の3カ所が上・中・下社として認められたのは明治から大正にかけてのこと。三社は異なる水の神を主祭神に置き、上社は吉野川上流の水源の村に、中社は東吉野村の高見川沿いに、下社は丹生川沿いに鎮座する。境内のみならず、たゆまぬ川の流れや豊かな森や山の中にこそ生き生きとした神の存在が感じられる。水が与える命の尊さ、調和の美しさに誰もが心洗われる場所だ。




















