全国・海外からもこぞって訪れる! 予約のとれない人気店!福岡の寿司屋〈菊鮨〉で気鋭の鮨職人が握る珠玉の一貫を。
FOOD 2019.07.15
「このお店のために、旅をしたい」そう思わせてくれるような、予約のとれない人気店。全国、海外の食通も唸る、福岡屈指の美味をどうぞ。今回は、福岡の寿司屋〈菊鮨〉をご紹介します。
艶やかなシャリとネタが、口の中でほろりとほどけて調和する。香りと旨味は幾重にも広がって、舌に残る余韻までも幸せ――。
そんな珠玉の鮨を味わえると評判の店が〈菊鮨〉。福岡市内からは車で約40分。都心から離れた閑静な住宅街にありながら、食通は全国ばかりか海外からも。
予約争奪戦となる10席は、まさにプレミアムシートだ。
店主の瀬口祐介さんは、36歳の気鋭の鮨職人。博多の老舗寿司店で10年間修業し、モナコ公国の五ツ星ホテル〈メトロポール モンテカルロ〉では鮨の指導者としても活躍した経歴を持つ。
一貫一貫に心を注ぐ、素材と技が冴え渡る。
旬の魚介は、上質な九州産を中心に全国からも空輸で仕入れ。締め、熟成など、旨味を極限まで引き出す江戸前の仕事に心を砕く。シャリに用いるのは、佐賀の専属農家に頼み、約1年かけて水分量を整えてもらった〈菊鮨〉専用の米。毎日水分量を測り、水加減を調整。客の訪れるタイミングに合わせて土鍋で炊き、目の前でシャリを切るこだわりようだ。
「身上は、その日一番旨い鮨を握ること」。現状に満足することなく、自身の鮨を追求する瀬口さん。技と感性は、日々研ぎ澄まされている。
〈菊鮨〉
毎月1日から翌月分の予約を受け付け。
■福岡県春日市春日公園3-51-3
■092-575-0718
■12:00~、18:00~、20:30~ 月休
■10席/禁煙
(Hanako1173号掲載/photo : Seiji Seki(McQUEEN) text & edit : Erika Mori)