この組み合わせ、ハマります。 極太もちもち麺にパクチーたっぷり?東京で食べたい異色のラーメン店4軒
ラーメンは日々進化中。定番の醤油・味噌・塩以外にも様々なテイスト、スタイルが日々増えているのです。手打ちのもちもち極太麺からピザテイストのまぜそばまで、新感覚のラーメンスタイルに挑戦してみませんか?
1.極太麺なのにフワモチ!?新感覚ラーメンの登場です。〈純手打ち 麺と未来〉/下北沢
機械を一切使わない純手打ち式に加え、ラーメン屋のセオリーを打ち破った麺を出すらしいとの噂を聞きつけたヌードルマニアが続々と訪れている。店長の市川誠さんは、ラーメン研究のために訪れた福岡で思いがけず博多うどんの柔らかさに開眼。この食感をラーメンで表現したいと試行錯誤の末、モチモチとした特徴からパンやケーキに使われることが多い三重県産の希少小麦にたどり着いた。看板は「海老塩わんたんめん」。
幅1㎝超の極太麺によ~しと腕まくりして挑みたくなるが、体育会系の見た目に反して押し返しはソフト。歯を包み込むふくよかな食感に一瞬で心を奪われ、噛むほどに比内地鶏や名古屋コーチン、鮎の魚醤など贅沢な素材のスープがどこまでも広がっていく。とどめは海老ワンタンの皮。モッチリと主役級の食べ応えに「麺と同じ小麦粉です」と聞き、納得。このこだわりっぷり、恐れ入りました!
(Hanako1161号掲載/photo : Shinichiro Oroku text : Kon Inoue)
2.既成概念にとらわれない「ピザソバ」に女子ファンが増加中。〈ajito ism〉/大井町
元はフレンチとイタリアンのシェフだった店主が作るまぜそばは、独創性に富んでいる。「脂、ニンニク、醤油の王道路線を超える味にしたい」と、ネーミング、ビジュアルの順に「ピザソバ」を作り上げた。
タバスコ、カレー粉、カイエンペッパーなどで自分好みの味に。製麺所を説き伏せて作った太さマックスの中華麺に、とろけてからまるチーズに始まり、サラミ、オリーブと意表をつくトッピング。それらをつなぐまとめ役が、トマト、人参、大根などがベースの、とろみのある野菜ソースだ。混ぜて食べれば確かに「ピザソバ」。ラーメンマニアで埋まるカウンター席には、この味にはまりリピートする女子も多数。
(Hanako1161号掲載/photo : Kayoko Aoki text : Yumiko Ikeda)
3.パスタを連想させる一杯は追いオリーブオイルもぜひ。〈むぎとオリーブ〉/銀座
店名にも用いている、〝オリーブオイル〞が技アリの一杯。オーダーごとに、選び抜いた3種の醤油をブレンドしたタレとオリーブオイルを合わせ、茹であがった麺を手早く和え、丼にうつして具をのせ運ばれてくる。結んだナルト、長芋はオリーブオイルで素揚げにしたもの。
食後感が極めて軽やかなのは、ベースのタレや香味油に使っているオリーブオイルの力だそう。まぜそばイコールこってりのイメージが変わる!?オリーブオイルのエシャレットオイルほか、「濃厚卵のまぜSOBA」には粉チーズ、リンゴ酢などが用意される。
(Hanako1161号掲載/photo : Kayoko Aoki text : Yumiko Ikeda)
4.パクチーとトマト、そしてつるっと麺。間違いないです。〈トマトマン〉/明治神宮前
イタリア産オーガニックトマトがベースのスープは、酸味と甘味がほどよいバランス。厚切りチャーシューやブロッコリーがごろりと入り、オクラでとろみをつけてある。
麺にはタピオカ粉をねりこみ、もちもちとした食感とのど越しのよさがポイントだ。こんもりのせたパクチーの香りも手伝い、清々しく軽やかな一杯。辛さは1~20。15辛+100円、20辛+200円。
(Hanako1161号掲載/photo : Kanako Nakamura text : Yumiko Ikeda)