パンを欲するダイエッターはマルチな「ふすまパン」を。 代官山〈Fusubon〉の超低糖質マフィン。「グルメに楽しむ糖質制限」vol.1

「ふすまパン」とは、英語ではブラン（bran）と呼ばれる、小麦の表皮や胚芽「ふすま」を使って作られたパンのこと。従来のパンと比べ糖質を大幅にカットできるだけではなく、鉄分・カルシウム・マグネシウム・亜鉛・銅など食事制限ダイエットで不足しがちなミネラルが豊富で、「スーパーフード」と唄われることも。また糖質制限ダイエッターは、炭水化物を取らない分、良好な腸内環境を保つのに欠かせない食物繊維の摂取が不足しますが、そんな食物繊維も豊富に含むふすまパンは、主食の代替としても最適なんです。

〈Fusubon〉の店内には、ふすまを使ったパンや焼き菓子を中心に、ティラミスやプリンといったスイーツまで、栄養成分を分かりやすく記載した商品が、対面式にずらりと並んでいます。

気になる商品がいっぱいで目移りする中、今回チョイスしたのは、糖質がたったの3.4gという「チョコとピーカンナッツのマフィン」。

【1個当たり栄養成分】
■糖質：3.4g
■カロリー：260.8kcal
■たんぱく質：8.8g
■食物繊維：5.3g
■脂質：21.2g

「ヘルシー＝野菜」という野菜信仰者が甘いものが無性に欲しくなる理由の一つに、タンパク質の不足がありますが、粉物なのに適度にタンパク質を摂取できるのも嬉しいポイント。

〈Fusubon〉のパンは、砂糖・小麦粉・人工甘味料・トランス脂肪酸・防腐剤・保存料を一切使っていないようです。気になる甘味はというと、希少糖・エリスリトールと天然甘味料・ステビアからなる2種をブレンド。

取り出して驚いたのが、ふすまの芳ばしい香り。早速切り分けてみます！

ずっしりと身の詰まった生地に、「フスボンチョコ」とピーカンナッツがぎっしり。ふすまパンにありがちなパサパサ感がないのは、有機ふすまを細かく粉砕し、有機大豆粉を湯種に用いているからだとか。さらに、前述の天然甘味料2種とカカオマス、カカオバターのみで作られた濃厚なフスボンチョコがアクセントに！

肝心なお味ですが、素材の味をいかした仕上がりです。甘味料というと独特な後味を懸念する人もいますが、とても自然な味わいで、おいしくいただきました。また原材料を見ても分かるように、マーガリンではなくバターといった、シンプルで良質な食材を使っているのも満足感の秘訣かもしれません。ダイエットの失敗の一因に、味付けやボリュームの点で満たされなくてフラストレーションが溜まることがありますが、そのような点からもおすすめしたい逸品です。

カロリーは260.8kcalと決して低くなく、食べ過ぎては元も子もないですが、食事制限ダイエットで不足しがちな栄養素も摂取しつつおいしく楽しめる〈Fusubon〉の「ふすまパン」、日々の食生活に上手く取り入れてみては？また粉物に抵抗があるダイエッターも、これなら楽しめるかも。

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