鍋の次は蒸し料理。 この春に食べたい「蒸しグルメ」3選!鍋ほど寒くない、そんな日に。
春が来てもまだ少し肌寒いと感じることもあるのでは?今回は、体も温まる蒸しグルメをご紹介します。蒸すことによって食材本来の旨味が引き出されるのハマる理由のひとつ。この春は蒸し料理を食べに行きましょう!
1.みんなで囲みたいセイロ蒸し専門店〈mus mus〉/東京
丸の内HOUSEの中でもひときわにぎやかなのが、蒸し料理専門店〈mus mus〉。
左から旬野菜のセイロ蒸し1,500円、豚の葡萄山椒1,650円。100軒以上にのぼる生産者から、日々新鮮な食材が送られてくる。
「街にはコミュニティの溜まり場があって、その中から新しい文化が生まれると思う」というのは、〈mus mus〉を運営する佐藤俊博さん。
新丸ビルをオープンする時に“新しい街づくりに参加してほしい”という要望があったんです。街はコミュニティが育むものだけど、この辺には住んでいる人はいない。そこで、働いている人が気軽に交流できる溜まり場を作ろうと考えたんです。場所柄を踏まえ、働く人の健康を考慮した食堂を作ったんですよね」。佐藤さんは〈mus mus〉の並びにある、スナック〈来夢来人〉と〈現バー〉も運営。人と人をつないでいる。「幅広い年齢層の人たちが、おいしいごはんとお酒を囲んで、同じ時間を過ごす。それがすごく大事。例えば、食材の生産者と音楽家、OLさんとか。普段、出会わない人たちが交流することは刺激になると思う。気の合いそうな人がいたら、肩肘張らずに声をかけていい場所にしています」
〈mus mus〉
■東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング7F
■03-5218-5200
■11:00~4:00(日祝~23:00) 不定休
■46席/禁煙
(Hanako1153号掲載/photo :MEGUMI(DOUBLE ONE) text : Katsumi Watanabe)
2.ふかしたて肉まんを手軽にパクつける〈餃子篭蔵〉/吉祥寺
お店に入ると、点心がずらりと並ぶショーケースが。
中でも目を引くインパクト抜群のビッグサイズ餃子は、創業時から作られている看板メニュー。
一口餃子12コ入り(700円)お客さんからの「少し小さいサイズの餃子が食べたい」というリクエストに応えて誕生。焼いたタイプのものもあり。
一枚ずつ手作りするモチモチとした皮にはファンが多く、具は野菜がたっぷり。多いときにはキャベツだけで1日に40キロを使うこともあるそう。また、同じく大きな肉まんはお店前のベンチで食べられるうえ、セルフでお茶もいただける。
「肉まん」(300円)ふわふわの皮は甘みがあって、これだけでも十分に美味。中には、タケノコやシイタケ、生姜が入ったジューシーな具が。
もちろん、食べ歩きにも。
(Hanako1151号P22掲載/photo:Yoko text:Aya Shigenobu)
【閉店情報あり】3.ジュワッとエキスが染み出す!〈焼きはまぐりSTAND〉/東京
店主の馬場さんがひたすら焼き続けるシュールな光景を、ぼんやり眺めて立ち呑みしたいこちらのお店。
お通しはもちろんはまぐりで、シングル3個じゃ絶対的に足りない。旨味が際立つシンプルな味は、10個でも20個でも軽くぺろりといける。
蒸し焼きのデポ蒸しは3種の味からセレクト。はまぐり4個580円。1日10個限定の大はまぐり1個380円
デポ蒸しの味付けのオススメは、トムヤムスープ。エスニックな酸味とハイボールのドライ感で、肝臓が爽やかにお目覚め。
(Hanako1121号掲載:photo:Atsushi Ishihara text:Yukina Iida)