華やかなフルーツスイーツが人気。 銀座〈フタバフルーツパーラー〉の仕掛け人に聞く、ヒットの秘訣とは?

FOOD 2019.01.16

海外から日本初となるレストランを上陸させ、話題をさらう辣腕のヒットメーカーたち。日本のみならず世界中を食べまわり良い店を見分ける「目」を持つ仕掛け人に、その法則を聞いてみました。今回は、銀座〈フタバフルーツパーラー〉を手掛けたカフェ・カンパニー代表取締役社長・楠本修二郎さんにお話を伺います。

時代性を見据えて食を提案。

楠本修二郎

カフェ・カンパニー代表取締役社長・楠本修二郎/1964年福岡県生まれ。早稲田大学卒業後、リクルートコスモス入社。2001年カフェ・カンパニー設立。〈WIRED CAFE〉を展開し注目を集める。その他の主なブランドに〈浮島ガーデン〉〈MOJA〉など。

「僕も色々と食べ歩いているけれど、『食』って世界や地球を映す鏡だと思う。例えば失われつつある食材や、土地の歴史・文化を取り入れていたり。僕が好きなのはそうした時代を反映しているお店」と楠本修二郎社長。

老舗パーラーと絶妙コラボ。華やかなフルーツスイーツが充実。

老舗果物店〈フタバフルーツ〉とのコラボにより誕生。スイーツのほかサラダやカレーなどフードメニューも充実。
老舗果物店〈フタバフルーツ〉とのコラボにより誕生。スイーツのほかサラダやカレーなどフードメニューも充実。

彼が手がけた最新業態が〈フタバフルーツパーラー〉だ。「日本はフルーツ大国なのに、果物を食べられる場がどんどん減っている。フルーツをややカジュアルに楽しめる専門店が必要だと思って」

「ごろっとフルーツミックスサンド豆乳クリーム仕立て」1,100円。ヴィーガン対応メニュー。優しい口どけのクリームがフルーツとマッチ。
「ごろっとフルーツミックスサンド豆乳クリーム仕立て」1,100円。ヴィーガン対応メニュー。優しい口どけのクリームがフルーツとマッチ。

パフェにフルーツサンドと、メニューには果物を使ったスイーツがずらり。「現代の食のキーワードはウェルビーイングであり、裏テーマにあるのはヘルシー」と楠本社長。クリームに豆乳を使うなど、スイーツにさりげなくヴィーガンを導入。女性を中心に人気を集め、現在店舗、年内にもう店舗展開と躍進が続く。

〈フタバフルーツパーラー銀座本店〉

■東京都中央区銀座6-10-1 GINZASIX 6F銀座大食堂内
■03-6263-9674
■11:00〜23:00(フード22:00LO、ドリンク22:30LO)
■70席/禁煙

楠本修二郎さんが注目する店

〈Kabi〉/目黒
食をイノベーションしようという機運は世界中で高まっている。食をいかにクリエイティブに変えていくか。その流れでいうと今注目の店は〈Kabi〉で、独自の発酵食を出し評判に。
■東京都目黒区目黒4-10-8
■03-6451-2413

〈かつお食堂〉/渋谷
店主はかつお節伝導師の永松真衣さん。削りたてのかつお節でつくる定食を出していて、これが大人気。知り合いの外国人を連れて行ったら、普段生卵を食べない彼もペロリ。イッツ・アメージング!と喜んでました。

〈AVOSETA〉/六本木
12月にオープンの新業態。「アボセタ」とはコーカサス近辺などにしか生息していないみつばちの絶滅危惧種で、みつばちがテーマの料理とビオワインを提供する予定です。
■東京都港区六本木6-9-1 テレビ朝日 けやき坂沿い

(Hanako1167号掲載/photo:Naoki Matsuda text:Hiroaki Ikeda)

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