強気のビールスタンド!? 営業は2時間、1人2杯まで。ビール好きの聖地、広島〈ビールスタンド重富〉で究極の一杯を。
FOOD 2019.01.07
営業は1日たった2時間だけ。いくら行列で並んでも、注文できるのは2杯まで。そんな強気のビールスタンドが広島にあります。それでも味わいたい究極のビールとは一体?
行列がなければラッキー!ビール好きが詣でる聖地。
ビール好きはもちろん、苦手な人も、一度足を運べばたちまち虜になってしまうビールスタンドが広島にある。10人も入れば満員の3坪ほどの店を切り盛りするのは3代目の重富寛さん。初代が広島の人においしい生ビールを飲ませたい気持ちから(昭和15)年に開いた居酒屋・酒屋を原点にして、2012年に〈ビールスタンド重富〉を再開した。
極小空間で繰り広げられるのは、ビールが主役のショータイム。
シンプルな構造の昭和初期のビールサーバーを復刻させ、液体と泡を分けて注ぐ平成のビールサーバーを併設。両方を使い分け、時には組み合わせて使うことで、喉越しや味わいの異なるビールを注ぎ分ける。
「自分が酒屋として扱っているビールを責任を持って売りたいから」という重富さんの滑らかな動きと、愛情たっぷりにビールを語る口調、そして何よりビールそのものにプロの仕事を見るひとときだ。
〈ビールスタンド重富〉/広島・流川
19時閉店はビールを食前酒に街へ出てほしいから。
■広島県広島市中区銀山町10-12
■050−3635−4147
■17:00〜19:00
■スタンディングのみ禁煙
今回紹介してくれたのはこの人!
飲食店オーナー・橘春奈さん/京都にてイタリアンや和食などの人気飲食店を15年以上にわたり手掛ける。今秋からは広島にも居を構え、京都と広島の二拠点生活に。寿司と昼飲みが大好物。広島でのなじみの店開拓に余念がない日々。
(Hanako1167号掲載/photo:Kunihiro Fukumori text:Mako Yamato)