「喫茶店」と「純喫茶」ってどう違うの? 「喫茶ツウ」を名乗るならおさえておきたい、喫茶店トリビアとは?
FOOD 2018.12.08
近年人気の高まりを見せる喫茶店。「喫茶店」と「純喫茶」の違いから、定番ドリンクの誕生話まで、気になる喫茶店の知識・トリビアを、人気店マスターと専門家が教えてくれました。
Q1.「喫茶店」と「純喫茶」ってどう違うの?
A1.そもそもは昭和初期、ウェイトレスがお酒を提供する業態が増えたため、それらを特殊喫茶店とし、「お酒類を扱わずコーヒーや軽食を出す店を純喫茶と呼び区別したそうです」(〈ロッジ赤石〉小沢康純さん)。今ではレトロ喫茶全般を指すことも。
Q2.ナポリタンは1.7㎜が鉄則?
A2.喫茶店の代名詞、ナポリタン。麺は1.6~1.7㎜が一般的といわれ、なかには極太の2.2㎜、あえて焼きそば感覚の細麺で、と店のこだわりは多種多様。「うちではずーっとイタリア『バリラ社』製の1.9㎜麺。硬めに茹でた後に炒める“茹で置き”には、この麺が合ってるんです」(小沢さん)。麺の太さで好みの一皿を見つけるのも、ナポ道の醍醐味だ。
Q3.レモンティーは日本生まれ?
A3.ルーツは大英帝国時代、ヴィクトリア女王がロシア帝国訪問の際にレモンティーを出されたという説も。「日本へは戦後、カリフォルニアの農家のレモン販売促進策のために米国から紹介されました。それを機に1950~70年代頃、紅茶にレモンの輪切りと角砂糖を入れる飲み方が大流行したのです」(「日本紅茶協会」専務理事 米川榮さん)。以来、米国と日本で定着した飲み方に。
(Hanako1150号掲載/illustration : Mariko Matsumoto text : Yoko Fujimori)