“五感”を贈る、冬のギフト【味わう】 症状別に贈るブレンドハーブティー。健康や美容をサポートしてくれるブレンド4選
Hanako『全国、いま絶対に行きたい店』「“五感”を贈る、冬のギフト」より、【見る】【味わう】【聴く】【触れる】【嗅ぐ】の五感に働きかけるおすすめ冬ギフトをお届けします。今回は【味わう】より、ハーブ専門店〈enherb〉インストラクター杉山加代子(すぎやま・かよこ)さんセレクトのハーブティーをご紹介します。
目的に合わせて調合することで健康や美容をサポートしてくれるハーブティー。お茶の色や香り、淹れるときの音など、一つ一つが五感に働きかけます。
1.消化を促進する「レモングラス とペパーミント 」
食べ過ぎによる胃もたれ、腸にガスが溜まって苦しいときに役立つ2種のハーブ。ペパーミントの強い清涼感は、レモンのような風味を持つレモングラスによって口当たりがマイルドかつ爽やかに。食後に飲むとリフレッシュにつながり、仕事や家事もいっそうはかどるはず。
「レモングラス」:レモンの芳香成分を含有したフレッシュな風味と香りが特徴。食欲不振や消化不良を和らげて、胃を健やかな状態に導いてくれます。
「ペパーミント」:西洋では古くから胃腸薬に用いられるなど、消化器系の不調に働きかける作用が。メントールの爽やかな風味がリフレッシュに。
2.睡眠を誘う「ジャーマンカモミールとリンデン 」
疲れているのになぜだか眠れない。そんなお悩みには、リンゴのような甘みのジャーマンカモミールとリンデンの上品な香りを。まろやかな味わいが精神的な不安を和らげ、神経性の胃の不調や冷えにも優しく働きかけます。眠る1~2時間前に飲み、上質な睡眠のスタンバイを。
「ジャーマンカモミール」:胃痛や生理痛、冷えなど幅広く活用され、世界中で親しまれている定番ハーブ。鎮静作用があるので、リラックスや眠りたいときに。
「リンデン」:不安や緊張を和らげ、不眠に役立ちます。発汗や利尿の働きがあり、風邪の引き始めや高血圧による不調が気になる人にも。
3.目覚めを良くする 「ハイビスカスとローズマリー 」
朝に梅干しを食べると目覚めがいいように、酸味があるハーブティーを飲むと、いつもよりスッキリとした目覚めを迎えられるはず。ハイビスカスの酸味にローズマリーの清涼感が作用し、より飲みやすくスッキリとした味わいに。ビビッドな赤い色が活力を与えてくれます。
「ハイビスカス」:ビタミンC 、クエン酸、ハイビスカス酸などが豊富に含まれているので、美容や疲労回復に効果的。新陳代謝の促進にも役立ちます。
「ローズマリー」:頭がスッキリする香りで集中力や記憶力を高める働きがあり、思考能力がアップします。抗酸化作用があるので、アンチエイジングにも。
4.気分を高揚させる「ローズレッドとラベンダー 」
心身のリラックスを導きながら、気分を高めたい。そんな願いを叶えたいときは、ローズレッドとラベンダーをブレンドして。個性の強い香りが混ざり合うことで、ぐっと飲みやすい味わいに変化します。深くて優雅な香りが脳を刺激し、女性らしさを呼び覚ましてくれます。
「ローズレッド」:華やかで豊かな香りと鮮やかな色が心配ごとや悩みごとで緊張した心を和らげてくれます。気持ちを明るくしたいときに。
「ラベンダー」:香り高く、鎮静作用があるため神経の安定を促し、頭痛や胃痛の緩和にもつながります。抗菌作用があるので、防虫にも。
〈enherb(エンハーブ)〉
■三越銀座店
■東京都中央区銀座4-6-16
■03-3535-4182
■銀座三越7F 10:30~20:30 休みは施設に準じる
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杉山加代子(すぎやま・かよこ)/ハーブ専門店〈enherb〉インストラクター。日本メディカルハーブ協会認定ハーバルプラクティショナー。健康や美容をサポートするハーブの奥深さに魅了され、専門家に。産地を探訪することも。
(Hanako1167号掲載/photo : Naoki Seo text : Seika Yajima)