好みのワインを見つける早道も。 人気店ソムリエが教えてくれた!初心者が知りたい、ワインの楽しみ方。
リーズナブルでおいしいワインの選び方に、好みのワインを見つける早道…初心者がもっとワインを楽しむ為に知りたい基本的な知識から素朴な疑問まで、京橋〈ぶ〜みんVinum〉の統括ソムリエ・三角芳久さんが教えてくれました。
Q1.今楽しみたいワインはどれですか?
A1.ロゼワインが、ボルドー地方を中心に世界的なブームだそう。「以前はロゼというと甘口が主流でしたが、今は辛口がメイン。アルコール度低めで渋みが少なく、フルーティで飲みやすいですよ」。人気の秘密は、食事との相性の幅広さ。「豚や鶏はもちろん、重めのロゼなら牛にも合う。食事を通して楽しめるのも魅力です」
Q2.リーズナブルでおいしいワインの選び方を知りたい!
A2.高いほどおいしいと思いがちなワイン。でもあえて低価格帯から選ぶのも実は賢い選択。「高いものは味が複雑。むしろ安価なもののほうがシンプルで飲みやすいことが多いんです」。中でもニューワールドのワインは恵まれた土壌やコストの低さが作用して、安価でも質の高いワインが多い。「クオリティに安定感があるので、迷ったら新世界!というのもアリです」。それでも迷う時は店の人にずばり聞くのが一番。「実は得意ジャンルは特にお値打ちな価格設定にしている店も多いんですよ」。こっそりお得なワインを教えてくれるかも!?
Q3.ボトルを注文した時の、テイスティングは何のため?
A3.飲む前の試飲は、ブショネ(コルク汚染)などの欠陥がワインにないかをチェックするため。とはいえ難しく考えなくて大丈夫。「一口含んで、ワインやブドウの香りがすればOK。反対にそれ以外の香りがする時は店の人に伝えてください」
Q4.グラスとボトル、どちらがおすすめ?
A4.グラスかボトルかは食事のスタイルに合わせて決めるべし。「料理に合わせてワインを替えたり、色々なワインを試したい時はグラス。ワインをじっくり楽しむならボトルを。うちでは1本=7杯分で価格は6杯分。なのでボトルのほうがコスパはいいですが」
Q5.好みのワインを見つける早道はある?
A5.まずは好きな品種を一つ覚えること。「品種の個性はほぼ世界共通。予算と品種で選べば、産地を覚えるより簡単に自分好みの手頃なワインを探せます」。次なるステップはワインの味を表すキーワードを覚えること。「味わいの軽い順に、白なら辛口、柑橘系、フルーティ系、樽のきいたコク深系。赤ならベリー系、渋みとコクの両立系、スパイシー系。この中で自分の好みのカテゴリーを覚えておいてソムリエさんに伝えればOKです」。さらに、フランス料理にはフランスワインなど、国で合わせるのもアリ。
今回教えてくれたのは…
〈ぶ~みん Vinum〉統括ソムリエ・三角芳久
世界のワインを熟知し、系列3 店舗のワインをセレクトする。「ワインを楽しむ一番のコツは、店の人と話をすること。よく行く店ならなおさら。飲んだワインの感想を伝えるなどして、自分の好みを店に知ってもらってください」
〈ぶ~みんVinum 東京スクエアガーデン店〉
豚肉料理とワインが自慢のダイニング。銘柄豚の分厚いトンテキなど料理はどれも迫力満点。ワインは王道から自然派や日本産といったトレンド系までと幅広い。カジュアルに飲んでお腹いっぱい食べよう。
■中央区京橋3-1-1 B1
■03-3527-9454
■11:30 ~14:00、17:30 ~22:00LO(土~21:00LO) 日祝休
(Hanako1121号掲載/illustration:Shigokun text:Chiho Ohsawa)