食のプロが教えてくれた! ビジネスシーンにもおすすめの気の利く手土産とは?和洋スイーツ5選
ビジネスシーンでの手土産選びに悩む人も多いのでは?今回は食のプロおすすめの、「気の利く女子」といった印象を与えられる和洋スイーツ5選をご紹介します。
1.“街のお菓子屋”に詳しい!高由貴子さんおすすめ 〈日本橋ときわ木〉の「若紫」
薄い箱にパズルのように切り分けられた半生菓子は繊細さゆえ夏は作られず、涼しくなる10月に登場し、秋を知らせる。「快い甘さとなめらかな口あたり、後味のよさは唯一無二。小豆と白手亡豆と砂糖だけで作られているとは思えない口あたりで、あえていうなら和の生チョコ」。さりげないサイズ感も好印象。要予約。
〈日本橋ときわ木〉
明治43年創業の名店。ショーケースはなく重箱の商品見本を見て注文するスタイルも茶席菓子の店ならでは。
■中央区日本橋1-15-4
■03-3271-9180
■9:30~17:30 土日祝休
2.女子力上がるスイーツを。前田紀至子さんおすすめ 〈théomurata〉の「ビーンズショコラ」
湯布院温泉の名を国内外に知らしめた名旅館が手がけるショコラティエの人気商品。色とりどりの筒型パッケージにはチョコでコーティングしたナッツ入り。「上品なスマートさも魅力です」。
〈théomurata〉
このほかに茶葉にチョコをまとわせた「茶葉ショコラ」もおすすめ。取り寄せ可。
■大分県由布市湯布院町川上1272-175
■0977-28-8686
■10:00~17:00 不定休
3.ご当地スイーツもお任せ!嶋啓祐さんおすすめ 〈イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ〉の「ガレット・ブルトンヌ」
フランス・ブルターニュ地方の伝統的な焼き菓子は、こんがりきつね色。「サクサクと心地よい食感で、発酵バターとラム酒の香り、豊かだけれど強すぎないチーズの風味も理想的です。日持ちも7日間と長いので、仕事先への手みやげとしてもおすすめですね」。
〈イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ〉
フランス伝統菓子の第一人者のひとり、弓田亨さん率いるパティスリー。取り寄せ可。
■渋谷区猿楽町17-16 2F
■03-3476-5211
■11:30~19:30 火休(祝日の場合、木休)
4.世界各国のおやつ案内人!メレンダ千春さん 〈L'atelier MOTOZO〉の「アモール・ポレンタ」「ストレーザ」 ほか詰め合わせ
イタリアの食文化に精通する藤田統三さんが8 月に独立開業。「伝統をベースにした生菓子や焼き菓子がずらり。各々由来が書き添えられているのも、イタリア菓子を愛する藤田シェフならでは。プチプチ食感のトウモロコシ粉のお菓子など贈る相手を考えながら焼き菓子を選んでは?」。
〈L'atelier MOTOZO〉
焼き菓子は箱代別で詰め合わせにも。「モンテビアンコ」など生ケーキもおすすめ。
■目黒区東山3-1-4
■03-6451-2389
■10:30~19:00 月休(祝は営業、翌火休)
5.食べた和菓子は10,000種以上!畑主税さんおすすめ〈塩芳軒〉の「聚楽」
かつて秀吉築城の聚楽第があった西陣に創業して百余年。初代から受け継がれる焼き饅頭は、つやつや光る生地の表面に秀吉の治世の年号、天正の2文字が刻印されている。「卵の風味豊かな生地は香ばしいのにしっとりした口あたり。専用に炊き上げた餡とのバランスも文句なし。これほど完成度の高い焼き饅頭は希少です」。
〈塩芳軒〉
京都本店のみでの取り扱い。取り寄せ可。
■京都府京都市上京区黒門通中立売上ル飛騨殿町180
■075-441-0803
■9:00~17:30 日祝休(ほかに月1 回水不定休)
今回紹介してくれたのは…
高由貴子さん/スタイリスト、エディターを経て、好きが高じてスタートしたブログが評判に。著書に『あんころりんのおやつめぐり 東京いとしの和菓子』。
前田紀至子/雑誌『nicola』や『JJ』のモデルを経て、美容や食を中心に活躍するライター。新しいものへのアンテナは人一倍敏感でインスタやブログも人気。
嶋啓祐/All Aboutのフレンチガイドにして、フードビジネスデザイナー。日本各地の農村漁村を訪ねて、上質な食材や生産者の掘り起こしに奔走中。
メレンダ千春さん/ライター。海外でまず訪ねるのはスーパーのお菓子売り場。ナショナルジオグラフィックから『TOKYO 世界の絶品スイーツめぐり』が発売中。
畑主税/髙島屋全店の和菓子を担当する敏腕バイヤー。1,000店以上の和菓子屋を訪ねたブログが注目の的。新宿店勤務時代に手がけた洋菓子にも詳しい。
(Hanako1122号掲載/photo:Yuko Moriyama text:Mutsumi Hidaka illustration:Yurikov Kawahiro)