すてきなお店がずらり。朝から夜まで、1日中楽しめる福島駅周辺の散策スポット9選
- ▽老舗の眼鏡店が仕掛けたビルが、町再興のシンボルへ。
- ▽1. オリジナルブランドにも注目、雑貨店併設の開かれた専門店。〈OPTICAL YABUUCHI〉
- ▽2. 古書、新刊に加え、こけしも!知の森を歩き、喫茶で憩う。〈本と喫茶 コトウ〉
- ▽3. 地域の農業と健康な暮らしをつなぐ、野菜惣菜がメインの繁盛食堂。〈食堂ヒトト〉
- ▽4. アパレルからコスメ、工芸まで。展示中心のギャラリーショップ。〈FULLER〉
- ▽5. ワインとコーヒー、料理、お菓子、好きなものを、好きなように。〈cafe nei〉
- ▽6. 日常と、ハレの日のお菓子も創業90年のパンと洋菓子の店。〈パン・洋菓子・喫茶オジマ〉
- ▽7. 骨董も作家ものも今の暮らしに、旧花街に立つギャラリーショップ。〈ひつじぐさ〉
- ▽8. オリジナル万年筆からノートまで“書く”にフォーカスした文具店。〈Pentonote〉
- ▽9. 東北の食材を生かした酒肴と酒を東京で磨いた技とセンスで提供。〈和肴 ごとく〉
やぶうち・よしひさ/5代目。商品セレクト、検眼や加工、オリジナルブランドのデザインを手掛ける。県庁通りのHP(https://f-kenchou-st.com)も制作。
老舗の眼鏡店が仕掛けたビルが、町再興のシンボルへ。
福島県庁と市民の憩いの場・信夫山(しのぶやま)公園を結ぶ県庁通りを中心に、グルメからショッピングまで多彩な店が並ぶ。古い町並みを残しつつ変化を続け、年々魅力を増しているのが福島市だ。その核が「ニューヤブウチビル」と「ノノトリビル」。両ビルオーナーで眼鏡店〈OPTICALYABUUCHI〉代表・藪内義久さんに話を聞き、町を案内してもらった。
藪内さんが〈OPTICALYABUUCHI〉を継ぎ、「ニューヤブウチビル」のプロデュースに着手したのは2014年。兼ねてからの人口減少、商業施設の閉業に東日本大震災が追い打ちをかけ、町は静まり返っていた。
「町の再興は重要な課題で。ビルの中に小さな町をつくるイメージで始めました」
2階にフラワーショップ、3階には食堂とギャラリーと、少しずつ仲間を増やし、食事をして花を買い、アートを見て……と、ビルを回る時間を提供してきた。2016年に開業し〈食堂ヒトト〉は、長崎県雲仙市のオーガニック野菜・食材店〈タネト〉の奥津爾(ちかし)さんが立ち上げ、現在は藪内さんが運営している。「地元農家さんの野菜が中心の料理が楽しめる食堂は、産地に近い福島市に数少なかった店で、とても人気なんです」
「町にないものを作る、残す」こともミッションとし、2024年〈本と喫茶コトウ〉が仲間に。「市内の別の場所で開業した2017年、町で希少な個人書店でした。建物の老朽化で悩んでいると聞き、ぜひうちで、と」
さらに向かいに立つビルを購入し、2024年「ノノトリビル」として開業。1階に〈cafe nei〉とアパレルショップ〈FULLER〉が隣り合う。
「〈cafe nei〉は明るいうちから、コーヒーでもワインでも。〈FULLER〉の尖ったセレクトは、県外の方にも見てほしいです」
もちろん、ビル以外にも推しはたくさんあると話す。「子ども時代から通うパンの〈オジマ〉や工芸の店〈ひつじぐさ〉、文具店〈Pentonote〉。また和食〈ごとく〉のように東京での修業を経て、福島で開業する店も増えてうれしいです」

若い頃はデザインの仕事を志していたという藪内さん。福島で家業を継ぐことに抗った時期もあったそうだが、結果、一棟のビルから町全体をデザインすることに。まねのできない地域づくりで、町の人同士の心を結び、旅人を惹きつけている。
食を見つめ、カルチャーに触れる。福島の町歩きはここから。〈ニューヤブウチビル〉
1階に店舗を構えるのは創業150年の眼鏡店〈OPTICALYABUUCHI〉。2階には〈本と喫茶コトウ〉、全国からマニアも集うレコードショップ〈リトルバード〉、3階には〈食堂ヒトト〉、「花を買うように、暮らしにアートを」をテーマにした〈OOMACHIGALLERY〉が入居。
住所:福島県福島市大町9-21
Instagram:@new.yabu.bldg
1. オリジナルブランドにも注目、雑貨店併設の開かれた専門店。〈OPTICAL YABUUCHI〉

視力矯正の道具としてはもちろん“装い”としてのアイウェアを提案し各国のブランドを扱う。オールウッドフレームのオリジナルブランド〈COYA(コウヤ)(=荒野)〉を展開。雑貨のセレクトも秀逸。
住所:ニューヤブウチビル1F
TEL:024-522-2659
営業時間:10:00〜19:00(日〜18:00)
定休日:火休、第1・3水休
HP:https://www.eye-y.com/
2. 古書、新刊に加え、こけしも!知の森を歩き、喫茶で憩う。〈本と喫茶 コトウ〉

元福島県庁職員の小島雄次さんが、本好きが高じて始めた書店。人文系を中心に幅広い書物が並び、現実の時間と切り離され思考に誘われる。こけしを中心に民芸玩具なども。陽の当たる喫茶を併設。
住所:ニューヤブウチビル2F
TEL:なし
営業時間:11:00〜19:00
定休日:火休
席数:8席
Instagram:@kotou.books.cafe
3. 地域の農業と健康な暮らしをつなぐ、野菜惣菜がメインの繁盛食堂。〈食堂ヒトト〉

季節の野菜が満載の定食が看板。ほっとする味ながら「家では味わえない」と、若い世代からお年寄りまで大人気だ。11:30~の席のみ予約可。テイクアウト用の定食BOX1,400円もあり。

住所:ニューヤブウチビル 3F
TEL:024-573-0245
営業時間:11:30〜14:30(14:00LO)
定休日:火水休
席数:23席
Instagram:@hitoto_fukushima
生花店にアパレル、ワイン……。余白も活用し町を次のステージへ。〈ノノトリビル〉
アパレルショップ〈FULLER〉と〈lapel〉、ワインカフェ〈cafenei〉、「ニューヤブウチビル」から移転した〈Total Plants bloom〉の4店舗が営業中。「野の鳥」にちなんだ名は藪内さんと交流のある詩人・ウチダゴウさんが考案。続くテナント誘致のほか、活用法を画策中。
住所:福島県福島市上町2-5
4. アパレルからコスメ、工芸まで。展示中心のギャラリーショップ。〈FULLER〉

県庁通りのセレクトショップ〈Pert〉の姉妹店。展示がメインのギャラリー的な空間に。アパレルのほかナチュラルコスメやテーブルウェアなど国内外の職人の仕事を紹介。使うシーンを想起させるディスプレーも魅力。

住所:ノノトリビル1F
TEL:なし
営業時間:11:00〜18:00
定休日:不定休
Instagram:@fuller_025
5. ワインとコーヒー、料理、お菓子、好きなものを、好きなように。〈cafe nei〉

中村匠汰さんが料理とコーヒー、妻の雅美さんがお菓子担当。昼から喫茶も酒場使いもご自由に、といううれしい一軒。副菜に潜む季節感に、焼菓子の粉の香りに丁寧な仕事が宿る。
住所:ノノトリビル1F
TEL:なし
営業時間:11:00〜19:00(18:30LO)、日〜18:00(17:30LO)
定休日:火水休、ほか不定休
席数:18席
Instagram:@cafe__nei
6. 日常と、ハレの日のお菓子も創業90年のパンと洋菓子の店。〈パン・洋菓子・喫茶オジマ〉

3代で守る創業90年の店。店頭には食パン、菓子パンから惣菜パンまで焼きたてが並び、毎日通う常連も多い。喫茶も併設。シャンデリアなどの意匠も、往時のハイカラを今に伝える。

住所:福島県福島市大町8-17
TEL:024-522-4429
営業時間:10:00〜18:30(喫茶17:00LO)
定休日:月休、ほか不定休
席数:28席
7. 骨董も作家ものも今の暮らしに、旧花街に立つギャラリーショップ。〈ひつじぐさ〉

古い花街・北裡(きたうら)で18年続くギャラリーショップ。「骨董と作家の作品をつなぐ」をテーマに、愛知県常滑の角掛政志や栃木県益子の寺村光輔らの作品を紹介。企画展も開催、器から食文化を未来へ伝える。

住所:福島県福島市宮町2-40
TEL:024-573-0337
営業時間:11:00〜17:00
定休日:日月休
HP:https://u-hitsujigusa.jugem.jp/
8. オリジナル万年筆からノートまで“書く”にフォーカスした文具店。〈Pentonote〉

1926年創業の文具店が手掛ける、筆記具とノートのコンセプトショップ。2012年の開業後二度の移転を経て2024年、新本社ビルで新規オープン。ベーグルカフェを併設。

住所:福島県福島市上町2-2文化堂ビル 2F
TEL:024-573-1590
営業時間:10:00〜19:00(日祝〜18:00)
定休日:月休(祝の場合は翌日休)
Instagram:@pentonote
9. 東北の食材を生かした酒肴と酒を東京で磨いた技とセンスで提供。〈和肴 ごとく〉

川俣軍鶏など福島や東北の食材を酒が進む一品に。東京で10年修業した阿部俊光さんが地元に構えた店だ。素材を生かしつつ捻りの利いた味から酒や器選びまで死角なし。県外からの客も多い。
住所:福島県福島市新町3-13
TEL:024-563-1519
営業時間:18:00〜24:00(23:00LO)
定休日:水木休
席数:20席
Instagram:@gotoku2013
















