すてきなお店がずらり。朝から夜まで、1日中楽しめる福島駅周辺の散策スポット9選

すてきなお店がずらり。朝から夜まで、1日中楽しめる福島駅周辺の散策スポット9選
昔ながらの風景を残しながらアップデートを続ける町。
すてきなお店がずらり。朝から夜まで、1日中楽しめる福島駅周辺の散策スポット9選
FOOD 2026.02.02
2棟のビルを中心に新旧スポットが溶け合うコンパクトなコミュニティがあり、旅人も訪れやすい福島駅周辺。朝から晩まで楽しみは尽きず、通いたくなる街だ。
photo_Michi Murakami text_Kei Sasaki
NAVIGATOR
藪内義久
藪内義久
OPTICAL YABUUCHI代表取締役

やぶうち・よしひさ/5代目。商品セレクト、検眼や加工、オリジナルブランドのデザインを手掛ける。県庁通りのHP(https://f-kenchou-st.com)も制作。

老舗の眼鏡店が仕掛けたビルが、町再興のシンボルへ。

福島県庁と市民の憩いの場・信夫山(しのぶやま)公園を結ぶ県庁通りを中心に、グルメからショッピングまで多彩な店が並ぶ。古い町並みを残しつつ変化を続け、年々魅力を増しているのが福島市だ。その核が「ニューヤブウチビル」と「ノノトリビル」。両ビルオーナーで眼鏡店〈OPTICALYABUUCHI〉代表・藪内義久さんに話を聞き、町を案内してもらった。

藪内さんが〈OPTICALYABUUCHI〉を継ぎ、「ニューヤブウチビル」のプロデュースに着手したのは2014年。兼ねてからの人口減少、商業施設の閉業に東日本大震災が追い打ちをかけ、町は静まり返っていた。

「町の再興は重要な課題で。ビルの中に小さな町をつくるイメージで始めました」

2階にフラワーショップ、3階には食堂とギャラリーと、少しずつ仲間を増やし、食事をして花を買い、アートを見て……と、ビルを回る時間を提供してきた。2016年に開業し〈食堂ヒトト〉は、長崎県雲仙市のオーガニック野菜・食材店〈タネト〉の奥津爾(ちかし)さんが立ち上げ、現在は藪内さんが運営している。「地元農家さんの野菜が中心の料理が楽しめる食堂は、産地に近い福島市に数少なかった店で、とても人気なんです」

「町にないものを作る、残す」こともミッションとし、2024年〈本と喫茶コトウ〉が仲間に。「市内の別の場所で開業した2017年、町で希少な個人書店でした。建物の老朽化で悩んでいると聞き、ぜひうちで、と」

さらに向かいに立つビルを購入し、2024年「ノノトリビル」として開業。1階に〈cafe nei〉とアパレルショップ〈FULLER〉が隣り合う。

〈cafe nei〉は明るいうちから、コーヒーでもワインでも。〈FULLER〉の尖ったセレクトは、県外の方にも見てほしいです」

もちろん、ビル以外にも推しはたくさんあると話す。「子ども時代から通うパンの〈オジマ〉や工芸の店〈ひつじぐさ〉、文具店〈Pentonote〉。また和食〈ごとく〉のように東京での修業を経て、福島で開業する店も増えてうれしいです」

〈オジマ〉の店内。

若い頃はデザインの仕事を志していたという藪内さん。福島で家業を継ぐことに抗った時期もあったそうだが、結果、一棟のビルから町全体をデザインすることに。まねのできない地域づくりで、町の人同士の心を結び、旅人を惹きつけている。

食を見つめ、カルチャーに触れる。福島の町歩きはここから。〈ニューヤブウチビル〉

1階に店舗を構えるのは創業150年の眼鏡店〈OPTICALYABUUCHI〉。2階には〈本と喫茶コトウ〉、全国からマニアも集うレコードショップ〈リトルバード〉、3階には〈食堂ヒトト〉、「花を買うように、暮らしにアートを」をテーマにした〈OOMACHIGALLERY〉が入居。

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ニューヤブウチビル
ニューヤブウチビル

1. オリジナルブランドにも注目、雑貨店併設の開かれた専門店。〈OPTICAL YABUUCHI〉

オリジナルブランドにも注目、雑貨店併設の開かれた専門店。〈OPTICAL YABUUCHI〉 福島
〈OPTICALYABUUCHI〉はインテリア、ディスプレーも素敵で、眼鏡のミュージアムのよう。

視力矯正の道具としてはもちろん“装い”としてのアイウェアを提案し各国のブランドを扱う。オールウッドフレームのオリジナルブランド〈COYA(コウヤ)(=荒野)〉を展開。雑貨のセレクトも秀逸。

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OPTICAL
OPTICAL YABUUCHI
アイウェア、雑貨

住所:ニューヤブウチビル1F
TEL:024-522-2659
営業時間:10:00〜19:00(日〜18:00)
定休日:火休、第1・3水休
HP:https://www.eye-y.com/

2. 古書、新刊に加え、こけしも!知の森を歩き、喫茶で憩う。〈本と喫茶 コトウ〉

古書、新刊に加え、こけしも!知の森を歩き、喫茶で憩う。〈本と喫茶 コトウ〉 福島
コーナーごとのディスプレーも楽しい。

元福島県庁職員の小島雄次さんが、本好きが高じて始めた書店。人文系を中心に幅広い書物が並び、現実の時間と切り離され思考に誘われる。こけしを中心に民芸玩具なども。陽の当たる喫茶を併設。

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本と喫茶 コトウ
書籍、カフェ

住所:ニューヤブウチビル2F
TEL:なし
営業時間:11:00〜19:00
定休日:火休
席数:8席
Instagram:@kotou.books.cafe

3. 地域の農業と健康な暮らしをつなぐ、野菜惣菜がメインの繁盛食堂。〈食堂ヒトト〉

地域の農業と健康な暮らしをつなぐ、野菜惣菜がメインの繁盛食堂。〈食堂ヒトト〉 福島
ヒトト定食1,760円。本日の揚げ物(写真は車麩カツ)、おでん、小鉢2品、玄米か七分づきご飯、汁物付き。

季節の野菜が満載の定食が看板。ほっとする味ながら「家では味わえない」と、若い世代からお年寄りまで大人気だ。11:30~の席のみ予約可。テイクアウト用の定食BOX1,400円もあり。

地域の農業と健康な暮らしをつなぐ、野菜惣菜がメインの繁盛食堂。〈食堂ヒトト〉 福島
食感が軽い豆腐のプレーンマフィン480円。
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食堂ヒトト
食堂ヒトト
定食、お菓子

住所:ニューヤブウチビル 3F
TEL:024-573-0245
営業時間:11:30〜14:30(14:00LO)
定休日:火水休
席数:23席
Instagram:@hitoto_fukushima

生花店にアパレル、ワイン……。余白も活用し町を次のステージへ。〈ノノトリビル〉

アパレルショップ〈FULLER〉〈lapel〉、ワインカフェ〈cafenei〉、「ニューヤブウチビル」から移転した〈Total Plants bloom〉の4店舗が営業中。「野の鳥」にちなんだ名は藪内さんと交流のある詩人・ウチダゴウさんが考案。続くテナント誘致のほか、活用法を画策中。

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ノノトリビル
ノノトリビル

4. アパレルからコスメ、工芸まで。展示中心のギャラリーショップ。〈FULLER〉

アパレルからコスメ、工芸まで。展示中心のギャラリーショップ。〈FULLER〉 福島

県庁通りのセレクトショップ〈Pert〉の姉妹店。展示がメインのギャラリー的な空間に。アパレルのほかナチュラルコスメやテーブルウェアなど国内外の職人の仕事を紹介。使うシーンを想起させるディスプレーも魅力。

アパレルからコスメ、工芸まで。展示中心のギャラリーショップ。〈FULLER〉 福島
左・ベルリン拠点の日本人デザイナー率いる〈NOWHOW〉のバッグ94,600円、右・〈Post Production〉のドレスグローブ29,700円。
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FULLER
セレクトショップ

住所:ノノトリビル1F
TEL:なし
営業時間:11:00〜18:00
定休日:不定休
Instagram:@fuller_025

5. ワインとコーヒー、料理、お菓子、好きなものを、好きなように。〈cafe nei〉

ワインとコーヒー、料理、お菓子、好きなものを、好きなように。〈cafe nei〉 福島
サンドイッチ(副菜付き)700円。ナチュラルワインは常時3種をグラスで。900円~。

中村匠汰さんが料理とコーヒー、妻の雅美さんがお菓子担当。昼から喫茶も酒場使いもご自由に、といううれしい一軒。副菜に潜む季節感に、焼菓子の粉の香りに丁寧な仕事が宿る。

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cafe
cafe nei
ワインカフェ

住所:ノノトリビル1F
TEL:なし
営業時間:11:00〜19:00(18:30LO)、日〜18:00(17:30LO)
定休日:火水休、ほか不定休
席数:18席
Instagram:@cafe__nei

6. 日常と、ハレの日のお菓子も創業90年のパンと洋菓子の店。〈パン・洋菓子・喫茶オジマ〉

日常と、ハレの日のお菓子も創業90年のパンと洋菓子の店。〈パン・洋菓子・喫茶オジマ〉
創業90年〈パン・洋菓子・喫茶オジマ〉の店内。ホットケーキセット(ドリンク付き)820円。

3代で守る創業90年の店。店頭には食パン、菓子パンから惣菜パンまで焼きたてが並び、毎日通う常連も多い。喫茶も併設。シャンデリアなどの意匠も、往時のハイカラを今に伝える。

日常と、ハレの日のお菓子も創業90年のパンと洋菓子の店。〈パン・洋菓子・喫茶オジマ〉
昔ながらのパンが揃う。上・黒ゴマが香ばしいうぐいすパン200円。右・メロンパン190円。
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パン・洋菓子・喫茶オジマ
パン・洋菓子・喫茶オジマ
パン・洋菓子・喫茶

住所:福島県福島市大町8-17
TEL:024-522-4429
営業時間:10:00〜18:30(喫茶17:00LO)
定休日:月休、ほか不定休
席数:28席

7. 骨董も作家ものも今の暮らしに、旧花街に立つギャラリーショップ。〈ひつじぐさ〉

骨董も作家ものも今の暮らしに、旧花街に立つギャラリーショップ。〈ひつじぐさ〉

古い花街・北裡(きたうら)で18年続くギャラリーショップ。「骨董と作家の作品をつなぐ」をテーマに、愛知県常滑の角掛政志や栃木県益子の寺村光輔らの作品を紹介。企画展も開催、器から食文化を未来へ伝える。

骨董も作家ものも今の暮らしに、旧花街に立つギャラリーショップ。〈ひつじぐさ〉
左・福岡県那珂川市を拠点に作陶する佐藤もも子の作品。六寸皿4,400円、オーバル4,950円。
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ひつじぐさ
ひつじぐさ

住所:福島県福島市宮町2-40
TEL:024-573-0337
営業時間:11:00〜17:00
定休日:日月休
HP:https://u-hitsujigusa.jugem.jp/

8. オリジナル万年筆からノートまで“書く”にフォーカスした文具店。〈Pentonote〉

オリジナル万年筆からノートまで“書く”にフォーカスした文具店。〈Pentonote〉 福島

1926年創業の文具店が手掛ける、筆記具とノートのコンセプトショップ。2012年の開業後二度の移転を経て2024年、新本社ビルで新規オープン。ベーグルカフェを併設。

オリジナル万年筆からノートまで“書く”にフォーカスした文具店。〈Pentonote〉 福島
左・〈ロルバーン〉のノートも種類豊富。1冊715円~、上・〈ミラン〉の消しゴム各110円、右・ペンを持つ手形のペーパーウェイト3,850円。
information
Pentonote
Pentonote
文房具

住所:福島県福島市上町2-2文化堂ビル 2F
TEL:024-573-1590
営業時間:10:00〜19:00(日祝〜18:00)
定休日:月休(祝の場合は翌日休)
Instagram:@pentonote

9. 東北の食材を生かした酒肴と酒を東京で磨いた技とセンスで提供。〈和肴 ごとく〉

東北の食材を生かした酒肴と酒を東京で磨いた技とセンスで提供。〈和肴 ごとく〉
川俣軍鶏とセリの小鍋1,400円、シャインマスカット白和え650円。会津〈曙酒造〉「天明」を軸に全国の地酒を。1合1,000円~。

川俣軍鶏など福島や東北の食材を酒が進む一品に。東京で10年修業した阿部俊光さんが地元に構えた店だ。素材を生かしつつ捻りの利いた味から酒や器選びまで死角なし。県外からの客も多い。

information
和肴
和肴 ごとく
日本料理

住所:福島県福島市新町3-13
TEL:024-563-1519
営業時間:18:00〜24:00(23:00LO)
定休日:水木休
席数:20席
Instagram:@gotoku2013

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