【東京】予算1,500円〜!立ち飲みカウンターを備えたカジュアル酒場2選
こいしはら・はるか/一度ハマるととことん偏りがちなフードライター。著書に『東京最高のレストラン』(ぴあ/共著)、『自分史上最多ごはん』(マガジンハウス)など。
【注目の新店】スタイリッシュな雰囲気ながら気取らず過ごせるアットホーム酒場。〈バーカロルーポ〉/梅ヶ丘

ふわっ&もちっとした食感が人気の自家製ミルクパンを使う「ブルスケッタ 生ハムとモッツァレラムース」660円。モッツァレラチーズにクリームを合わせたムースがとろける!
今回、まず触れなくてはいけないのは、テーマにも、2軒の店名にもある「バーカロ」とは? ということ。これはイタリアのヴェネツィアに根付いている、立ち飲みカウンターを備えたカジュアルな酒場の名称。日本に置き換えるなら「角打ち」か。
梅ヶ丘に誕生した〈バーカロルーポ〉は、白金のイタリアン〈RAMA〉のスーシェフを務めた瀬形裕太さんが夫妻で切り盛りするお店。「バーカロ」の定義を踏まえつつ、よりゆるやかな雰囲気だ。イタリアンを中心にしつつ、少し和テイストな一品が並ぶ日もあれば(カトラリーにお箸もあるこまやかさ)、旬の素材を使った新作も随時登場。ワインもレモンサワーも、とお酒の幅も広めだ。
16時開店、1品と1杯でもOKで、ほぼすべてのお料理がテイクアウト可能。ご近所の方が本気でうらやましい。
住所:東京都世田谷区梅丘1-25-2 1
TEL:03-6413-1160
営業時間:16:00~21:30LO
定休日:月休(祝の場合は営業)
席数:テーブル 12席、バーカウンター4名相当、スタンディングテーブル2名相当
instagram:@lupo_umegaoka
予算1人約2,000円~。
表から中の雰囲気が見える開放的な店構え。
【スタンダード】ヴェネツィアのバーカロ文化を、いち早く東京に伝えた先駆者。〈IL Bacaro〉/新宿三丁目

左から、“ヴェネトの三大前菜”ともいわれる「イワシのサオール」230円、「ミートコロッケ」230円、「バッカラマンテカート」260円と「アスパラガスの生ハム巻き」220円。
初めて伺ったのは10年以上前だから長く続いているとは思ったが、聞けば開店25周年。日本における「バーカロ」のパイオニアだ。料理も空間も本国そのままであることを重んじていて、駅から直結のビルの中にあるお店とはちょっと信じられないくらい、どっしりとした雰囲気が漂う。
奥にはテーブルが並ぶレストランがあり、入り口正面の立ち飲みエリアが「バーカロ」。カウンターにびっしりと並ぶおつまみ=「チケッティ」から好きなものを選ぶ。支配人の藤原猛幸さん曰く〝ヴェネトの三大前菜〞である、塩鱈のペースト「バッカラマンテカート」、南蛮漬け的な一品「イワシのサオール」、そして「ミートコロッケ」はぜひ。
プロセッコ(1杯500円!)や、オレンジとハーブが香るリキュール「アペロール」をプロセッコで割った食前酒などと一緒に、スマートに楽しんで。
住所:東京都新宿区新宿3-4-8 京王フレンテB2
TEL:03-5269-8528
営業時間:11:30~14:30LO、17:30~22:00フードLO(土日祝は通し営業、ディナーのLO 時間はカウンター席のもの)
定休日:月休(祝の場合は翌火休)
席数:バーカロのスタンディング 30名相当
instagram:@il_bacaro_
予算1人約1,500円~。※予約不可




















