京都土産選びは地元民御用達のスーパーで。絶対に喜ばれる人気商品28選

京都土産選びは地元民御用達のスーパーで。絶対に喜ばれる人気商品28選

FOOD 2025.09.22

食いしん坊たちから熱視線の地元スーパー。ここでしか手に入らない京都土産もいろいろ。エッセイスト仁平綾さんに京都の愛されスーパー〈FRIEND FOOD〉を案内してもらいました。

※商品情報や価格は取材当時の情報です

photo_Elephant Taka

1. みぶ菜漬（林慎太郎商店）

ぴりっとビターな京野菜のみぶ菜漬け。汁気を軽く絞り、炊きたてご飯に混ぜれば菜飯が完成。88g 389円。

2. 絹代漬（京つけもの まるたけ）

きゅうり＆セロリに、しその実の爽快さ。ワインにも合うサラダ感覚の漬物。うれしい無添加。100g 486円。

3. お惣菜 各種（井上佃煮店）

かつて錦市場にあった老舗の惣菜店が〈フレンドフーズ〉で祝・復活。名物「万願唐辛子昆布」（100g 441円）。

4. 京のしろだし（おだしのうね乃）

油揚げと万願寺唐辛子の炊いたん、だし巻き卵、京都の淡色おばんざいがこの一本ですぐ。280㎖ 1,426円。

5. ウスターソース（オジカソース）

祇園発のウスターソース。推しは昆布や醤油の隠し味が効いたこれ。和の食卓にもなじみます。220㎖ 496円。

6. おつまみ天 三種（京かまぼこ はま一）

天ぷら＝さつま揚げ。白身魚をむっちり練って揚げた、ひと口サイズに、九条ネギや紅生姜のパンチ。465円。

7. 完熟赤山椒（京都下鴨 風漣堂）

赤く熟した山椒の実を石臼で挽いた、びりびり、コクうま、山椒粉。〈フレンドフーズ〉オリジナル。10g 1,980円。

8. 黒酢マヨネーズ（ユーサイド）

絶妙な黒酢加減。バンバンジーにエビマヨ。中華なおかずがささっと作れちゃうマヨネーズ。250g 756円。

9. トマトケチャップ（ユーサイド）

酸味、旨み、トマト感がぐいぐい迫る超絶ケチャップ。なのに無化調。ナポリタンを作れば店の味に。300g 771円。

10. 山椒まよねーず（しののめ寺町）

山椒香が鼻にふわん。ポテサラ、サンドイッチに活躍のマヨ。じゃこ山椒の〈しののめ寺町〉監修。170g 1,000円。

11. 手づくり 濃～い焼き肉のたれ（厨房だん）

木屋町にある〈厨房だん〉による自家製。牛肉にもみこみ焼き上げれば、甘辛の白飯泥棒に。190g 570円。

12. 無添加白菜キムチ（ほし山）

にんにく臭くない、辛すぎない、くどくない。ちょっともうほかのキムチには戻れないかも。180g 398円。

13. 豆腐屋の豆乳（久在屋）

国産大豆の香り、旨み、甘みがぜんぶ詰まった特濃豆乳。ぐいっと飲んでも、料理に使っても。200㎖ 324円。

14. コラーゲン白湯（フレンドフーズ）

鶏ガラを6時間煮込んだオリジナル。コラーゲンぷるぷる。無化調の素直な味。鍋料理や水餃子に。380㎖ 360円。

15. Mairingen Fresh Craft Gin（マイリンゲン フレッシュ クラフト ジン）（ORIGINAL）（京丹後舞輪源蒸留所）

クロモジや熊笹、天橋立の森で手摘みした植物を蒸留。神聖な口当たり。炭酸割りがおすすめ。200㎖ 2,310円。

16. おかき（こげ餅）（米菓匠 紫芳軒）

京都は煎餅よりも、おかきの文化。焼きおにぎりのような、焦げうま醤油味がクセになる一袋。60g 486円。

17. ココナッツのメレンゲ（フレンドフーズ）

ほろ甘く、しゃくしゃくの心地よい歯ざわり。食べ出したら止まらない。〈フレンドフーズ〉自家製。40g 330円。

18. 美山牛乳シュークリーム（美山のめぐみ牛乳工房）

美味の聖地・美山町の牛乳をふんだんに使用。ぱふっと頬張ればミルクの尊い甘みが口いっぱいに。275円。

エッセイスト仁平綾さんが案内。京都の愛されスーパー〈FRIEND FOOD〉

食欲の権化である私にとって、スーパーこそがライフライン。だから京都に移住してすぐ取り組んだのが、スーパー探しだった。大手チェーンから独立系まで、巡り巡って見つけたマイバディが、〈フレンドフーズ〉だ。

下鴨神社の北、地下鉄烏丸線の北山駅から徒歩約8分。スーパーにしてはまあまあ不利な立地にある、孤高のストア。その昔は、モダンな三角窓の喫茶店とグリルレストランで（勝新太郎も訪れたらしい）、後にスーパーへと業態を変更。さらに「ほんまもんのおいしさを届ける」という食の特選館へ方向転換し、いまに至る。

〈フレンドフーズ〉のどこに惹かれるの？　と聞かれたら「おもねらないところ」と、常連ぶって答えたい。野菜、果物、乳製品、肉、魚、調味料、ワインにパン、お惣菜まで、かゆいところに手が届くバラエティさ。でありながら、「スーパーだし、一応これ置いとくね」という甘えやダルさがない。有名無名問わず、選ばれしモノたちが胸を張り、やあ！　と居並ぶ売り場。スタッフさんたちの鋭意バイイングに合掌である。

たとえば、無添加白菜キムチ。え、気になる。しかもメイドイン京都。カゴにイン。鮎で作られた魚醤？　おいしい予感しかないじゃん。カゴにイン。挑発的な分厚さのお揚げ！　カゴにイン。美山（みやま）の牛乳を使ったシュークリーム。はい、カゴにイン。そうして持ち帰り、食してみれば、好みど真ん中。鐘が鳴りまくり。食卓は感動と歓声に包まれるのだった。フ、フレンドフーズさまぁ！

関東人の私にとっては、京の食文化に触れられるところもまた楽し。ソースの棚がウスターで埋め尽くされていたり（日本全国、中濃ソースの民だと思ってた……）。燻香の強い、いり番茶がデフォルトで置かれていたり（さすが京の日常茶）。京漬物や京豆腐の本場セレクションはお見事だし、夏は鱧、からし豆腐、冬はすぐき漬け、酒粕汁など、季節折々の京の味も抜かりない。「今日はどんなものに出合えるかなあ、ぐふふ」とにやつきながら、毎度小躍りで出かけている私である。

「フレンドフーズ」なのか「フレンズフード」なのか「フレンドフード」なのか、混乱極まる店名も（私もいまだに間違う）、魔女が描かれた赤い謎のトレードマークも、すべてが斜め上ゆく食のワンダーランド。こんなスーパー、きっとほかにない。

〈フレンドフーズ〉で手に入るニッポンのおいしいほんまもん1. 佐賀県〈三福海苔〉の味付のり佐賀一番摘み（塩）

塩がきりっ、ベタつきなし。のり本来の風味がいきている本気の味付のり。486円（6枚）。

〈フレンドフーズ〉で手に入るニッポンのおいしいほんまもん2. 山梨県〈上州屋 設楽彦吉商店〉の上州屋謹製 設楽彦吉カレー（中辛口ポーク）

家カレーの正解がこれ。レトルト独特の匂いがしないところもいい。180g780円。

〈フレンドフーズ〉で手に入るニッポンのおいしいほんまもん3. 大分県〈まるはら〉の鮎 魚醤

国産の鮎で作られた魚醤。カドのない丸い味。お浸しや和風パスタに。100㎖1036円。

〈フレンドフーズ〉で手に入るニッポンのおいしいほんまもん4. 長野県〈大久保醸造店〉の紫大尽（薄口醤油）

料理人たちが愛用する薄口醤油。潔いキレがあり、旨みはしっかり。360㎖587円。

〈フレンドフーズ〉で手に入るニッポンのおいしいほんまもん5. 三重県〈大内山酪農〉の大内山手造りバター

輸入バターほどクセなく、国産バターより濃い。加塩具合ちょうど。300g1700円。

〈フレンドフーズ〉で手に入るニッポンのおいしいほんまもん6. 埼玉県〈菊水堂〉のできたてポテトチップ

揚げたて、パリパリ。味つけは塩のみ。あざとさのない直球のポテチ。120g450円。

〈フレンドフーズ〉で手に入るニッポンのおいしいほんまもん7. 滋賀県〈丸中醤油〉の丸中醸造醤油（濃口醤油）

古式製法、三年熟成。手間暇の賜物であることがちゃんと伝わる味。300㎖1073円。

〈フレンドフーズ〉で手に入るニッポンのおいしいほんまもん8. 神奈川県〈かねこ製麺〉の季穂 全粒粉餃子の皮（上）季穂 地粉餃子の皮（下）

厚みがあって包みやすく、焼いても茹でてももちもち！277円（上）、243円（下）

〈フレンドフーズ〉で手に入るニッポンのおいしいほんまもん9. 熊本県〈石坂ファーム〉のTHE ヨーグルト（プレーン）

時間をかけて発酵させた、もっちり食感。まろやかな酸味も好き。900g738円。

〈フレンドフーズ〉で手に入るニッポンのおいしいほんまもん10. 福井県〈谷口屋〉の谷口屋の、おあげ

厚さ3センチ。焼けば外はかりっ、中はじゅわっ。ほぼ豆腐ハンバーグ。700円。

※商品情報や価格は取材当時の情報です