【東京】“渋谷で17時”には飲める立ち飲み店2選
こいしはら・はるか/一度ハマるととことん偏りがちなフードライター。著書に『東京最高のレストラン』(ぴあ/共著)、『自分史上最多ごはん』(マガジンハウス)など。
【注目の新店】人気の立ち飲み店が手掛ける最新型は、ひとひねり中華。〈立食 型破離〉/渋谷

自由が丘に〈立呑み中華起率礼〉がオープンしたのは2023年のこと。チャイニーズを立ち飲みで、いうスタイルがまず斬新(大阪ではすでに人気の業態だったそうなのだが)。しかも、有名店出身のシェフが本格的な料理を出してくれるとあり、瞬く間に連日行列状態に。その〈起率礼〉の姉妹店が、渋谷のマークシティ裏に登場。これは朗報!
こちらでは、和洋のエッセンスと融合させた独自の中華を提案。豊洲市場から届く脂ののったマグロを四川風の味付けで、ナポリタンには辣油や中国野菜を、 と自由闊達。 “海老マヨ”なんて、ナッツとドライフルーツを振り、ライムを削ってある。
お供には、料理の存在感に負けない、エッジが効いた味わいの日本酒や焼酎を。加えて注目したいのが器のセンス。有田焼、骨董品など厳選された器が、視覚も楽しませてくれる。
住所:東京都渋谷区道玄坂1-15-7 アネックスサクマ2F
TEL:03-4400-8973
営業時間:16:00~22:30LO
定休日:水休
席数:スタンディング20名相当
instagram:@katayaburi_shibuya
予算1人約4,500円~。
※予約不可、カード・キャッシュレス決済利用不可
【納得の定番店】渋谷が誇る名酒場のDNAを受け継ぎながらアップデート。〈立呑 富士屋本店〉/渋谷

再開発ですっかり生まれ変わった渋谷・桜丘エリア。その一角には、2018年まで数十年にわたって愛され続けた大衆酒場があった。酒場詩人・吉田類さんなど著名なファンも多く、最終営業日が近づくと行列ができてもいた。それほど、惜しまれつつ歴史を終えた〈富士屋本店〉の流れを汲むのが、ここ〈立呑富士屋本店〉。同じ桜丘エリアに、2022年に復活を果たした。
料理名がずらりと並ぶお品書きには「ハムキャ別」をはじめとした〈富士屋本店〉時代の人気料理があるのが、まずうれしい。ハムの仕入れ先も変えていないそう。加えて、写真の「鰯のり巻き」「雲仙ハムカツ」やチキン南蛮etc.。復活してから登場したものもあれこれと。お酒も、瓶ビール、ホッピー、塩レモンなどの季節感のある特製サワーなど充実の一言。思いっきり食べて、飲みたい!
住所:東京都渋谷区桜丘町16-10
TEL:03-6455-2473
営業時間:17:00~21:30LO(土16:00~21:00LO、日16:00~20:00LO)
定休日:不定休
席数:スタンディング60名相当
instagram:@tachinomifujiyahonten
予算1人約3,000円~。※予約不可




















