この夏食べたいかき氷がある! かき氷マニア必食の一軒〈THE Tokyo Fruits パーラー〉。フルーツパーラーのかき氷がたまらない美味しさ。
かき氷マニアの人のことを、最近では"ゴーラー"と呼ぶんだとか。進化を続ける東京のかき氷の中でも、ゴーラーさんに一度は味わって欲しいのが、〈THE Tokyo Fruits パーラー〉のかき氷です。良質なフルーツが自慢のこのお店が氷にまでこだわった一品を口に運べば、冷たいはずなのにトロけてしましそう…この夏、必食のかき氷の美味しさの秘密とは。
お得、キレイ、美味と三拍子そろったかき氷。
かき氷好きにはうれしいことに、ここ数年で、かき氷やフラッペに力を入れるフルーツパーラーやパティスリーがぐっと増えてきた。「いちばんの特徴は、見た目の美しさ。また、氷と一緒に、新鮮なフルーツやパティシエの技が味わえて、お得な気分になれるのも魅力です」と語るのは〈ザ・東京フルーツパーラー〉のオーナー、前田保さん。
自身の店舗では、〈松月氷室〉の天然氷を使用。果物を探すのと同じように、氷もさまざまな産地の情報を集めて、これだと行き着いたのが〈松月氷室〉の氷だったそう。「一昨年は、『今年、売る分の氷はもうないから、どうしても欲しいなら来年また来てくれたら考える』と断られてしまったんです。翌年に再び訪れたら、ご主人は『そんなこと言ったっけ?』と忘れていたのですが(笑)、2年越しでようやく分けていただくことができました」
かき氷に使う果物は全国から選りすぐったものばかりで、極上のツヤとハリが! おいしいのはもちろん、美容にも。
貴重な氷を最高の状態に削りたいからと、かき氷器は手動。細かくふんわりと削った氷に、選び抜いた果物のシロップや果実をたっぷりのせると、随所に並々ならぬこだわりが。「果物のプロやお菓子のプロが作るかき氷は、スイーツとしての完成度も高いので、食べたときの満足度も大きいと思いますよ」
入り口のドアにかけられた〈松月氷室〉の吊り下げ小旗。この紫色の旗は、認められた店だけが許される天然氷の証。
(1138号P37掲載/photo : Masahiro Tamura text : Eri Tomoi)