【東京】予算約8,000円で大満足のモダンな居酒屋5選

【東京】予算約8,000円で大満足のモダンな居酒屋5選

FOOD 2024.12.25

名店やその出身者が手がけた新しい酒場は味も価格も〝レベチ〞！　飲んで食べて、だいたい予算8,000円のお店をご紹介。日常に、会食に、目的で使い分けて。
※飲み物2杯、前菜、メイン、シメでオーダーした場合を想定しています。
※ORDER SHEETにはお通しや席料は含まれていません。

photo_Kanako Nakamura, Michi Murakami, Yoko Tajiri, Yuko Moriyama　text_Kimiko Yamada, Riho Nakamori

1. 五月四日／用賀

どんな食通も吞兵衛も虜（とりこ）になる！　誠実で、滋味深い季節の和食。

同業者も通う赤坂の本格居酒屋〈まるしげ〉で12年間腕を磨いてきた与那覇朝雄（よなは ともお）さん。料理と接客の楽しさに魅了された彼が、カウンターにこだわった自身の店を用賀にオープンしたのが1年前。「呑兵衛さんに来てもらいたくて」と用意するのはついお酒が進む料理。お造りは鮮度重視で川崎北部市場より。また三陸の真牡蠣、山梨で採れた天然キノコ……と知り合いのツテで四季折々に入手した山海の珍味で、常に常連客を驚かす。前菜から揚げ物、焼き物、甘味まで手際良く用意される料理は毎日50種以上。中には「赤牛の牛筋カレー」や「ミニ雲丹（うに）丼」など、気になるメニューも多く、「次回はこれを食べに来る！」と、通い沼るゲストも多いそう。

2. LANTERNE はなれ／東北沢

フレンチ出身シェフが手がける新時代の古民家酒場。

代々木上原や池尻大橋に構える居酒屋〈LANTERNE〉よりも、さらに食材やお酒へのこだわりを追求した姉妹店。ビストロ〈MAISON CINQ UANTECINQ（メゾン サン カントサンク）〉などを手がける丸山智博（ちひろ）さんが、焼酎や日本酒に合う料理をテーマにメニュー開発を行った。ナッツのペーストを加えた「イチジクと白ビーツの白和え」など和の酒場料理をベースに国内外問わず、さまざまな食文化からインスピレーションを得た多彩な技法で仕立てた料理が並ぶ。器の店〈AELU（アエル）〉と連動し、お酒や料理を作家の器で楽しめる。

3. コーヨーハイツ／学芸大学

マンションの一室に誕生したリアル隠れ家な割烹居酒屋。

一軒家割烹〈神楽坂 夢二〉の総料理長がプロデュースする看板のない料理店。刺し身用のアジを中がレアになるよう火入れし、ワサビのタルタルソースを添えた「鷹番アジフライ」など、和食の技法を用い、素材の魅力を引き出した酒場メニューが人気だ。お酒はソムリエセレクトのナチュラルワインや、日本茶アドバイザーが監修した生ハイボールやお茶ハイ、カクテルなど多彩。プレミアム日本酒もレベルが高い。ボウリングシャツを着たスタッフやレトロなシティポップがBGMというカジュアルさも心地よい。

4. nanca／代々木上原

女性シェフの閃きをメニューに。野菜豊富で飲めるもたれない味。

「どんなに食べて飲んでも、翌日顔がむくみにくい、野菜豊富な料理です」とシェフの萩原ちひろさん。代々木上原のビストロ〈36.5℃ kitchen（さんじゅうろくどごぶ キッチン）〉で研鑽（けんさん）を重ねた彼女が、姉妹店の店長となったこの店では、ジャンルにこだわらず、郷土料理のアレンジなど自身の閃きをメニューにする。看板は「豚軟骨のポッサム」。沖縄のソーキから発想したこの料理は豚肉を骨まで柔らかく煮込み、たくさんの野菜をのせて食べるヘルシーな一皿。「農家の娘なので野菜にも自信あり」と副菜もすべて特筆もののおいしさ。

5. Uké／虎ノ門ヒルズ

西恭平シェフ×野村空人氏によるジャンルレス酒場。

日本橋兜町のイノベーティブレストラン〈Neki（ネキ）〉の西恭平シェフが率いる居酒屋。カウンターにはおばんざいが並ぶ一方、フレンチの技法を活かした料理やアジアンテイストのメニューまであり、多彩な食文化を酒場料理へと昇華している。ドリンクを手がけるのは、蔵前の立ち飲みリカーショップ〈NOMURA SHOTEN（ノムラ ショウテン）〉のオーナー兼トップバーテンダーの野村空人（そらん）さん。さまざまな造り手のクラフトビールやタップから注ぐカクテルで乾杯すれば、ネオ大衆酒場の新潮流を体感できるはずだ。