『極悪女王』で熱演の唐田えりかさん。体型を戻すのに重宝した食材は?
からた・えりか/1997年9月生まれ、千葉県出身。2014年に芸能界デビュー。Netflixシリーズ『極悪女王』では長与千種役を演じた。映画『死に損なった男』が2025年2月21日公開予定。
蕎麦いっこん/恵比寿
お酒とアテの相性に興味津々。そばの楽しみが広がりました。
そば前を楽しむ店として2024年5月に開店したこちらは、板前が手がける一品料理が充実。20種類以上揃う日本酒のほか、ワインや焼酎との組み合わせも楽しめる。今回ご用意いただいたのは、山口・萩産の板わさや4時間かけて炊き上げる「蕎麦味噌きゅうり」など5品。
「そば前という楽しみ方は初めて知りましたが、食材のバランスが良い点が魅力的。日本酒との相性も勉強したくなりますね」
締めは、すき焼き風の牛バラ肉を二八そばにのせた「牛肉と九条ねぎのぶっかけそば」。
「野菜が豊富で、罪悪感なくいただけるのがうれしい。実は『極悪女王』で増量したときに親子丼とそばをよく食べていたんです。そば自体はヘルシーなので、体型を戻す際も重宝しました」
その言葉通り、女子プロレスラーの長与千種さんを演じたときに比べると現在はほっそりとして華奢な印象に。体を作り替えるほどの苛烈な役作りで挑んだ作品が大きな反響を得ている今、唐田さん自身はどのような心境でいるのだろうか。
「撮影中はドキュメンタリーのような感覚で進んでいたので、映像がまとまったときにどういう作品になるのか演じている自分たちもよくわかっていなかった部分もあって。観て下さった方にどう伝わるのか、ワクワクしつつ不安でもあったんです。“面白くなってるといいな……”と願うような気持ちでいたので、好意的な感想をたくさんいただけてすごくありがたかったです。何より、自分がこれまでお世話になってきた事務所の方や家族にこの作品を届けられたっていうことがすごくうれしいですね」
では、公開後の爆発的とも言える反応の中で特に印象に残ったものは?
「ずっとプロレスの指導をしてもらっていたマーベラスという団体のイベントに行かせていただいたときに、私が座っている机の端の方に観に来られたファンの方がポンッと何かを置いて去って行ったんです。なんだろうと思って見てみたら、私宛てのお手紙で。“今まで自分は何かに対してがんばることをしてこなかったけれど、『極悪女王』を観てがんばろうと思わせてもらいました”、という内容のことが書いてあったんです。その言葉をいただいたことで、自分でも伝えられるものがあるんだということを実感させてもらった気がします。演者もスタッフも含めて、みんながそういった想いを注いでいた作品だったから、観て下さった方一人一人にそれがつながっていったことがうれしかったです」
作品内ではゆりやんレトリィバァさん演じるダンプ松本さんとの関係が丁寧に描かれており、衝撃的な髪切りデスマッチに挑むシーンも。
「坊主になるのは覚悟していましたが、実際に撮影がスタートする寸前は不安でいっぱいで……。気を抜いたら逃げてしまいそうになっている自分がいました。現場には事務所の社長も見届けに来て下さっていたので、監督や社長、キャストやスタッフの方のところを回って『勇気を下さい!』と皆さんにハイタッチしてもらったんです。そのおかげで現場に戻ることができたので、“一人ではここまで来れなかった。やっぱり自分はみんなに生かしてもらっているんだな”と改めて感じました。作品を終えた今でも本当にそう感じるので、その想いを忘れずに、大切な人たちに一つでも面白い作品を届けられる人になれたらいいなと思っています」
『極悪女王』と同時期に映画『ナミビアの砂漠』も上映され、2025年2月にも出演映画の公開が控える。俳優として充実した時間を過ごす中、来年新たにチャレンジしてみたいことを尋ねてみた。
「韓国がすごく好きなので、韓国映画に出てみたいという気持ちがあります。向こうでも事務所に所属していて、最近は行ったり来たりしながらいろいろと学んでいるところなんです。好きな監督はイ・チャンドンさん。『ペパーミント・キャンディー』や『バーニング』などを撮っていらっしゃる方で、本数は少ない方だと思うけれど、一つ一つの作品の自由度が高くて厚みがあるんですよね」
共演したゆりやんさんも来年アメリカ進出を発表しているが、彼女から刺激を受ける部分もあるそう。
「レトリ(ゆりやん)とは撮影が終わった今も親友のような関係で、頻繁に連絡を取り合っています。彼女の人柄が大好きだし、言葉にしたことを現実にしていく力を持っているのがすごく伝わってくるんですよね。一緒にいると、“まずは動いてみよう!”と思わせてくれる。刺激的であるのと同時に、出会えたことに感謝している存在です。『極悪女王』への出演やそこでの出会いを通して諦めないことの大切さを学ばせていただいたし、考え方もさらに能動的になった気がします」
最後に、多忙を極めた今年一年を振り返ってもらった。
「2年かけて挑んだ作品が大きな反響を頂き、いい作品や役柄にも巡り会えた一年。今後も前向きに頑張っていけたら……と改めて思いました」
住所:東京都渋谷区恵比寿1-21-17
TEL:03-6277-0860
営業時間:17:30~22:00LO(土日祝11:30~14:00LO、16:00~21:00LO)
定休日:無休
席数:72席
大テーブルで隣り合わせた客同士の会話も弾む空間が魅力。
ジャケット49,500円、スカート44,000円(共にイン)、トップス27,500円、ソックス3,190円(共にババコ|全てショールームリンクス 03-3401-0842)/チェーンリング84,700円、ゴールドリング85,800円(共にエネイ|エネイ松屋銀座 03-3566-2139)