【東京】ここでしか食べられない！定番じゃないピザもおいしい店6選

【東京】ここでしか食べられない！定番じゃないピザもおいしい店6選

FOOD 2024.11.27

マルゲリータなどの定番もいいけど、世間をにぎわしているのは、日本育ちのフリースタイルのピザ。海藻や伝統野菜を使ったり、ぶっかけスタイルがあったり。楽しさは無限大！

photo_Nao Shimizu（GRIN）, Norio Kidera　text_ Yumiko Ikeda

1. GRIN／新宿御苑

旬の野菜のおいしさを実感！ 日本生まれのごちそうピザ。

ぷっくりと縁がふくらんだ円形の生地に重なり合うようにぎゅうぎゅうにのせたのは、ほっくりと甘いれんこん。ジェノベーゼかと思いきや、緑の葉の正体は香り豊かに焼き上げた春菊。季節野菜をたっぷり使ったピザの名店〈エンボカ〉のレシピを継承しつつ、素材ごとに合わせるソースや盛り付けにアレンジを加えたのが〈GRIN〉のピザだ。ここでは、日本で慣れ親しんだ野菜の甘さや香り、サクッと歯切れのいい生地、それをつなぐソースが三位一体となった、至高の味わいを楽しめる。下仁田ネギや百合根など冬野菜のピザも今から待ち遠しい。

2. 400℃ PIZZA TOKYO／神楽坂

ピザの概念が変わる唯一無二の軽やかさ。

まず、ナイフを入れた瞬間、次に、ひと切れを持ち上げたとき、あまりの軽さに驚く。口に運んでさらに、繊細な生地の食感に悶絶！　加水率高めの生地に具材をのせ、コンベア式のガスオーブンで焼き上げる。ぷっくりと膨らんだ縁は、ふわふわとして口溶けがいい部分と、サクッと小気味いい音を立てて砕ける部分も。カニの身をのせたピザだとありきたり、カニカマを使いカラスミを散らした一枚、食べてみたくありませんか？

3. SAM／参宮橋

飲みながらつまみ感覚で楽しむ、薪窯焼きピザ。

薪窯を中心にカウンター席が8つ。ピザと窯焼きの野菜や肉をつまみながら、ナチュラルワインやクラフトビールを飲んで過ごせる場だ。ピザも“つまみ”の位置づけで、サイズはやや小ぶり。三鷹の人気店〈武蔵野カンプス〉で学んだ店主が焼くピザは、「自分が食べたいと思うもの」からブレることがない。全粒粉を加えて手ごねする生地は、香り豊かでザクッと香ばしい。寒くなるにつれ甘さが増す九条ネギは、店主のルーツである京都産。仕上げにひとふりする黒七味がアクセントに効いている。

4. Pizza 4P’s Tokyo／神谷町

ベトナムから逆輸入、日本ならではの食材使いに注目。

2011年、日本人オーナーが手がけるピザレストランがベトナムで誕生して人気を集め、アジア圏で店舗を増やし、昨秋、ついに日本に上陸した。店内工房で作るチーズをはじめ、生産者の見える食材を用い、サステナブルな取り組み姿勢も注目されている。国ごとにオリジナルのメニューを用意し、東京店で話題なのが、ほぼ緑色のビジュアルのピザ。風味豊かなすじ青のりを使ったソース、刻んだアサリ、シャキシャキ食感のおかひじきをどっさりと。日本ならではの食材使いは海外からの観光客も虜に。

5. CRAZY PIZZA TORANOMON／虎ノ門

煮込み料理とピザが合体、スプーンで食べる逸品。

国領のイタリアン、〈Don Bravo（ドン ブラボー）〉のプロデュースで話題なのが〈CRAZY PIZZA〉。こちらの名物は、イタリアの郷土料理とピザのハイブリッドメニュー、「ぶっかけピザ」だ。秋冬バージョンは、貝のだし、赤ワイン、フレッシュトマトなどで煮込んだイイダコを、旨みが凝縮したスープごと素焼きの生地にたっぷりかけた意表をつくスタイル。時間とともに煮汁が生地にしみこみ、味わいも食感も変化していくのが面白い。〈Minimal（ミニマル）〉のチョコレートを使った、食事？　スイーツ？　な一枚もぜひ。

6. PICICA PICICA PIZZA&PASTA／恵比寿

ちぎって、はさんで、のせて、ディップする。

薪窯からテーブルへと次々に運ばれていく、ドーム状の生地の正体は!?　アツアツのうちに手で割くと、生地はごく薄く中は空洞。これもピザの一つ。ひと口サイズにちぎリ、サラダや前菜をくるんで手巻きピザ風にしたり、ソースをディップしたり、自由に楽しんでほしいという新たな提案だ。薪火で焼ききっているため、口あたりはすこぶる軽やか。削ったチーズの塩気がワインも誘う。野菜料理に定評がある〈KNOCK（ノック）〉の姉妹店のここでは、契約農家の野菜を使ったピザも期待通りのおいしさ。