神田愛花さん×銀座、ドライブ旅行など新連載まとめ12選|ひとりで見るべき映画、子連れカフェほか
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【鎌倉】遅くまで楽しめる、夜カフェ&バー5選

【鎌倉】遅くまで楽しめる、夜カフェ&バー5選
【鎌倉】遅くまで楽しめる、夜カフェ&バー5選
FOOD 2024.09.18
「鎌倉は夜が早い」は昔の話。遅くまで飲食できるお店を紹介します。
photo_Michi Murakami, Keisuke Fukamizu text_Chiho Ohsawa, Miaki Nagai edit_Akio Mitomi

1. Cy/和田塚エリア

Cyのフードとドリンク
鹿児島産プラムのソーダ割り800円、前菜の盛り合わせ1,500円。

自らも絵を描く店主、枦山創大(はぜやま そうた)さんが「気軽にアートを楽しめる場を」と開いたバー。手料理やお酒をいただきつつ、店内にちりばめられた展示を鑑賞できる。

Cyの内観
窓のあいた壁で隔てられた空間。店内にはカウンターとテーブル席両方あり。あえて見えそうで見えない、一筋縄ではいかない空間に仕上げているそう。

アートはこの空間に合うものならジャンル不問。枦山さんの選ぶ作品は、さりげない中にきらりとセンスが光るものばかりだ。それは料理も同じ。前菜は「とっぴではないおいしさを」と、身近な野菜中心のおかずを、鹿児島県で薩摩焼の陶芸家として活動した父の皿に盛り合わせる。そして夜がふければ、カウンターを囲んで店主のマイブーム・なぞなぞで盛り上がることも。じんわりと居心地のよい、味と時間が待っている。

information
Cy

住所:神奈川県鎌倉市由比ガ浜1-9-4
TEL:050-8883-0106
営業時間:14:00~24:00(23:00LO)、展示のない日は17:00~
定休日:水休
席数:19席 ※チャージなし
酒のおすすめは店主手仕込みの果実酒シリーズ。9月には桃を漬けたジンが飲み頃に。

2. ワインハウス ラスミネス/北鎌倉エリア

ワインハウス ラスミネスのドリンクとフード
「とうもろこしのブランマンジェ枝豆ソース」850円、オレンジワイン「Yuzu vin orange」グラス900円。ワインも食事も体にするりとなじむ味を心がける。

鎌倉駅西口すぐの老舗〈喫茶 門〉の夜時間にオープンするナチュラルワインの店。店主の小島康輔さんが、ボトル片手に各テーブルを回り、一人切り盛りする。「造り手のことなどもていねいに説明できれば」とワイン選びの相談にも乗ってくれる気さくなサービスがうれしい。ワインのおともは「想造異国料理」。コリアンダー風味の「エスニック焼きみそ」など世界の料理をヒントにした味わいはどれもワイン同様、すっと体になじむデリケートで軽やかな味。

ワインハウス ラスミネスの外観
地元の建築家、榛沢敏郎さんの手による北鎌倉駅前の喫茶店が舞台。

「自然と寄り添う北鎌倉は、ナチュラルワインがよく似合う」と小島さん。夕暮れどきは窓ごしの緑あふれる借景も楽しみたい。

information
ワインハウス ラスミネス

住所:神奈川県鎌倉市山ノ内506
TEL:なし
営業時間:17:30~23:00LO
定休日:月~木休
席数:12 席 ※チャージなし
グラスワインはその日によって銘柄が変わる。白&オレンジ、赤&ロゼ各3~4種。メイン価格帯はグラス1,050 円前後。

3. ワイン、料理、音楽、時間/御成町エリア

ワイン、料理、音楽、時間のドリンクとフード
さっぱりとした「仔羊のスパイス煮込み」1,580円、フランスはロワール地方の造り手クレモン・バローの赤ワイン「エルブ・ルージュ」グラス930円。

鎌倉駅近くの路地に2023年4月から佇む、ビストロ料理とワインのバー。前菜、肉や魚のメイン、デザート。一人でも楽しめる店でありたい、と量も価格も通常の半分ほど。だから一人でも前菜からデザートまで選んで、心おきなくコースを堪能できる。その料理を一層おいしくするのが音楽。かつてレコードショップに勤めた店主・梶丸基史(かじまる もとし)さんが選ぶレコードの音色が、元アンティークショップというノスタルジックな空間にやさしく甘美に響く。

ワイン、料理、音楽、時間の内観
音楽はレコード。ジャズを中心に「その夜の気分で」幅広く。

駅徒歩5分で深夜0時まで営業。「便利な店になればいい」という店主の思いを知ってか、舌の肥えたゲストが遅くまでグラスを傾けている。

information
ワイン、料理、音楽、時間

住所:神奈川県鎌倉市御成町9-34
TEL:0467-40-4901
営業時間:17:00~24:00(8月中は原則18:00~。予約があれば17:00 開店応相談) 
定休日:日、第1・3月休
席数:12席 ※ノーチャージ。予約がおすすめ
不定期で中古レコード即売会も店で実施。

4. 九九/小町エリア

九九の天ぷら
本日の天麩羅。大海老、マイワシ、シソ、カマス。各300円。

倉駅東口の「丸七商店街」にオープンした和食酒場。昼の12時の開店直後は〝鎌倉飲み〞を極めた酒場通の大人たちが、週末の夜には若者たちも混じって、カウンターはいつだって大にぎわいだ。もともと、商店街の名店〈天昇〉で腕をふるった店主。特に人気のメニューは天麩羅で、カリッ、ふわっとした食感と日によって替わる食材の幅広さ、リーズナブルな価格で、毎回必ず注文する常連さんも。

九九の外観
名店居並ぶ丸七商店街の中でもいまや屈指の繁盛店。商店街を回遊するようにホッピングする人も多く、1日に4回訪れる常連さんもいるとか。

「食材は漁師さんや農家さんからいただくことも。鎌倉の人のつながりあっての価格です」。深夜0時まで開いているけど、お客が望めば何時まででも…!? そんな懐の深さも人気の秘密だ。

information
九九

住所:神奈川県鎌倉市小町1-3-4
TEL:なし
営業時間:12:00~24:00
定休日:日休
席数:13席
お酒は日本酒、焼酎、ワインなど幅広く。「これまで勤めた店に来てくれていた人たちの顔を思い浮かべたら増えちゃって」。締めの蕎麦も天麩羅に並ぶ人気。

5. THE BANK/由比ガ浜エリア

元々銀行だったこちらのバーは、2020年に鎌倉にも住まいを構え、東京、広島、鎌倉の3拠点生活を送る建築家の吉田愛さんオススメの“鎌倉らしさ”を味わえる建築。

THE BANKのバーカウンター
1階のバー。手前の石のカウンターは銀行時代の名残。

昭和初期に〈鎌倉銀行由比ガ浜出張所〉として新古典主義の外観、アールデコの細部など当時最先端のデザインで建てられた。

THE BANKの外観
小さいながら、元銀行建築らしい凛とした外観。大通りから小道が分かれるY字路の角地に立ち、街のシンボルになっている。

アートディレクター渡邊かをるが2000年にバーとして再生、インテリアデザインを手がけた〈Wonderwall〉片山正通は現オーナーに。店内の壁や天井は葉巻の煙でベージュに染まり、重ねてきた時間を感じさせる。「窓から入る光の移ろいを楽しめる、夕方の明るいうち」が、吉田さんお勧めの時間帯。

information
THE BANK

住所:神奈川県鎌倉市由比ガ浜3-1-1
TEL:0467-40-5090
営業時間:15:00~24:00
定休日:月火休(月が祝の場合は営業)
チャージ500円、ドリンク900円~。2 階イベントスペースの最新情報はインスタ(@thebank_kamakura)で。

THE BANKをオススメしてくれた人
吉田愛
建築家

よしだ・あい/〈SUPPOSE DESIGN OFFICE〉を谷尻誠と共同主宰。2021年、空間プロデュースを核とする〈etc inc.〉を設立。商業施設〈猫屋町ビルヂング〉の運営など事業の幅を広げている。

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