朝ラーと朝カレーどっちにする?〈しあわせ中華そば食堂 にこり〉の朝ごはん

朝ラーと朝カレーどっちにする?〈しあわせ中華そば食堂 にこり〉の朝ごはん
朝ラーと朝カレーどっちにする?〈しあわせ中華そば食堂 にこり〉の朝ごはん
FOOD 2024.08.30
ラーメンとカレーといえば、日本を代表する二大国民食。全国に名を轟かす〈飯田商店〉が手がける湯河原の〈しあわせ中華そば食堂 にこり〉で、朝に食べる“特別感”を体験してみよう。
photo_Yuji Kanno text_Keiko Kodera

朝ラーメン&カレーはじめは格別の味で

首都圏から日帰りもできる温泉地として人気を集める神奈川県湯河原。その名がより広く知られたのは、ラーメンマニアでなくても一度は耳にしたことがあるであろう〈飯田商店〉の存在が大きい。

現在は予約サイトの抽選制にシフトしているが、以前は営業日の前日の夜(!)から、なんとか整理券を手に入れようという人で行列ができたことも。大将の飯田将太さんは、進化を続ける一方で、ラーメンを愛する心と〝原点〞を忘れまいと、前人未到の麺道を突き進んでいる。

しあわせ中華そば食堂 にこりのラーメン
「チャーシュー中華そば」1,500円。あっさりとした風味に癒される。麺は〈飯田商店〉の麺打ち場で作られる自家製。化学調味料は一切使わないスープの深い旨みにうなる。

湯河原駅から徒歩で5分ほどの場所にある〈しあわせ中華そば食堂 にこり〉は、飯田さんの「初心忘るべからず」の思いが息づく店。表にはのぼり旗がはためき、気取らない町の食堂そのものの雰囲気だが、ここは〈飯田商店〉をオープンさせる前に飯田さんが店主を務めた〈ガキ大将ラーメン〉の屋号とメニュー内容を一新して営業している、知る人ぞ知る穴場だ。土日は300食以上のラーメンを売り上げることもあり、日によっては行列もできるが「ここは地元の人にも長く愛してもらえるような店として守っていきたい」と飯田さん。週末は朝7時から営業しており、ご近所のファミリーがラーメンをすする姿も。自身も「地方に行くと朝からラーメンが食べたくなる」そうで、カラダが欲したときにおいしく食べてもらえる店にしたいと思ったことも週末朝営業を始めたきっかけ。スープは朝に食べることも想定して油脂を一切使わずに、鶏ガラや焼きあごなどで自然な旨みを引き出し、さっぱりとした風味に。

しあわせ中華そば食堂 にこりのカレー
「飯田のカレー(フル)」1,100 円。〈飯田商店〉のスープの二番だしを使用。スパイシーながら、フルーティな風味も「ヤミツキになる」とファンを増やしている理由。

ラーメンと並んで人気のカレーは、自家製のガラムマサラを中心に数十種のスパイスを配合し、〈飯田商店〉のスープの二番だしを使うという贅沢さ。12種前後を揃える中華そばは、種類によって麺の太さや加水率を変えており、「お客さんの気分で楽しんでもらえるように」と餃子やシュウマイなどのメニューも用意している。

「やるからには、とことん本気で」という熱い思いに、お腹も心も満たされる。

しあわせ中華そば食堂 にこり
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住所:神奈川県足柄下郡湯河原町土肥2-3-16
TEL:0465-60-3788
営業時間:10:00(土日祝7:00 )~21:00
定休日:火休 
席数:37席、テラス8席
テラス席はペットの同伴も可。カレールー(2人前・1,400円)や数量限定の「手巻き餃子」(690円)はテイクアウトも。

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