伝説のホテル〈ホテル西洋銀座〉が〈レストラン西洋銀座〉として10年ぶりに復活!
2013年に幕を閉じた日本初のスモール・ラグジュアリー・ホテル。2023年、レストランを愛する人々が再集結し、奇跡の復活を遂げました。
〈ホテル西洋銀座〉とは
欧米のレジデンシャル・ホテルのラグジュアリーな魅力と、日本の旅館のようなきめ細かいサービスを併せ持った画期的なホテル。全77室。日本初のコンシェルジュサービスや、バトラーサービスを全室に導入した。
伝説のホテル〈ホテル西洋銀座〉の復活ストーリー
1987年に誕生した〈ホテル西洋銀座〉。贅を尽くした施設や、日本旅館のよさを取り入れたホスピタリティで、国内外のセレブリティたちを魅了した。とくにレストランは、政財界のリーダーやハリウッドセレブたちに愛されたことでその名を知られていたが、2013年に惜しまれながら幕を閉じ、その存在は伝説となった。レストランのスタッフも、当然ながらバラバラとなり、いずれ再結集できたらという夢は抱きつつも、それぞれの道を歩むことに……。
時は流れて2022年の春、ホテルへの思い入れが残っていた本社の社長によって、レストラン再開へのプロジェクトが動き始めた。課題は大きく2点。1点は、かつてのスタッフが集まってくれるかどうか。〈西洋銀座〉を離れてすでに10年弱。皆、新しい世界でそれなりに地位を築いているだろう。参加したい意向があっても、すんなり辞められるのか。もう1点は、立地、規模、グレード感など、かつてのイメージを継承できる物件を、銀座で見つけることはできるか。この点に関しては、銀座じゅうを探し回り、なんとか最高の立地で、テラスのある物件に巡り合えた。
では、支配人や料理長はどうか。やはり皆それぞれの道を進んでいた。しかし「愛情を持って築いた〈西洋銀座〉の料理長の座は、誰にも渡したくないと思いました」と加藤寛料理長は言う。また、副支配人の佐々木さんは、故郷に戻って漁師など別の仕事をしていたが、再開の連絡を受けて即、東京へ。鈴木信男支配人はギリギリまで前職の引き継ぎに追われ……と事情は異なれど、皆一様に喜んで再結集したのだから素晴らしい。
かつて使われていた調度品や食器などを、再起の際のためにと、当時の顧客が大切に保管してくれていたことも大きい。2023年、それらが新しい空間に収まったとき、すべてのピースが違和感なくピタリとはまった。10年の空白など微塵も感じられない、懐かしいけれど新しい、特別なレストランがここに誕生したのだ。
レストラン西洋銀座
住所:東京都中央区銀座6-8-3 銀座尾張町TOWER 9F
TEL:03-6280-6570
営業時間:11:30~15:00(13:30最終入店)、17:30~22:00(19:30 最終入店)
定休日:月、第2火休
席数:26席
HP:https://seiyoginza.jp/