ジェントル飯
岡崎体育×〈Bar Español LA BODEGA〉の魚介のパエリャ

――ムール貝との出会いはいつ頃なんですか？

３年くらい前です。ディスカバリーチャンネルでやっている、イギリスの探検家エド・スタッフォードのドキュメンタリーが好きでよく観ているのですが、エドが北欧を訪れたときに、海と川の間くらいのところで、ムール貝とあおさをむちゃくちゃ獲って食べていて、それがとにかくおいしそうだった。それで僕も食べてみたいと興味を持ちました。日本でムール貝をカジュアルに食べる方法は何かと検索したらパエリャが出てきて、よし作ってみよう、と。

――まず、自作されたんですか？

はい。レシピを検索して。ムール貝ってけっこう近所のスーパーでも売ってるんですよ。フライパンでもできるってネット検索したら出てきたので作ってみました。うまくできたので気に入って、２回目は炊飯器で作れるというやつもチャレンジしました。白身魚を入れてもいいとあったので鯛を一尾入れて、鯛めし×パエリャみたいなやつ。出汁が染みた濃いご飯にほろほろになった鯛の白身がよく合いました。みなさんにもおすすめしたいレシピです。

――アレンジレシピまで！

パエリャは外で食べるのももちろんおいしいですが、家で食べるのもいいですよ。僕がやったみたいにフライパンや炊飯器でもできますし、ホットプレートでもできる。気心知れた友達と集まって食べるのも楽しいはずです。パエリャ鍋って丸いから、それに沿ってみんなで並んで食べたら、めっちゃ仲良くなれそうです。僕は今、中華鍋が欲しくて探しているのですが、次はパエリャ鍋の購入を検討したいと思います。

――今回は〈渋谷ヒカリエ〉にある〈Bar Español LA BODEGA〉の魚介のパエリャを食べていただきました。

すごくおいしかったです。机にサーブされてくるだけいい香りがふわっと鼻腔をくすぐって、それだけで間違いなくおいしいことがすぐにわかりました。パエリャって、色鮮やかな海鮮とかパプリカとか乗っていて、見た目にも華やかじゃないですか。嗅覚、視覚そして味覚と、五感をめちゃくちゃ刺激してくれる。素晴らしい料理だなと思います。〈Bar Español LA BODEGA〉さんのパエリャは、これぞ、というオーソドックスなパエリャでめちゃくちゃ好みの味でした。ご飯に出汁の味がしっかりと染みていて、１皿ペロリといただいちゃいましたね。海鮮はいいですよね。地球のものを、ミネラルをいただいている気持ちになれます。

――――最新アルバム『OT WORKS Ⅲ』についても教えてください。

はい。このアルバムは、僕がTVCMや主題歌などのタイアップや、他のアーティストの方のために書いた楽曲などいわゆる“お仕事”としてオファーを受けて書いた楽曲をまとめたアルバムのシリーズです。今回で第三弾になります。

――岡崎さんは、オリジナルアルバムとこの“WORKS”系のアルバムを分けているんですよね。

そうなんです。その２本柱でやらせてもらっています。タイアップ楽曲では、僕はクライアントやその作品のファンの人の気持ちを考えてそれにちなんだワードや曲調などを意識して楽曲を制作します。その１作品で完結している分、僕個人のオリジナルアルバムに入れると世界観がまとまらず、とっちらかってしまう……それならばアルバム自体を完全に分けてしまおうと、このシステムをとることにしました。

――TVCMでも話題になったフラワーカンパニーズの「深夜高速」のカバーや、学生時代からの付き合いでデビューも同期のヤバイTシャツ屋さんとのコラボ曲など聴きどころが多いですね。その一方で、マスコットキャラクターのテーマソングなんかもあります。さすがにバラエティ豊か。

ここ２年半くらいの僕の活動の幅を感じてもらえる1枚になっていると思います。アルバムを聴き返すと、俺、バリバリ働いていたなあと感じます。この間に、大河ドラマも出たし、子ども向け番組のMCもしてますし、街ブラ番組もやっています。この業界に入る時、いろんなことができる人になりたい、と思っていましたが、その実現に向けて大きく前進した２年半でした。このアルバムを聴いて、みなさんにも岡崎体育のいろんな顔を知っていただけたらと思います。今、岡崎体育は脂が乗ってます！