幸せをよぶ、 “キッチン“リノベ #3 吉田夫妻の人が集まるキッチン
ゲストもホストもリラックス&つい長居。居心地のいい家って“キッチン”が素敵だと思いません? “食”への愛が募り、“キッチンリノベ”を実践した方々の台所を見学。いろんなやり方があるようです。
目指したのは“人が集まる場所”。ライフステージに合わせて今、最適なキッチンを
大人数でも集まれるよう、横長の作業台を壁付けにしてリビングを広く活用。吉田健さん・茉由子さん夫妻が普段から親交のある〈小野寺匠吾建築設計事務所〉に相談して作ったキッチンには、リノベーション会社〈リノベる〉に勤務する健さんならではの工夫が詰まっている。
「このキッチンにしてからは、食にこだわりのある僕と妻だけでなくゲストも料理を楽しんでくれています」と話す健さんは、ライフステージの変化に合わせて住み替えも考えているらしい。
「ライフスタイルが多様化する現代の家づくりで、誰もが悩みがちなキッチン。ここは料理家・渡辺有子さんのアトリエを参考に、家電や器を隠す棚を多めに設置して生活感の隠れた空間にしました。床は美術館の石畳のような雰囲気を出すために、あえて壁材を使用。シンプルながらインパクトのある空間を目指したんです」
その時々のライフステージに最適な〝食の場〞を作り、アップデートを続ける。それは、2人が毎日の料理を楽しみ続ける秘訣なのかもしれない。
POINT #1コミュニケーションが取りやすい横長な作業場。
横幅約4mの作業台は夫婦2人が同時に作業をしてもぶつからない広さ。「料理をしながら一日を振り返って話したりなど、キッチンが夫婦の会話の中心になっていますね」と茉由子さん。
POINT #2ゲストもホストも全員がリラックスできる。
来客時はゲストでも作業台に立って料理をする人もいれば、ソファでくつろぎ会話をする人も。キッチンを中心とした1つの空間で全員の顔を見ながら、様々な景色を楽しむことができる。
POINT #3 家電はなるべく見せない。
冷蔵庫はパントリースペースに隠して部屋から見えないように。上の収納は換気扇のレンジフードを隠せる奥行きに設計。シンクの奥行きと合わせた、イタリア〈ベルタゾーニ〉のオーブンはアナログな使い勝手が落ち着く。コンロは〈リンナイ〉。