歴史ある空間で特別な時間を過ごす ホテルのラウンジ&喫茶。
<ホテルニューオータニ><ホテルニューグランド>
一流のホテルには一流のラウンジがある。細部までこだわりしつらえられたラウンジや喫茶室を訪れるのはそれだけで贅沢。伝統をつなぐ歴史あるメニューや心地よい空間を生み出す内装の秘密。そのこだわりを深掘りしてみる。
ホテルニューオータニ ガーデンラウンジ[赤坂見附]<SINCE 1974>
1964年、東京オリンピックのあった年に伏見宮邸跡に開業した〈ホテルニューオータニ〉。〈ガーデンラウンジ〉は1974年に喫茶専門のラウンジとして誕生した。
今は、喫茶だけでなくビュッフェ形式のモーニングやランチも楽しめるから、より幅広い層の人気を集めている。予約必須なのは窓際の席。天井まである大きな窓の外には、かつて名家のものだった約1万坪の広大な日本庭園が広がる。
約1万坪ある池泉回遊式の日本庭園は、高さ6mの大滝など名所を愉しみながら散策ができる。そんな窓の外に広がる壮観な眺めがなによりの自慢だが、昔ながらの喫茶メニューもおすすめだ。定番人気のアメリカンクラブハウスサンドウィッチやペストリーセットは古き良き伝統を感じる。またイチゴやメロンなど季節ごとのスイーツビュッフェも人気が高い。
ホテルニューグランド ロビーラウンジ ラ・テラス[元町・中華街]<SINCE 1927>
今年、95周年を迎えた〈ホテルニューグランド〉。港町・横浜を代表するクラシックホテルはマッカーサー元帥やチャールズ・チャップリンなど海外の著名人を多く迎えたことでも知られている。フロントロビーとクラシカルな本館をつなぐ〈ラ・テラス〉はヨーロピアンなエレガンスさの中にオリエンタルな雰囲気も併せ持ち、東西をつないだ歴史の重みを感じさせてくれる。
山下公園、中華街にほど近い〈ホテルニューグランド〉は昭和初期に誕生したヨーロッパスタイルのホテル。〈ラ・テラス〉はその雰囲気を伝える正統派ラウンジだ。海外から取り寄せた調度品やソファ、窓辺の雰囲気はここが日本であることを忘れさせてくれるもの。ホテルのベーカーメイドによるスコーンやケーキ、丁寧に淹れられた紅茶も旅する感覚で味わいたい。