“ヌン活”熱は今年も止まらない!
アフタヌーンティー百花繚乱。【後編】

FOOD 2023.02.26

流行語大賞に選ばれるほどブームを巻き起こしているアフタヌーンティーを楽しむ“ヌン活”。今や定番の3段スタンドにとどまらず、多種多様に進化。映えはもちろん、味わいも本格派揃い。

あの名ホテルの二大アフタヌーンティー。
ホテルアフタヌーンティーの代表格といえば、ここは外せない。スイーツやセイボリーだけでなく器やお茶にもセンスを感じられるワンランク上の装いに感無量!

パレスホテル東京(丸の内)

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ホテル開業10周年を機に、多くのファンに愛されてきたアフタヌーンティーをリニューアル。三段重スタイルから、世界的に活躍する輪島塗塗師の赤木明登さんが手がける、河原石をモチーフに作られた代表作“Stones”にホテルからのインスピレーションを織り交ぜてデザインした、オリジナル漆器に一新された。“Colors of Japan”のサブテーマに合わせ、木地と漆から成り立つシックな漆器をキャンバスに見立て、日本で古くから伝わる季節の伝統色で彩られたスイーツとセイボリーを美しく配置。自然との調和が表現され、それはまるでアート作品かのような完成度!

今の時期は、白とグレーを基調に、植物や粉雪をイメージし、冬の気配をまとったアフタヌーンティーを提供。バニラクリームやホワイトチョコレートを使用したものや、様々な柑橘系の香りがアクセントになったスイーツが並ぶ。雪の中でも花を咲かせるスイセンの形の飴を飾ったベルガモットムースや、葉っぱに雪が降り積もる姿を表現したココナッツサブレなど、目でも冬の侘び寂びを感じられる。二十四節気ごとに替わる西鎌倉〈和菓子処 茶の子〉の和菓子も見逃せない。セイボリーには、鱈やズワイ蟹など旬の味覚をちりばめ、冬を感じられる味わいに。斬新かつクオリティの高さが光る。

アフタヌーンティー “Stones”

フォーシーズンズホテル東京大手町 (大手町)

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「ペストリーの魔術師」の異名を持つエグゼクティブペストリーシェフの青木裕介さんが作り上げるアフタヌーンティーは、2020年のホテル開業以来、数々のメディアで取り上げられるほどの人気。

そして2月からさらに人気沸騰間違いなしのショコラアフタヌーンティーがスタート。今回は、フランスのショコラブランド〈ヴァローナ〉と、「ヴァローナC3 チョコレートシェフ コンペティション」で優勝した青木シェフによる運命的なコラボが実現! 青木シェフをはじめ、世界中のショコラ愛好家らがタッグを組んだ創業100周年記念の「コムントゥ 80%」をはじめ、〈ヴァローナ〉の多彩なショコラを主役に、ストロベリーやベリーを合わせ、バレンタインらしい高揚感を演出したスイーツが並ぶ。バンケットシェフの平野覚さんが手がけるセイボリーにも心奪われる。菜の花などを用いて春間近の草花のようにグリーンで彩られ、全体の一体感を意識して、セイボリーの中にもカカオニブや柚子味のショコラを忍ばせるなど、遊び心たっぷり。

ドリンクもこだわり抜いたラインナップで、ホテルのバーテンダーが作る季節のティーモクテルのほか、土日祝限定で、新しい日本茶の愉しみ方を提案するブランド〈茶方會〉のティーセレクションが楽しめる。

ショコラアフタヌーンティー

photo : Kayoko Aoki text : Emi Suzuki

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